市朗怪全集とは
実話系怪談のパイオニア、『新耳袋』シリーズの著者の一人が、語りで送る怪談全集!
1990年代に巻き起こったJホラー・ブームを牽引した実話怪談界の大御所が、満を持して登場する!!
全てが実話。この現代に現れた闇と異界の世界を聴け!!
内容紹介
1号線のカーブ (23分)
20年ほど前の事。大阪のローカルテレビ番組の心霊スポットのコーナーで、心霊少女を名乗るMちゃんと国道1号線沿いの、とある場所でロケーションしたことがあった。
ここでMちゃんは必ず幽霊がいるという場所に我々を案内したのだが、私たちには見えない。ただ取材を続けていくと意外な怪異の原因とも思える真実が姿を見せ始める…。
六甲山の怪・その1 (29分)
心霊少女Mちゃんと六甲山にある噂の歩道橋へ番組取材を敢行。展望台近くの人も通らない場所に存在する、上がれるが下れない謎の朽ち果てた歩道橋を確かに確認。ここから霊が下の道路へ飛び降りるというのだ。
そして取材中、奇妙なことが起こりだす。歯抜けとなった歩道橋の階段を上る奇妙な人間、故障していくカメラ、揚げ句の果てに…。
六甲山の怪・その2 (9分)
私の怪談配信番組の一環として十数年ぶりに六甲山の謎の歩道橋へ再び訪れた時の話。 歩道橋は撤去されていたが、ここでも奇妙なことが起きる。小雨の降る中、展望台の駐車場を横切る6、7人の若者がいたのだ。
ところがこの若者たちがスタッフの目の前で忽然と姿を消す。いったいどういうことだ…。そういえば彼らには奇妙な特徴があったことを私もはじめ、スタッフたちも思い出す。そして何よりも不可解なことに…。
六甲山の怪・後日談(10分)
この六甲山の歩道橋の話を本に書き、ライブで語っているうちに、同じ場所で同様なことを体験したという体験談が聞かれるようになった。
何よりも奇妙なことは、その現象はある条件下の元に、10年以上も前から繰り返されていたようなのだ。そして北野誠氏から連絡が入る。「その場所、お前に行くな、で行きたいねんけど」。そしてまたまたロケへ。
六甲山・北野誠の話 (9分)
ある番組で北野誠氏が六甲山の麓の人たちと話す機会があったという。するとたまたまあの謎の歩道橋の話が出た。この時年配の男性が「幽霊、そら出るわ、知らんのかいな」と言い、その歩道橋が何の為に作られたものなのかを話してくれたという。
そこに、その幽霊が出る真相らしきものがあったのだ。その真相とは…。
六甲山の墓場 (16分)
私の怪談配信番組の一環として、盆明けの真夜中の六甲山麓の墓苑に入り込み、そこで墓地の怪談を語るというシーンを撮影した。しかし撮影中に奇妙なことが起きた。
そしてこの日以降、番組カメラマンの車に怪異が起り始める。
中山 市朗(なかやま いちろう) プロフィール
作家、怪異収集家
1982年、大阪芸術大学映像計画学科卒業。映画の助監督や黒澤明監督の『乱』のメイキングの演出などに携わる。
1990年、扶桑社から木原浩勝との共著で『新耳袋〜あなたの隣の怖い話』で作家デビュー。『新耳袋』はそれまでただ怪談で括られていたものから、実話だけにこだわり百物語を一冊の著書で実現化させた。
『新耳袋』は後にメディアファクトリーより全十夜のシリーズとなり復刊。『怪談新耳袋』として映画やドラマ、コミックとして展開。
Jホラーブームを作った作家や映画監督に大きな影響を与え、ブームをけん引することになる。
著書に『怪異異聞録・なまなりさん』『怪談実話系』『怪談狩り』シリーズなどがある。
怪談は語ることが重要と、ライブや怪談会、放送などでも積極的に怪談語りを行っている。その他の著書に『捜聖記』『聖徳太子・四天王寺の暗号』『聖徳太子の「未来記」とイルミナティ」など多数。
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