実説 城谷怪談
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
内容紹介
「死霊の声」(35分)
一人暮らしのアパートの部屋でラップ音を耳にしたのが最初だったという。
それまでの人生で霊体験はないと体験者は自負していた。しかし家鳴りとも違う、
隣室の物音でもない音は日ごとに頻繁に聞こえるようになった。仕事のストレスかと思ったが視界が暗くなったり、人の気配を感じたり...。
事故現場を横目で見てしまってから、彼の周りで起きた不可思議な出来事はいつ誰の身に降りかかるとも知れぬ怪現象だった。
「神社」(23分)
幼い頃、タケシさんにとって近所の小さな神社は怖い場所でも、心霊スポットでもない楽しい遊び場だった。
時を経てやんちゃ盛りの十代後半、つるんでいた仲間と深夜に肝試しに訪れるまでは。
地域で管理していた神社は夜中シンと静まり返って一層に暗く、鳥居をくぐると気温が下がったような冷気を感じたという。 やがて一同は小さな子供の影に気付いたのだが...。
「生兵法は」(31分)
IT関係の仕事をしているタツミさんが友人とひょんなことから議論になったのは、異世界についての見解だった。
一人が自分は霊能者ばりに力があるから霊が見えるし、コミュニケーションが図れると言い出したのだ。
もう一人の友人はお前にそんな力はないと強く否定した挙句、立証しろと言い出す。
タツミさんは降霊術で霊を呼び出す企画に参加しなくてはならなくなった。 かくして降霊の儀式は始まったのだが...。
「思い出せない友人」(25分)
同窓会の案内が来たのがきっかけで五十代のイシハラさんという女性は、数十年ぶりに小学校時代の卒業アルバムを開いた。
懐かしさに微笑んだのもつかの間、自身のクラスの集合写真を見て「?」と思ったそうだ。
四十人の中で一人だけ顔がぶれている子がいたのだ。 まるで激しく顔を振っているかのように。
結局誰かが判明しないまま会に臨んだ。大勢のクラスメイトと再会を果たしたその日、
顔がわからないあの写真の人物の真相が明らかになる。
城谷 歩(しろたに わたる) プロフィール
1980年2月16日生 北海道小樽市出身
15歳から舞台演劇を中心に俳優活動を始める。
その後、劇団深想逢嘘(2000年〜2011年)を発足、主宰を務める。
様々な職種を経て2012年1月怪談師デビュー。怪談ライブバー スリラーナイト札幌本店で活動後、2014年から同六本木店オープンに合わせ上京。
外部出演、独演会開催、メディアへの出演多数。
2018年独立。公演情報などはHPにて。
http://shirotani-kwaidan.com
■メディア
・「所さんの目が点」
・「大人養成所バナナスクール」
・「Rの法則」
・「柴田阿弥の金曜thenight」
他多数
■書籍
・恐怖怪談「呪ノ宴」(竹書房 単著)
・怪談師恐ろし噺「裂け目」(竹書房 単著)
■DVD
・「怪奇蒐集者」(楽創舎)
・「六本木怪談 呪・祟」(楽創舎)
|