実説 城谷怪談
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
内容紹介
「開眼」(25分)
それまで霊感の自覚が無かった人が急に怪体験に遭遇することがある。 青森県在住、高校生のリオちゃんがその一人だ。怖いモノや怪談好きの彼女は以前から怪体験をしてみたいと思っていたそうだが、城谷の公演に来た直後にその思いが現実になってしまったという。 ある日学校から帰宅し、自室でうたた寝をして目覚めた二時間後。ふと気づくと誰かが玄関を入って居間に入る音が聞こえた。その夜確認すると誰もその時間には帰宅していないと。 それから彼女の周りでは不可思議な現象が立て続くようになるのだが...。
「犬の散歩」(21分)
尾崎さんは中古で買った現在の住まいに引っ越した時から幾度も不思議な体験をしている。中でも印象的だったのは引っ越して間もない秋の夜の日、その日いつも通り大型の愛犬の散歩に出かけた深夜のこと。 いつもの散歩コースである家裏にある川沿いの幅の狭い道を歩いていると、視線の先にえんじ色のジャージを着た50年輩の男性が立っているのを見た。道を譲るつもりで脇のフェンスのそばに寄ったのだがいつまでも件の男性はすれ違う気配がない。 この後信じられない出来事が起こる。
「見知らぬ女が住んでいる 前編」(21分)
長野県在住のダイキ君は小学生の頃に住んだ一軒の平屋での出来事を忘れることができない。その家での体験を契機に今日に至るまで心霊体験を繰り返すようになったのだとか。 父親の都合で2年に1度引っ越しを繰り返していた小学校五年生のときに住んだのは長い坂を上りきったところにある古い平屋の住居だった。 ある晩、目が覚めたダイキ君は扉の開閉音に気付く。その音は廊下の突き当りにあるトイレから聞こえていた。風もないのにギィ...バタン...ギィ...。 古い家のせいだと思っていたが、二、三日してそうではないと確信した。
「見知らぬ女が住んでいる 後編」(27分)
勝手に開閉するトイレのドアの正体が分かった頃、家内が不穏な空気に包まれた。仲の良かった家族が皆ピリピリと苛立ち、些細なことで喧嘩やいさかいが絶えなくなっていったのである。 ある日母親と口論になった際、母親の表情が一変したかと思うと馬乗りになってダイキ君の首を絞めてきた。このままでは殺されると思った時、見上げた母の横からひょいと覗くもう一つの顔を見た。見たこともない女が...。 大人になってから母親と思い出話をしているうちに意外な真相を知ることになった。
城谷 歩(しろたに わたる) プロフィール
1980年2月16日生 北海道小樽市出身
15歳から舞台演劇を中心に俳優活動を始める。
その後、劇団深想逢嘘(2000年〜2011年)を発足、主宰を務める。
様々な職種を経て2012年1月怪談師デビュー。怪談ライブバー スリラーナイト札幌本店で活動後、2014年から同六本木店オープンに合わせ上京。
外部出演、独演会開催、メディアへの出演多数。
2018年独立。公演情報などはHPにて。
http://shirotani-kwaidan.com
■メディア
・「所さんの目が点」
・「大人養成所バナナスクール」
・「Rの法則」
・「柴田阿弥の金曜thenight」
他多数
■書籍
・恐怖怪談「呪ノ宴」(竹書房 単著)
・怪談師恐ろし噺「裂け目」(竹書房 単著)
■DVD
・「怪奇蒐集者」(楽創舎)
・「六本木怪談 呪・祟」(楽創舎)
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