内容紹介
激動の時代、往年のヒロインたちは己の“生”をどう全うしたのか――
事実6割! 思い込み3割! 嘘1割!
講談界のニューヒロインによる荒唐無稽なエンターテイメント物語!?
いざ、開演!
ようこそお越しいただきました〜。
はい、私、講談師の神田蘭と申します。
講談とはね、日本の古典芸能の話芸なんですが、私が特に力を入れて取り組んでおりますテーマは「女性の人生」でございます。
数百年も前に実在した往年のヒロインたちは、どんな「人生の決断」、「恋愛の決断」をしたのか? 楽しんで学んでいただけたら幸いです。
た・だ・し、「歴史はイマジネーション」、そう!
事実6割!
思い込み3割!
嘘1割!
で、面白おかしく語らせていただきます。
それでは、私、神田蘭が講釈いたします!
最後までお付き合いのほど、よろしくお願い致します!
らん、らん!
収録内容
・オープニング
・伊藤梅子の巻(29分)
・小松姫の巻(19分)
・豊竹呂昇の巻(28分)
・相馬黒光の巻(9分)
・伊達家のお貞の巻(19分)
・エンディング
本巻に登場する往年のヒロインたち
・伊藤梅子の巻
伊藤梅子は、日本の初代総理大臣として有名な伊藤博文の妻。
慶応元年、現在の下関の亀山八幡宮境内の茶屋で働く梅子はある晩、何者かに追われる若い男と出会います。その男こそのちの伊藤博文。二人は強く惹かれ合うも博文は既婚者。さらに梅子は実家の都合で芸者にされることになってしまいます。その知らせを聞いた博文は、芸者置屋に乗り込むが
…。
・小松姫の巻
戦国時代から江戸時代前期にかけて活躍した武将:本多忠勝の娘「小松姫」。聡明で容姿端麗だった小松姫は徳川家康の養女となります。徳川家康は、小松姫に夫を選ばせようと大広間に独身の大名を集めます。畳に頭を着けてひれ伏していう男性の顔を小松姫は、その髷を掴んで一人ひとりの顔を見てまわったとか。こんな侮辱的な行ないも家康の養女となれば誰も文句を言えません。しかし、この行いに対し怒鳴り叱った男がいた!その男こそのちの夫、真田信之だったのです…。
・豊竹呂昇の巻
豊竹呂昇(とよたけ ろしょう)は、明治から大正にかけて活躍した女義太夫。
豊竹呂昇は明治7年名古屋に生まれ、3歳で仲路と名乗り17歳で結婚・離婚を機に大阪に出て、
明治25年に大阪の豊竹呂太夫の門へ移って『呂昇』と改名。艶つやのある美声と生来の美貌により人気を博し,女義太夫の黄金時代を築き上げた。そんな成功の裏には、淡い恋物語があった…。
・相馬黒光の巻
相馬 黒光(そうま こっこう)は、夫の相馬愛蔵とともに新宿中村屋を起こした実業家、社会事業家。
仙台市旧屋敷町に生れ、横浜フェリス女学校を経て明治女学校へ。明治女学校在学中には島崎藤村の授業を受け文筆を目指すように。「黒光」の号は、恩師から与えられたペンネームで、「その溢れる才気を少し黒で隠しなさい」という意味でつけられたと言われています。
相馬愛蔵と結婚後、黒光は苦労の末に東京本郷のパン屋中村屋を譲り受けますが…。
・伊達家のお貞の巻
講談の古典の一席「伊達家の鬼夫婦」を神田蘭がアレンジ。
仙台、伊達政宗公の家来の井伊直人。剣術指南役でありながら、稽古もしないで賭け事ばかりに夢中になっているダメ夫。妻のお貞の実家が重臣の家のため度々お金を貸してもらっていたが、ある日の事、お貞から「私と勝負をして買ったらこのお金を差し上げます」と言われ、「女のお前に負けるはずがないだろう」となめて掛かったら、お貞の見事な薙刀さばきに直人は負けてしまった。直人は、江戸へ修行に行くことに
…。
神田蘭(かんだ らん) プロフィール
女流講談師。女優・ナレーター・パーソナリティーとして活動後、2004年に神田紅師匠のもとに弟子入り、2008年二ツ目に昇進。2018年真打昇進。 数多くの古典ネタを持つが、現在は女性の生き方を描いた創作講談や明治時代の偉人講談をライフワークとしている。JFN(全国20局)で放送しているラジオ番組『恋する日本史』は長年続く人気番組。新聞、雑誌などでコラムを多数執筆。著書に『恋する日本史講談』『女と男の恋する日本史講談』がある。
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