市朗怪全集とは
実話系怪談のパイオニア、『新耳袋』シリーズの著者の一人が、語りで送る怪談全集!
1990年代に巻き起こったJホラー・ブームを牽引した実話怪談界の大御所が、満を持して登場する!!
全てが実話。この現代に現れた闇と異界の世界を聴け!!
内容紹介
煙 (31分)
北野誠さんの配信番組に出た時の事。私の楽屋に誠さんやスタッフがどやどやと入って来た。
「妙なものが映っているが霊でしょうか」という。カメラのファインダーでその動画を観てみると、煙のようなものが…。
ひとりかくれんぼ(22分)
煙のようなものが映った背景には、そこに映っている若い女の子に「ひとりかくれんぼ」をさせたからだという。
すると様々な裏話が出て来た。やがて煙の正体がわかって来た。煙ではなかった…。
熱い(5分)
ずいぶん前の事。あるショッピングセンターで火災事故があった。その夜のことである。
同じ市内のスナックのマスターがお客の接待をしていると、「熱い」という女の声が聞こえて…。
水を一杯(5分)
ある商店街の二階に住んでいた中学生。勉強をしているとキッチンの窓が開いて声がした。「水を一杯くださいな」。
彼はキッチンへ行って窓から伸びた手にコップに入った水を渡すが、これはありえないことだと気づく。なぜなら…。
誰だっけ (7分)
美容師をしている男性が道を歩いていると、同年代の女性と思われる女性が小走りに近寄って来て親し気に話しかけてきた。
ところがまったく見覚えが無い。しかし彼女の話は誰も知らないはずの彼の過去についてを発露してくるのだ。こいつは誰だ?
壁を叩く音(16分)
都内のアパートの一室を借りたある男性。だが、夜と夜中の決まった時間に壁を叩かれる音がする。しかし原因が分からない。
だが、近所の人の話を聞くと、何年か前にある事件がそのアパートであったことを聞かされる。しかも彼は見てしまった。その事件に関するあるモノを…
壁を叩く音・大阪編(7分)
都内のアパートでの不可思議な出来事。これと全く同じ現象が大阪のあるアパートでも起きていたことがわかった。これも壁を叩かれるが原因が分からない。
ある日、友人が泊まりに来て…。
留守番電話 (7分)
ある会社に勤めていた女性。とある席に座るともげるように首が痛くなるという。だが会社から出ると痛みは嘘のようにひく。そしてある取引先の人から、「あんたの会社の留守番電話。なんだか気味が悪い声が入ってるよ」と指摘される。
休みの日に自分の会社に電話をかけて見ると…。
先祖の声(4分)
Sさんという人が、占い師に墓参りをしなさいと指摘を受けた。そう言えば幼い頃に行ったきりだ。そこで家族を連れて先祖の霊が眠る霊園に行ってみた。
だが霊園は碁盤の目のように広がっていて、どこにS家の墓があるのかわからない…。
心霊遊び(12分)
一時「ひとりかくれんぼ」という遊びがネットで流行ったことがあった。その原型であろう遊びをしたことがあるという女性がいる。
中学生の頃、自宅で親しい友人と行ったその遊びは、とんでもない恐怖をもたらせたという。その遊びとは。
中山 市朗(なかやま いちろう) プロフィール
作家、怪異収集家
1982年、大阪芸術大学映像計画学科卒業。映画の助監督や黒澤明監督の『乱』のメイキングの演出などに携わる。
1990年、扶桑社から木原浩勝との共著で『新耳袋〜あなたの隣の怖い話』で作家デビュー。『新耳袋』はそれまでただ怪談で括られていたものから、実話だけにこだわり百物語を一冊の著書で実現化させた。
『新耳袋』は後にメディアファクトリーより全十夜のシリーズとなり復刊。『怪談新耳袋』として映画やドラマ、コミックとして展開。
Jホラーブームを作った作家や映画監督に大きな影響を与え、ブームをけん引することになる。
著書に『怪異異聞録・なまなりさん』『怪談実話系』『怪談狩り』シリーズなどがある。
怪談は語ることが重要と、ライブや怪談会、放送などでも積極的に怪談語りを行っている。その他の著書に『捜聖記』『聖徳太子・四天王寺の暗号』『聖徳太子の「未来記」とイルミナティ」など多数。
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