日本の名作怪談劇場
どきどき怖い
じんわり怖い
ひたひた怖い
しっとり怖い
奥ゆかしく情緒豊かな、知っておきたい、聴いておきたい日本の原風景である古典名作怪談。
ただ怖いだけじゃない、みんなが知っているあの話を、実話怪談 百語りの名手 城谷歩の語りと、効果音、BGMでドラマチックに聴かせるオーディオ劇場。
対象:小学3年生以上推奨
内容紹介
「置行堀」(本所七不思議)(25分)
昔、東京が江戸と呼ばれていたころ、夜になってからは魚を釣ってはいけないと噂されるお堀があった。夜魚を釣るとどこからともなく何かが現れて釣り人を脅かすのだそうだ。
魚屋の三吉という若い衆は「お化けが怖くて魚屋がやってられっか」と周りの忠告も聞かずに近くの堀に釣りに出かける。
と、釣れるわ釣れるわ、大きな鮒や鯉が面白いほど…。やがて日が暮れ辺りが暗くなったころ、生あったかい風が柳の葉をさらさらと撫でると、宵闇の向こうからカランコロンと下駄の音が聞こえてきて…。
「鍋島屋敷の化け猫騒動」(佐賀県伝承)(33分)
戦国時代が終わりをつげ、世の中がようやく平和になったころ、佐賀藩主鍋島光茂公は跡取りが出来ないことを悩んでいた。このままでは元、自分の主君筋で今は家来の龍造寺家にお殿様の立場を奪われてしまうのではなかろうかと。
そんな折、龍造寺の嫡男又七郎がいつものように光茂公の囲碁の相手をするために邸にやってくる。又七郎は生まれつき両目が見えないけれど囲碁の腕前は名人並みでいつも光茂公の相手に呼ばれていた。
ところがこの日ほんの軽口が災いして首をはねられてしまった。このことを知った年老いた母は怨念晴らすべく飼い猫のコマに思いを託して恨みのまま自害してしまう。
「船幽霊」(全国の海にまつわる)(22分)
お盆の時期に海に入ってはいけない。海で死んだ亡者が近づいてきてあの世に引きづりこまれてしまうから…。
むかし、とある漁村では長く不漁続きで皆が困っていた。ようやく海が凪いで漁日和になったものの、その時期、海に入ってはいけないと言う古くからの言い伝えがあった。
しかし、このままではみな飢え死にしてしまう、やむなく若い者たち数人が長の止めるのも聞かずに船を漕ぎだしてしまう。
沖に出ていよいよ網を掛けようとしたそのとき、いつの間にか風は止み、水面にはさざ波一つ立たなくなった。異変に気付いて遠くを見やると海中から一人、また一人とこの世のものではない何かが姿を現した。
「嫁脅し肉付きの面」(福井県民話) (27分)
むかし、むかしまだ福井県が越前と呼ばれていたころ。とある村に与惣次と清という若い百姓の夫婦と与惣次の年老いたおもとという母親が暮らしていた。
若夫婦はとても信心深く毎日畑仕事を終えると山の上のお寺に通っていたが、おもとは神仏を全く信心せずそればかりか、いつも清が与惣次にくっついているのを快く思っていなかった。
どうにかして与惣次から離してやろうと無理な仕事を清に言いつけてお寺に行かせまいとするが清は仕事をちゃんと片付け与惣次から離れません。ついにおもとはある時策を講じて、近所の神社から奉納されていた般若の面を盗み出し、鬼の変装をして清を脅かしてやろうとしたのだが…。
城谷 歩(しろたに わたる) プロフィール
1980年2月16日生 北海道小樽市出身
15歳から舞台演劇を中心に俳優活動を始める。
その後、劇団深想逢嘘(2000年〜2011年)を発足、主宰を務める。
様々な職種を経て2012年1月怪談師デビュー。怪談ライブバー スリラーナイト札幌本店で活動後、2014年から同六本木店オープンに合わせ上京。
外部出演、独演会開催、メディアへの出演多数。
2018年独立。公演情報などはHPにて。
http://shirotani-kwaidan.com
■メディア
・「所さんの目が点」
・「大人養成所バナナスクール」
・「Rの法則」
・「柴田阿弥の金曜thenight」
他多数
■書籍
・恐怖怪談「呪ノ宴」(竹書房 単著)
・怪談師恐ろし噺「裂け目」(竹書房 単著)
■DVD
・「怪奇蒐集者」(楽創舎)
・「六本木怪談 呪・祟」(楽創舎)
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