江戸川乱歩の不朽の名作、少年探偵団シリーズ
名探偵・明智小五郎と共に小林芳雄少年率いる少年探偵団が怪人二十面相の悪事をあばいていきます。
シリーズを追うごとに仲間を増やし、数々の事件に巻き込まれながらもアイディアと行動力でのりこえ、
変装や魔法のようなトリックを見破って怪人二十面相を追いつめていく冒険物語です。
少年探偵団シリーズは人気作品となり、ラジオや映像化が次々と制作され、数多くの作家に多大なる影響を与えています。
内容紹介
少年探偵団の仲良しコンビ、井上少年と野呂少年がある日の夕方奇妙な人物を見た。
ソフト帽をかぶってステッキを持った紳士なのだが、その顔は目や鼻が真っ黒に穴の開いた骸骨紳士だったのだ。
二人が骸骨紳士の後をつけると、サーカス小屋へ姿を消した。
サーカスを楽しんでいた千人もの観客の前に姿を現す骸骨紳士。
だがその目の前で煙のように姿を消したのだ。
警察やサーカス団員で探すが見つからず、諦めかけた時またもや姿を現した。
団員が助けを求めて人を呼ぶが、目を離した隙に再び消えてしまった。
不気味に思いながらサーカス公演を続ける団員達。
そして次に骸骨紳士が姿を現したのは、なんと空中ブランコの上だった。
驚いた団員がブランコから落ちてしまうが、見上げた時にはすでに誰もいなかった。
姿を現しては消える骸骨紳士の目的は何なのだろうか?
誰もその答えがわからない中、とうとう犠牲者が出てしまう。
サーカス団団長が骸骨紳士に襲われたのだ。
少年探偵団が探す中ゾウに乗った骸骨紳士が現れ、「サーカス団団長は自分の子供を殺すだろう」という予言めいた手紙を置いて消えていってしまった。
それから数日後、団長の子供の正一くんが骸骨紳士に誘拐されてしまう。
その話を聞いた明智探偵はあることに気付き、大慌てで事務所を飛び出していく。
その時、正一くんは団長の銃によって命の危機に!
明智探偵は正一くんを助けることが出来るのか?
団長は引き金を引いてしまうのか?
骸骨紳士の消失トリックとは一体?
深い闇の奥に不気味な骸骨がニヤリと笑う・・・。
※ 本作品は発表時の時代背景により、今日の社会では一般的でなく、
不適切と思われる表現が含まれている箇所がございます。しかし作品の
オリジナル性を尊重し、当時のまま忠実に再現することを優先いたしました。
江戸川乱歩(えどがわ・らんぽ)
日本の推理小説家。1894年10月21日生まれ、三重県生まれ。筆名は、19世紀の米国の小説家エドガー・アラン・ポーに由来する。数々の職業遍歴を経て作家デビューを果たす。本格的な推理小説と並行して『怪人二十面相』、『少年探偵団』などの少年向けの推理小説なども多数手がける。代表作は『人間椅子』、『黒蜥蜴』、『陰獣』など。1954年には乱歩の寄付を基金として、後進の推理小説作家育成のための「江戸川乱歩賞」が創設された。
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