内容紹介
35万部のベストセラー『日本でいちばん大切にしたい会社』がオーディオブックになって登場!
なぜこの会社には、4000人もの学生が入社を希望するのか?なぜこの会社は、48年間も増収増益を続けられたのか?なぜこの会社の話を聞いて、人は涙を流すのか?6000社のフィールドワークで見出した「日本一」価値ある企業。
本書の第1部で、私は「会社経営とは『5人に対する使命と責任』を果たすための活動」であるとして、経営の目的を以下の5つに定めています。
1 社員とその家族を幸せにする
2 外注先・下請企業の社員を幸せにする
3 顧客を幸せにする
4 地域社会を幸せに、活性化させる
5 株主を幸せにする
多くの経営書では、会社は株主のものである、と書いています。また、「会社は誰のものか」という議論では「株主のもの」という考えが支配的で、経営の目的も「顧客満足」とか「株主価値の最大化」などということが当然のようにいわれます。 しかし、私は、会社は顧客のためのものでも、まして株主のためのものでもない、と思います。社員が喜びを感じ、幸福になれて初めて顧客に喜びを提供することができる。顧客に喜びを提供できて初めて収益が上がり、株主を幸福にすることができる。だから株主の幸せは目的ではなく結果である――これが私の考えです。
第2部で、この点を実証する「日本でいちばん大切にしたい会社」を紹介します。
本書を通して、働くことの意味、会社という存在の意味を、考えていただければ幸いです。
目次
はじめに
◆第1部 会社は誰のために?
◇「わかっていない」経営者が増えている!
◇会社経営とは「五人に対する使命と責任」を果たすための活動
◇業績ではなく継続する会社をめざして
◇業績や成長は継続するための手段にすぎない
◇社員は利益だけを求めているわけではない
◇「多くの人を満足させる」こと。それが会社の使命
◇経営がうまくいかない理由は内側にある
◇中小企業にしかできないことがある
◇日本で大切にしたい会社を増やそう
◇続けていくことの大切さ
◆第2部 日本でいちばん大切にしたい会社たち
★1 障害者の方々がほめられ、役立ち、必要とされる場をつくりたい
日本理化学工業株式会社
◇社員の七割が障害者の会社
◇「私たちが面倒をみますから」
◇誰でも何かの役に立ちたい
◇人を工程に合わせるのではなく、工程を人に合わせる
◇多くの企業が逃げている現状
◇「おれたちまでおかしいと思われる」
◇新製品の開発に向かって
◇みんなが支えてくれる会社づくりを!
◇消費者にできることがある
◇五〇年の歳月の重さ、あたたかさ
◇社員の家族が喜ぶ会社
◇世代から世代へ受け継がれていく志
◇気配りには気配りで応えたい
◇自分たちにできることを考えよう
Column 重度の障害をもつ彼女だからこそ、わが社が採用しなければ
株式会社ファンケルスマイル
★2 「社員の幸せのための経営」「戦わない経営」を貫き、四八年間増収増益
伊那食品工業株式会社
◇四八年間増収増益という驚異の会社
◇斜陽産業のなかでも成長は続けられる
◇「いい会社をつくりましょう」
◇会社は社員の幸せのためにある
◇地を這うような伸びでいいから継続することが大事
◇「お客様の希望に応えてあげてください」
◇自社で考え、自社で創って、自社で売る
◇敵をつくらず、オンリーワンに
◇常に工夫し、未来に投資する
◇一〇〇年カレンダーを貼っている意味
◇会社の原動力は経営者で決まる
◇一人の社員も危ない目にあわせない
◇市民が憩う、開かれた会社
◇公園に通学路……「これが会社の敷地なの?」
◇朝早く掃除、休みを利用して植木の手入れをする社員たち
◇「こんな会社、初めてです」バスガイドも感激
◇社内のおみやげコーナーでの心配り
◇通勤中でも買い物中でも気配りを忘れない社員たち
◇目先の利益よりも継続を心がけて
Column 七五年間連続増収企業は、「社員がハッピーなら会社もハッピー」
ジョンソン・アンド・ジョンソン株式会社
三年間入院した社員にずっと給料・ボーナスを払い続けた
樹研工業株式会社
★3 「人を支える」会社には、日本中から社員が集まり、世界中からお客様が訪ねてくる
中村ブレイス株式会社
◇日本でいちばん辺鄙な場所にある会社
◇大都市から就職しにくる若者たち
◇人を支える社長の信念
◇過疎が進む故郷で、たった一人の創業
◇初めての社員は出社拒否?
◇両足をなくしたモンゴルの少年の手助けを
◇「あなたの席を空けて待っています」
◇「休みなんかいらない!」社員たちの熱い使命感
◇必要なものを必要としている人に・・新しい製品の開発
◇世界に一つしかない本当の物づくり産業を
◇責任が重く手間がかかる仕事から逃げている企業
◇リーダーとは、人への思いが強い人
Column 難病になった娘のためにリフト付車椅子を開発
キシ・エンジニアリング株式会社
骨粗しょう症の高齢者のために人工関節を開発
株式会社ホリックス
「子ども」という弱者の視点で「飲むカメラ」を開発
株式会社アールエフ
★4 地域に生き、人と人、心と心を結ぶ経営を貫いていく
株式会社柳月
◇「お菓子の町」帯広にこだわる会社
◇泣いている子を笑顔にさせるお菓子の魅力にとりつかれ
◇最低限の生活を維持し、すべてを開発にかける
◇「五つの使命」に忠実に従った経営活動
◇お客様から愛される、心を結ぶ会社
◇おいしさが二人を近づけた縁結びの菓子
◇教育も経営も基本は「感動」
◇競争率一〇〇倍! 学生も殺到するその魅力
◇三万四〇〇〇平方メートルのスイートピア・ガーデン
◇同業者もいっしょに盛り立てる
◇「心を結ぶ」という原点を忘れない会社
Column 心のやさしい子どもたちを育てるために、五〇年間詩集を発行
柏屋
★5 「あなたのお客でほんとうによかった」と言われる、光り輝く果物店
杉山フルーツ
◇さびれた商店街に輝く右肩上がりの小さな店
◇やって来た婿養子
◇「このままでは店がつぶれる!」昼行灯、目覚める!?
◇生き残りをかけた改革
◇お客様の都合に合わせた結果の「年中無休」
◇高価なメロンが年に八〇〇〇個も売れてしまう
◇故郷の母にコミュニケーションとなる果物を
◇若い二人の門出にそえた、採算度外視の贈り物
◇「あなたのお客でよかった」と言われる経営
◇小売店からメーカーをめざして商品開発にも注力
◇杉山フルーツが教えてくれること
Column 「とうてい大切にできない会社」と「心から大切にしたい会社」
おわりに
坂本 光司(さかもと・こうじ)
福井県立大学教授・静岡文化芸術大学教授等を経て2008年4月より法政大学大学院政策創造研究科(地域づくり大学院)教授及び法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科(MBA)客員教授。他に、国、県、市町や商工会議所等団体の審議会や委員会の委員を多数兼務。専門は中小企業経営論・地域経済論・産業論。
近著
『日本でいちばん大切にしたい会社3』 著 あさ出版 2011年
『日本でいちばん大切にしたい会社2』 著 あさ出版 2010年
『日本でいちばん大切にしたい会社 』 著 あさ出版 2008年
『経営者の手帳 働く・生きるモノサシを変える100の言葉』 著 あさ出版 2010年
『中国義烏ビジネス事情』 編著 同友館 2008年
『私の心に響いたサービス』 著 同友館 2007年
『消費の県民性を探る』 編著 同友館 2007年
『選ばれる大企業・捨てられる大企業』著 同友館 2007年
『地域産業発達史』 編著 同友館 2005年
『この会社はなぜ快進撃が続くのか』 著 かんき出版 2004年
他多数
※本商品は『日本でいちばん大切にしたい会社』[あさ出版刊 /坂本光司著 ISBN:978-4-86063-248-9 1,470円(税込)]をオーディオ化したものです。 (C)Koji Sakamoto
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