実説 城谷怪談
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
内容紹介
「蟲」(22分)
病院には死神がよく現ると聞く。大抵は黒い影や、靄のような形で死期の近い患者さんのベッドの足元や枕元に姿を現すのを医療従事者や、他の患者さんが目にするという。 今回の体験談を寄せてくれた女性の場合は少し様子が違うようだ。三年前のこと、母親が北九州市の総合病院の六人部屋に入院していたそうだが、ある日息子と二人で老齢の母親を見舞いに行くと、室内には母親のほかに二人やはり高齢のお婆さんが二人入院していた。一人はおしゃべり好き、もう一人は静かに眠っていた。 するとおしゃべり好きのお婆さんが、寝ているお婆さんのベッドの上の天井の隅を指差し「黒い虫がたくさん出てくるのは何かしら」と言い出した。無論、虫など湧いていないのに……。
城谷 歩(しろたに わたる) プロフィール
1980年2月16日生 北海道小樽市出身
15歳から舞台演劇を中心に俳優活動を始める。
その後、劇団深想逢嘘(2000年〜2011年)を発足、主宰を務める。
様々な職種を経て2012年1月怪談師デビュー。怪談ライブバー スリラーナイト札幌本店で活動後、2014年から同六本木店オープンに合わせ上京。
外部出演、独演会開催、メディアへの出演多数。
2018年独立。公演情報などはHPにて。
http://shirotani-kwaidan.com
■メディア
・「所さんの目が点」
・「大人養成所バナナスクール」
・「Rの法則」
・「柴田阿弥の金曜thenight」
他多数
■書籍
・恐怖怪談「呪ノ宴」(竹書房 単著)
・怪談師恐ろし噺「裂け目」(竹書房 単著)
■DVD
・「怪奇蒐集者」(楽創舎)
・「六本木怪談 呪・祟」(楽創舎)
|