江戸川乱歩の不朽の名作、少年探偵団シリーズ
名探偵・明智小五郎と共に小林芳雄少年率いる少年探偵団が怪人二十面相の悪事をあばいていきます。
シリーズを追うごとに仲間を増やし、数々の事件に巻き込まれながらもアイディアと行動力でのりこえ、
変装や魔法のようなトリックを見破って怪人二十面相を追いつめていく冒険物語です。
少年探偵団シリーズは人気作品となり、ラジオや映像化が次々と制作され、数多くの作家に多大なる影響を与えています。
内容紹介
少年探偵団の有田少年と長島少年は、同じく探偵団の中村少年の家で天体望遠鏡を使って東京タワーを見ていた。
するとタワーの鉄骨に奇妙なものを発見する。
黄色くてグニャグニャ動くタコのような生物。
それは本で読んだ火星人そっくりだった。
その数日後、長島少年の家に火星人が現れた。
火星人は「月世界旅行をしましょう」と書かれた紙切れを残して姿を消した。
有田少年も全身を鉄で覆われたロボットと遭遇し、同じ紙切れを残してロボットは飛び去ってしまった。
火星人とロボットの噂が東京中を駆け巡った頃、小林少年の元に電人Ⅿから電話があった。
小林少年が約束の場所へ行くと、そこにはあのロボットがいた。
そう、このロボットが電人Ⅿなのだ。
そしてある日、東京に月世界が現れた。
それは月世界を体験する施設で、火星人とロボットは宣伝だったのかと人々は安堵した。
だが違った。
ある科学者の前に電人Ⅿが現れる。
電人Ⅿの本当の狙いとはなんなのか?
それはこの化学者の研究が鍵を握っていた。
世界がひっくり返るほどの研究・・・小林少年たちはそれを守ることが出来るのか?
最後に明かされる研究の行方を明智探偵は静かに見つめていた。
※ 本作品は発表時の時代背景により、今日の社会では一般的でなく、
不適切と思われる表現が含まれている箇所がございます。しかし作品の
オリジナル性を尊重し、当時のまま忠実に再現することを優先いたしました。
江戸川乱歩(えどがわ・らんぽ)
日本の推理小説家。1894年10月21日生まれ、三重県生まれ。筆名は、19世紀の米国の小説家エドガー・アラン・ポーに由来する。数々の職業遍歴を経て作家デビューを果たす。本格的な推理小説と並行して『怪人二十面相』、『少年探偵団』などの少年向けの推理小説なども多数手がける。代表作は『人間椅子』、『黒蜥蜴』、『陰獣』など。1954年には乱歩の寄付を基金として、後進の推理小説作家育成のための「江戸川乱歩賞」が創設された。
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