ブルベア大賞2005-2006 準大賞受賞 |
私はオプション取引専門家のため、オプション取引において経験したことに
かなりの紙面を割いて多くのことを語っています。が、その内容はオプションの
知識がなくても読めるようにできるだけ平易に表現したつもりです。
オプション取引は投資の世界では決して特殊なものではなく、株式投資や先
物取引にも通じるものがあります。オプション取引のみならず、私の投資の経験は
株式や先物、さらにはファンドへの投資にも及んでいます。それらの経験を通して
私自身が身につけた投資の世界において成果を上げるための知恵を披露しました。
繰り返しますが、本書が読者として対象にしているのは機関投資家やマーケット
メーカー、その他のプロの投資家やトレーダーではありません。どちらかといえば、
市場において、資本規模、設備、知識、情報といった面で常に不利な立場にいる
一般大衆である小資本の個人投資家を対象にしています。そのような不利な
(=優位ではない)立場にいる個人投資が優位な相手(機関投資家、マーケット・メーカー、
その他のプロの投資家やトレーダー)を負かすには「知恵」が必要です。
本書はそれに挑戦したのです。
→つづき
本書は、投資の本質的なこと、市場のしくみや参加者、実際の売買のやりかた、
勝者と敗者などについて私が実際に経験したこと、私の知っていること、思うところ、
感じるところを余すことなく、また隠すことなく語っています。
また、本書は個人投資家を対象に書いたものです。機関投資家(生保、年金運用者、
投信、証券会社、投資銀行、商業銀行等)の投資のやり方と個人投資家のそれとでは
方法が180度異なります。機関投資家や大手金融機関の資産運用者には資金力があります。
また、投資銀行には強力なシステムや充実した設備がありますから、いろいろな
スプレッドや売買プログラムを実行できます。これらを個人投資家のレベルで行うと
どうなるでしょうか。はじめはうまくいったとしても、いずれは資金的に持たなくなり、
破綻します。繰り返しになりますが、個人投資家と機関投資家では
「ゲームのやり方」がまったく異なるのです。
本書の目的は、「投資の世界において劣勢の立場にいる個人投資家に投資の本質を
知っていただき、それを自分の投資に役立ててほしい」というところにあります。
ここで紹介する話を参考に、利益を上げるための、自分なりの「やり方」を
修得していただけたら幸いと思っております。 投資に参加する投資家の目的は大きく
分けて2つあると思います。ひとつは、市場に参加し売買益を上げることです。
もうひとつは、損益に関係なく、失っても生活に困らない限られた資金で、
売買を楽しむことです。多くの参加者の目的は前者ではないでしょうか。
本書は、前者の目的で投資に参加する個人投資家を対象しています。
”投資“は対象物を売買することで利益を上げようとする経済行為です。
本書では、どうすれば利益を上げられるのか、そのためには何を知り、学び、理解し、
どのように売買すべきなのかについて述べていくつもりです。
第1章 投資の本質部分を知ってください――目的
第1章 株式投資で利益を上げる方法
第1章 経験がものをいう
第3章 数字に強くなれ
第4章 チャートを絶対視しない
第5章 成功するための秘訣
付録(ファンドについてのインタビュー集)
あとがき
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