江戸川乱歩の不朽の名作、少年探偵団シリーズ
名探偵・明智小五郎と共に小林芳雄少年率いる少年探偵団が怪人二十面相の悪事をあばいていきます。
シリーズを追うごとに仲間を増やし、数々の事件に巻き込まれながらもアイディアと行動力でのりこえ、
変装や魔法のようなトリックを見破って怪人二十面相を追いつめていく冒険物語です。
少年探偵団シリーズは人気作品となり、ラジオや映像化が次々と制作され、数多くの作家に多大なる影響を与えています。
内容紹介
東京都上野公園の不忍池のそばに「中曾夫人ろう人形館」という屋敷があった。
少年探偵団の井上少年と野呂少年が訪れ、人間そっくりなろう人形や鉄仮面の人形に驚いていた。
だが二人が通り過ぎた後、何とその鉄仮面が動き出したのだ。
そのことに気付いた二人は鉄仮面の後を追いかけたが見失ってしまう。
その日の晩、とある名家に鉄仮面が忍び込み「星の宝冠」を盗み出してしまった。
連絡を受けた明智探偵はすぐに向かうが、突然見知らぬ男たちに誘拐されてしまう。
連れ去られた先で明智探偵は首謀者の恐怖王と対峙し、決死の逃走劇を見せる。
それから一か月後、京都の三十三間堂に黄金仮面が現れた。
その数日後には東京の映画館にも黄金仮面が姿を現し大騒ぎとなった。
黄金仮面は国宝の仏像を盗むと予告し、明智探偵事務所に連絡が入る。
留守番をしていた小林少年と少女探偵のマユミは、明智探偵の指示で仲間を連れて屋敷へと集まった。
しかし、そこへ現れた明智探偵に全員監禁されてしまう。
明智探偵はどうしてしまったのか?
探偵団たちは無事逃げ出すことが出来るのか?
恐怖王の真の恐怖が小林少年を追い詰めていく。
※ 本作品は発表時の時代背景により、今日の社会では一般的でなく、
不適切と思われる表現が含まれている箇所がございます。しかし作品の
オリジナル性を尊重し、当時のまま忠実に再現することを優先いたしました。
江戸川乱歩(えどがわ・らんぽ)
日本の推理小説家。1894年10月21日生まれ、三重県生まれ。筆名は、19世紀の米国の小説家エドガー・アラン・ポーに由来する。数々の職業遍歴を経て作家デビューを果たす。本格的な推理小説と並行して『怪人二十面相』、『少年探偵団』などの少年向けの推理小説なども多数手がける。代表作は『人間椅子』、『黒蜥蜴』、『陰獣』など。1954年には乱歩の寄付を基金として、後進の推理小説作家育成のための「江戸川乱歩賞」が創設された。
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