内容紹介
激動の時代、往年のヒロインたちは己の“生”をどう全うしたのか――
事実6割! 思い込み3割! 嘘1割!
講談界のニューヒロインによる荒唐無稽なエンターテイメント物語!?
いざ、開演!
ようこそお越しいただきました〜。
はい、私、講談師の神田蘭と申します。
講談とはね、日本の古典芸能の話芸なんですが、私が特に力を入れて取り組んでおりますテーマは「女性の人生」でございます。
数百年も前に実在した往年のヒロインたちは、どんな「人生の決断」、「恋愛の決断」をしたのか? 楽しんで学んでいただけたら幸いです。
た・だ・し、「歴史はイマジネーション」、そう!
事実6割!
思い込み3割!
嘘1割!
で、面白おかしく語らせていただきます。
それでは、私、神田蘭が講釈いたします!
最後までお付き合いのほど、よろしくお願い致します!
らん、らん!
収録内容
・オープニング
・高杉晋作の愛した女「おうの」の巻(23分)
・和泉式部の巻(29分)
・明智光秀の妻「明智熙子」の巻(21分)
・赤穂義士本伝より「南部坂雪の別れ」の巻(女たちの忠臣蔵)(28分)
・エンディング
本巻に登場する往年のヒロインたち
・高杉晋作の愛した女「おうの」の巻
勤王の志士:高杉晋作には妻である雅子の他に愛した女性「おうの」がいました。
おうのは、高杉晋作の逃避行も共にし、その半生を高杉に捧げた女性です。
下関で芸妓をしていた「おうの」は、高杉が24歳の時に出会います。気に入った高杉は身請けをして一緒に暮らすようになります。しかし、その下関の愛の巣に、妻の雅子が高杉との間にできた2歳の息子をつれてやってきます。 果たして、おうのと雅子の女の戦いの結末は…?
・和泉式部の巻
和泉式部(いずみ しきぶ)は、平安時代中期の歌人。和歌の達人として、また恋多き女性として知られている女性。貴族の娘として順調に育った和泉式部は、10代後半に橘道貞と結婚。 夫との間に小式部内侍を儲けるなど、順風満帆な生活を送っていたように見えたのでしたが、冷泉天皇の皇子・為尊親王と恋に落ちます。ほどなくして道貞と離婚。ところが為尊親王は26歳で病死してしまいます。すると今度は、為尊親王の実弟であった敦道親王との恋の炎が燃え上がる!はたして二人の愛の結末は…?
・明智光秀の妻「明智熙子」の巻
明智煕子(ひろこ)は、明智光秀の正室。明智光秀は、側室を持たず煕子をとても大切にしたと言われています。煕子は美しい女性であったにも関わらず、婚姻前に疱瘡(天然痘)を疾患。体に痕が残ってしまいました。そのため光秀の婚姻が危ぶまれましたが、光秀は彼女の痕を意に介さず妻としました。光秀は、煕子を深く愛し仲睦まじい夫婦生活が始まります。しかしある日、光秀の城に大軍が攻めてきて。
二人の運命は?そしてなぜ本能寺の変は起こったのか?
・赤穂義士本伝より「南部坂雪の別れ」の巻(女たちの忠臣蔵)
講談の古典の一席「赤穂義士本伝:南部坂雪の別れ」を神田蘭がアレンジ。
講談の「赤穂義士伝」とはいわゆる歌舞伎の「忠臣蔵」のこと。討ち入りのそのものを語ったのが「赤穂義士本伝」、個々の義士の逸話を述べる「赤穂義士銘々伝」、義士以外の関連人物を対象とした「赤穂義士外伝」に別れる。「赤穂義士本伝:南部坂雪の別れ」は、女たちの愛と別れをテーマにした一席。
物語は、吉良邸討ち入りを明日に控えた大石内蔵助が雪の中ある屋敷を訪れたところから始まる…。
神田蘭(かんだ らん) プロフィール

女流講談師。女優・ナレーター・パーソナリティーとして活動後、2004年に神田紅師匠のもとに弟子入り、2008年二ツ目に昇進。2018年真打昇進。 数多くの古典ネタを持つが、現在は女性の生き方を描いた創作講談や明治時代の偉人講談をライフワークとしている。JFN(全国20局)で放送しているラジオ番組『恋する日本史』は長年続く人気番組。新聞、雑誌などでコラムを多数執筆。著書に『恋する日本史講談』『女と男の恋する日本史講談』がある。
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