解説
その昔の江戸の三娯楽と言いますとお芝居、お相撲、そして遊郭の三つ。
一席目…「蛙茶番(かわずちゃばん)」(24分52秒)
素人芝居が舞台になり、そこには玄人にはない素人ならではの失敗があり、役が気に入らないとやる気も失せるものですが、それをなんとかしなきゃいけない御店の番頭さんとその策略に乗る建具屋の半次のドタバタ劇。
二席目…「佐野山(さのやま)」(27分12秒)
お相撲の神様とも言われた四代目横綱・谷風梶之助。ただ強いだけではないその横綱の情相撲に誰もがだまされ、ケチを付ける野暮なものは誰もいない。
三席目…「紺屋高尾(こうやたかお)」(35分06秒)
真面目な紺屋の職人が、全盛を誇る三浦屋の太夫に一目惚れ。真面目に為せば成る!実行あるのみ! 真面目だからこそ、それを暖かく見守る周りの人達の温情。
これらの娯楽の世界に浸っていただきたいと思います。
遊馬
◆このCDは、平成26年10月31日に東京芸術劇場シアターウエストにて行われた「芸歴20周年特別記念☆三遊亭遊馬独演会」を収録し、CD化したものです。
収録内容
[Disc1]
「蛙茶番(かわずちゃばん)」(24分52秒)
「佐野山(さのやま)」(27分12秒)
[Disc2]
「紺屋高尾(こうやたかお)」(35分06秒)
三遊亭遊馬(さんゆうてい ゆうば) プロフィール
1970年 埼玉県桶川市生まれ。駒沢大学仏教学部禅学科卒業
1994年 三遊亭小遊三に入門、三遊亭遊だちの名で前座修行
1998年 遊だち改め遊馬の名で二ツ目昇進
2008年 真打昇進
2011年 2010年度「国立演芸場花形演芸大賞」銀賞
2014年 平成26年度(第69回)文化庁芸術祭賞大賞
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