内容紹介
激動の時代、往年のヒロインたちは己の“生”をどう全うしたのか――
事実6割! 思い込み3割! 嘘1割!
講談界のニューヒロインによる荒唐無稽なエンターテイメント物語!?
いざ、開演!
ようこそお越しいただきました〜。
はい、私、講談師の神田蘭と申します。
講談とはね、日本の古典芸能の話芸なんですが、私が特に力を入れて取り組んでおりますテーマは「女性の人生」でございます。
数百年も前に実在した往年のヒロインたちは、どんな「人生の決断」、「恋愛の決断」をしたのか? 楽しんで学んでいただけたら幸いです。
た・だ・し、「歴史はイマジネーション」、そう!
事実6割!
思い込み3割!
嘘1割!
で、面白おかしく語らせていただきます。
それでは、私、神田蘭が講釈いたします!
最後までお付き合いのほど、よろしくお願い致します!
らん、らん!
収録内容
・オープニング
・新島八重の巻(33分)
・川上貞奴の巻(34分)
・戦国武将 鍋島直茂の妻 彦鶴姫の巻(19分)
・古事記より新釈 天照の巻(21分)
・エンディング
本巻に登場する往年のヒロインたち
・新島八重の巻
新島八重は、同志社大学創立者新島襄の妻であり、2013年の大河ドラマ「八重の桜」の主人公。
会津藩士の娘として生まれた八重は、男まさりの性格で力も強く60キロもある米俵を持ち上げられるほどだったいう。また類まれな鉄砲の腕を持っていて幕末の激動の時代を会津を守るために
「幕末のジャンヌダルク」とも呼ばれる。そんな八重とアメリカに留学経験を持つ新島襄。生まれも生き方も考え方も全く違う2人は、どうやって夫婦になったのか?そして、その愛の深さは…。
・川上貞奴の巻
川上貞奴は、日本の女優第一号。彼女は、東京・日本橋の質屋の12番目の子供として生まれましたが、
幼くして芸者置屋の養女に。芸妓としてお座敷にあがると、彼女の持って生まれた気の強さと才能でめきめきと芸を身につけ、たちまち評判の芸者になり総理大臣も魅了するほど。そんな彼女は、運命の出会いをすることになります。それは川上音二郎という「オッペケペー節」で一世を風靡した興行師。その音二郎と結婚した貞奴でしたが、音二郎は一座を率いてアメリカで興行したいと言い出します。その渡米についていった貞奴でしたが、それが彼女を日本の女優第一号にすることに…。
・鍋島直茂の妻 彦鶴姫の巻
鍋島直茂は、戦国時代をしぶとく生き抜き江戸時代になるとと佐賀藩を築くに至った人物。その妻となる彦鶴姫は石井常延の次女として誕生。一度結婚しますが夫が戦死したため、一人娘を連れて石井家に戻っていました。そんな時出会ったのが鍋島直茂。二人の馴れ初めはなんとイワシ!直茂はイワシを焼く彦鶴姫の姿に一目惚れ。直茂の猛アタックが始まります…。
・天照大神の巻
天照は、数多いる日本の神々の中でも最も高い位にいる女神で、有名な「天岩戸隠れ」の主役。
名前の「天照(アマテラス)」とは「天に照り輝く太陽」という意味で、その名の通り天照大神は太陽神であり、神界のアイドル的存在。天照はどのように生まれ、なぜ「天岩戸隠れ」が起こったのか?講談で面白おかしく語っていきます。
神田蘭(かんだ らん) プロフィール
女流講談師。女優・ナレーター・パーソナリティーとして活動後、2004年に神田紅師匠のもとに弟子入り、2008年二ツ目に昇進。2018年真打昇進。 数多くの古典ネタを持つが、現在は女性の生き方を描いた創作講談や明治時代の偉人講談をライフワークとしている。JFN(全国20局)で放送しているラジオ番組『恋する日本史』は長年続く人気番組。新聞、雑誌などでコラムを多数執筆。著書に『恋する日本史講談』『女と男の恋する日本史講談』がある。
|