内容紹介
日本探偵小説「三大奇書」の一つとされる
夢野久作の代表作
「ドグラ・マグラ」は着想から執筆に約10年をかけたともいわれる「狂人の解放治療」を原型として、1935年(昭和10年)に刊行された夢野久作の代表作ともいえる長編小説。
久作自身が『九州日報』記者時代に、精神医学や心理学の取材で足繁く訪れていたという九州大学医学部の精神科を舞台とし、記憶を取り戻そうとする記憶喪失の主人公の独白から始まるが……。
作中作として登場する異常な設定の小説「ドグラ・マグラ」、因縁に彩られた忌わしい事件など「探偵小説」のジャンルを超え、読み継がれる唯一無二の傑作。
――――――
巻頭歌
胎児よ
胎児よ
何故躍る
母親の心がわかって
おそろしいのか
収録目録
(巻頭歌・九州大学 精神病科 第七号室)
(九州帝国大学法医学教授 医学部長 若林鏡太郎)
(第六号室 呉モヨ子)
(ドグラ・マグラ)
(斎藤先生)
「キチガイ地獄外道祭文」
「地球表面は狂人の一大解放治療場」
「絶対探偵小説 脳髄は物を考える処に非ず」正木博士の学位論文内容
「胎児の夢」
「空前絶後の遺言書」
【映像】実母と許嫁と、二人の婦人を絞殺した怪事件の嫌疑者、呉一郎(明治四十年十一月二十日生)
大正十五年十月十九日、九州帝国大学、精神病科教室附属、狂人解放治療場に於て撮影
【映像】九州帝国大学、法医学教室、屍体解剖室内の奇怪事……
(大正十五年四月二十六日夜撮影)
【映像】正木若林両博士の会見
「心理遺伝論附録」
第一回の発作
第一参考 呉一郎の談話
第二参考 呉一郎伯母八代子の談話
第三参考 松村マツ子女史(福岡市外水茶屋、翠糸女塾主)談
附記
右に関するW氏の意見摘要
右に関する精神科学的観察
第二回の発作
第一参考 戸倉仙五郎の談話
第二参考 青黛山如月寺縁起
第三参考 野見山法倫氏談話
第四参考 呉八代子の談話概要
備考
(法医学者 若林と精神病学者 正木の主張)
【映像】呉一郎の精神鑑定=大正十五年五月三日午前九時、福岡地方裁判所応接室に於ける
【映像】解放治療場に呉一郎が現われた最初の日(大正十五年七月七日撮影)
【映像】それから約二個月後の解放治療場に於ける呉一郎(同年九月十日撮影)
【映像】再び同年十月十九日(前の場面から約一箇月後)の解放治療場内の光景
(ムニャムニャムニャ……)
(正木 敬之)
(離魂病)
(由来記)
(絵巻物)
(心理)
(犯人捜し)
(WとM、T子とI)
(呉一郎の錯乱)
(九大医学部を飛び出す)
(九州帝国大学精神病科の教授室)
※作品が長尺のため、トラックで分けております。
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夢野久作(ゆめの・きゅうさく)
日本の小説家、SF作家、探偵小説家、幻想文学作家。 1889年(明治22年)1月4日 - 1936年(昭和11年)3月11日。本名 杉山直樹(のちに泰道)。
他の筆名に海若藍平、香倶土三鳥など。現在では、夢久、夢Qなどと呼ばれることもある。福岡県福岡市出身。日本探偵小説三大奇書の一つに数えられる畢生の奇書『ドグラ・マグラ』をはじめ、怪奇色と幻想性の色濃い作風で名高い。
その他、『押絵の奇蹟』、『犬神博士』、『氷の涯』、『暗黒公子』など。
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