内容「言葉」というものの本質を様々な側面から論じた「経験・言葉・虚構」。自ら見聞した文明の爛熟と自然の危機という状況について警鐘を鳴らす「地球を歩く」――ペンを持って戦場をかけめぐり、釣り竿をかついで大自然を漫歩した現代屈指の行動派作家が、ずぬけた知性とユーモアをもって語った41歳と53歳の二つの時期の講演を収録。 開高健/講演 講演/開高健(カイコウ・タケシ)(1930-1989)大阪市生れ。大阪市立大卒。1958(昭和33)年、「裸の王様」で芥川賞を受賞して以来、「日本三文オペラ」「流亡記」など、次々に話題作を発表。1960年代になってからは、しばしばヴェトナムの戦場に赴く。その経験は「輝ける闇」「夏の闇」などに色濃く影を落としている。1978年、「玉、砕ける」で川端康成賞、1981年、一連のルポルタージュ文学により菊池寛賞、1986年、自伝的長編「耳の物語」で日本文学大賞を受けるなど、受賞多数。『開高健全集』全22巻(新潮社刊)。 |
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