江戸川乱歩の不朽の名作、少年探偵団シリーズ
名探偵・明智小五郎と共に小林芳雄少年率いる少年探偵団が怪人二十面相の悪事をあばいていきます。
シリーズを追うごとに仲間を増やし、数々の事件に巻き込まれながらもアイディアと行動力でのりこえ、
変装や魔法のようなトリックを見破って怪人二十面相を追いつめていく冒険物語です。
少年探偵団シリーズは人気作品となり、ラジオや映像化が次々と制作され、数多くの作家に多大なる影響を与えています。
内容紹介
東京都内に金色に光る豹が現れた。
目撃した中学生は食べられてしまうかと恐れたが、黄金の豹は見向きもせず闇の中へ姿を消した。
それから一週間後、銀座の美術商に黄金豹が現れた。
逃げ惑う人々を横目に、黄金豹は街中を悠然と歩いていく。
駆けつけた警察がそのあとを追いかけるが、ある屋敷の塀を飛び越えたところで見失ってしまった。
屋敷の住人に危険を知らせようと呼び鈴を鳴らすと、白ひげの怪しげな人物が現れた。
老人は警察の話を聞き「その豹はもう今日は見つからない」と笑うのだった。
それからも黄金豹は時折姿を現し、宝石や現金を飲み込んで忽然と姿を消す事件が次々と起こったのだ。
この黄金豹の事件について、小林少年と少年探偵団・副団長の園田少年が話し合っていた時不気味な笑い声が響いた。
二人が驚いて見るとそこには噂の黄金豹がいたのだ。
そしてさらに不気味だったのはその豹が人間の言葉を喋り、園田少年の父が大切にしている宝石を散りばめた金色の豹の置物を頂くと告げた。
園田少年の父に黄金豹の予告を伝え警備を強化した中その日を迎える。
小林少年の活躍により豹の置物は守られたが、警察や近隣の住民を巻き込んで黄金豹の大取物が始まった。
屋根を伝って逃げる黄金豹。
それを追いかける小林少年と警察、そして町の人々。
しかしまたもや黄金豹は煙のように消えてしまった。
突然現れては突然消える黄金豹が次に現れたのは驚きの場所だった!
どのようにして現れてどのようにして消えるのか?
この謎を小林少年や明智探偵は解き明かすことが出来るのか?
今宵も月光に輝く黄金豹が宝を見つめている・・・。
※ 本作品は発表時の時代背景により、今日の社会では一般的でなく、
不適切と思われる表現が含まれている箇所がございます。しかし作品の
オリジナル性を尊重し、当時のまま忠実に再現することを優先いたしました。
江戸川乱歩(えどがわ・らんぽ)
日本の推理小説家。1894年10月21日生まれ、三重県生まれ。筆名は、19世紀の米国の小説家エドガー・アラン・ポーに由来する。数々の職業遍歴を経て作家デビューを果たす。本格的な推理小説と並行して『怪人二十面相』、『少年探偵団』などの少年向けの推理小説なども多数手がける。代表作は『人間椅子』、『黒蜥蜴』、『陰獣』など。1954年には乱歩の寄付を基金として、後進の推理小説作家育成のための「江戸川乱歩賞」が創設された。
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