内容紹介
全18名の名立たる偉人の話を聴け
全世界1000万部を超える大ベストセラー「前進あるのみ」の著者であり、現代の自己啓発の始祖が探し求めた成功者たちの哲学がここにある。
成功哲学の専門誌「サクセス」の創刊者が紐解く、様々なジャンル・経歴の偉人が存命時に直接インタビューにて明かした歴史的な記録。
珠玉の成功哲学、人生譚、成功するための方法、心理、考え方、エッセンスをインタビュー形式で聴くことができる。
目次
訳者序文
はじめに
I.発明
『メイン州生まれのヤンキーが世界に平和をもたらす』
1 ハイラム・マキシム Hiram Stevens Maxim
(1840年生まれ、1916年没)アメリカに生まれ、イギリスに帰化した発明家。ヘアアイロンや全自動スプリンクラー、代用コーヒー、ネズミ捕りなど発明品は多岐にわたるが、最も名高いのは、マキシム機関銃と呼ばれる世界初の全自動式機関銃を発明し、戦場に革命を起こしたことである。
空を飛ぶことにも関心を持ち、蒸気エンジンを用いた飛行機を製作している。白熱電球の開発と普及を巡ってエジソンと争ったことでも知られる。
インタビュー当時は60代前半、主要な発明品はほぼ完成しており、イギリスに帰化してヴィクトリア女王から騎士《ナイト》の称号を賜ったばかりであった。
『偉大な発明家の天才の源は時間を忘れて働くこと』
2 トーマス・アルバ・エジソン Thomas A. Edison
(1847年生まれ、1931年没)アメリカの発明家・事業家。白熱電球、蓄音器、活動写真など世のなかを一変させる革命的な発明をいくつも行い、「発明王」と呼ばれる。
取得した特許は1300以上にのぼる。エジソンが創立したエジソン・ゼネラル・エレクトリック社が後にゼネラル・エレクトリック社へと発展した。
インタビュー当時は55歳、主要な発明をほぼ終えて、「発明王」の名声を確立していたが、まだまだ現役として、映画の製作や、蓄電池と電気自動車の開発などに情熱を燃やしていた。
『電話を発明した男、成功の秘訣を語る』
3 アレクサンダー・グラハム・ベル Alexander Graham Bell
(1847年生まれ、1922年没)スコットランド生まれのアメリカの化学者、発明家。世界で初めて実用的な電話を発明したことで知られる。
ベルが設立したベル電話会社は後にアメリカ最大の電話会社AT&Tに発展する。耳の聴こえない人の教育にも力を入れ、ボストンに学校を設立している。
ヘレン・ケラーにサリバン先生を紹介したのはベルである。インタビュー当時は50歳になったばかりで、電話の発明はすでに終え、飛行機の開発に着手していた。
『200もの発明をした男は仕事熱心なことが成功の要因だと言う』
4 二コラ・テスラ Nikola Tesla
(1856年生まれ、1943年没)クロアチア生まれのセルビア人で、アメリカに渡った電気工学者、発明家。
交流発電機や交流モーター、送配電システムを含む交流技術を開発し、第2次産業革命とも言われる電気エネルギー革命を牽引した。
渡米後エジソン研究所に勤務するが、電力システムに関して直流方式を主張するエジソンと対立して独立。
その後エジソンとの戦いに勝利し、電力システムに交流方式が採用されることとなった。交流技術以外にも、蛍光灯などの放電照明、無線技術、リモートコントロール、ファクシミリなど、その成果は多岐にわたる。
インタビュー当時は40代半ば、気力、体力とも充実しており、無線による情報通信と送電の研究・実用化に情熱を燃やしていた。
II.ビジネス
『ほかの人間が見落としたチャンスをつかんだ「フォーティナイナー」』
5 フィリップ・ダンフォース・アーマー Philip Danforth Armour
(1832年生まれ、1901年没)。アメリカの実業家。ゴールドラッシュで手にした資金をもとに流通業に進出。
肉の冷蔵法、加工法を開発するなどして、精肉業で大成功を収め、シカゴがアメリカにおける精肉業の中心地となったことに貢献した。
イリノイ工科大学の前身であるアーマー工科学校の創設者でもある。インタビュー当時は60代後半で、まだまだ現役として活躍していた。
『本を人から借りていた貧しい少年が、今では図書館をいくつも寄贈している』
6 アンドリュー・カーネギー Andrew Carnegie
(1835年生まれ、1919年没)スコットランド生まれのアメリカの実業家。貧しい移民の子から身を起こし、製鉄業で大成功を収めて「鉄鋼王」と呼ばれるまでになった。
まさにアメリカンドリームの体現者である。
引退後は、巨万の富を背景に、現役の頃から行っていた社会福祉事業に注力する第2の人生を送った。有名なカーネギーホールを建てたのも彼である。
インタビュー当時は60代半ば、引退を宣言して、事業を整理しはじめた頃である。
『偉大なる商人の基盤は誠実さ』
7 ジョン・ワナメーカー John Wanamaker
(1838年生まれ、1922年没)。アメリカの百貨店経営者。
1861年、23歳の若さでフィラデルフィアに紳士もの衣料店ブラウン・ワナメーカー商会(オークホール)を開き、「単一価格、返品可能」という斬新な手法で店を発展させ、1875年には「グランドデポ」と呼ばれるフィラデルフィア初となる百貨店を開いた。
広告宣伝の名手であり、新聞に全面広告を掲載した初めての人物だと言われる。母の日のプロモーションを行い、祝日に制定されるきっかけを作ったのもワナメーカーである。
熱心なキリスト教徒であり、フィラデルフィアYMCAの発展に大きく寄与した。
またハリソン大統領のもとで郵政長官としても活躍した。インタビュー当時は60代半ばで、まだ現役で活躍中であった。
『勤勉、節約、粘り強さ、先見性が彼を大富豪にした』
8 ジョン・D・ロックフェラー John Davidson Rockefeller
(1839年生まれ、1937年没)アメリカ有数の実業家、大富豪。スタンダードオイルを設立し、トラストを組むなどさまざまな手法で独占的にアメリカの石油業界を支配し、一大財閥を築いた。
晩年ロックフェラー財団を設立して教育・慈善事業を行った。シカゴ大学の創設はその事業のひとつである。
インタビュー当時は60歳前後、すでに功成り名遂げて、数年後に63歳で引退して、慈善活動に力を入れはじめる直前であった。
『アメリカ式のビジネス手法で富と称号を手に入れたイギリスの少年』
9 サー・トーマス・リプトン Sir Thomas J. Lipton
(1848年生まれ、1931年没)紅茶のブランド「リプトン」の創業者。
スコットランドのグラスゴー生まれ。両親はともにアイルランドからの移民。初め食料品店事業を展開したあと、19世紀後半の紅茶ブームに目をつけて紅茶事業に参入。
中間業者を省いて紅茶を直接買いつけるなど、当時としては画期的な流通により紅茶の低価格化を実現。中流階級以上の飲み物だった紅茶が庶民に普及するもとを作った。
その後もセイロン島で自ら紅茶栽培を行うなどして紅茶事業を拡大し、イギリス王室御用達の茶商の勅許状を与えられるまでになった。
スポーツマンとしても知られ、世界最大最古のヨットレース、アメリカスカップに5回挑戦した。
インタビュー当時は50歳になったばかりで、ヴィクトリア女王からナイト爵位を与えられた直後だった。
『カーネギーの片腕は自己信頼の人で、いつでも前を向き、常に上を目指している』
10 チャールズ・シュワブ Charles M. Schwab
(1862年生まれ、1939年没)。「鉄鋼王」アンドリュー・カーネギーの片腕として35歳の若さでカーネギー製鋼会社社長に就任した。
その後、カーネギーの引退にあたって、カーネギー製鋼会社と、別の鉄鋼会社の合併に辣腕を振るい、当時世界最大の会社となるUSスチール社を設立するとともに、初代社長に就任した。
USスチールの経営陣と衝突して同社を退社すると、ベスレヘムスチールを設立、アメリカ第2の製鋼会社へと成長させるなど製鋼業界の大立者《おおだてもの》として活躍した。
インタビュー当時は30代後半、USスチール社の初代社長に就任した直後である。
なお、本稿は2部に分かれ、パート1がチャールズ・シュワブ自身へのインタビュー、パート2がカーネギー製鋼会社の幹部へのインタビューとなっている。
ちなみに、カーネギー製鋼会社はパートナーシップ制を取っており、優秀な社員は会社に出資してパートナーになることができた。
III.政治・軍事・社会
『勇敢さを武器に義勇兵からアメリカ陸軍のトップにまで昇りつめた男』
11 ネルソン・アップルトン・マイルズ将軍 General Nelson Appleton Miles
(1839年生〜1925年没)南北戦争のとき義勇軍を組織して北軍に参加、数々の武勲を立て、終戦時は少将にまで昇進。
インディアン戦争でアパッチ族と戦いジェロニモを降伏に追いこんだ。その後アメリカ陸軍総司令官に任命され、アメリカ陸軍のトップとしてアメリカ・スペイン戦争を戦った。
インタビュー当時は60歳半ば、陸軍を退役する前後の頃である。
『ひ弱だった少年が、肉体を鍛えて史上最も活動的なアメリカ大統領に』
12 セオドア・ルーズベルト Theodore Roosevelt
(1858年生〜1919年没)第26代アメリカ大統領。共和党所属。マッキンレー大統領が暗殺され、副大統領から大統領に昇格。
大統領就任中の功績としては、対内的には反トラスト法による企業独占集中の排除、対外的にはパナマ独立の実現、パナマ運河の着工、日露戦争の停戦・和平仲介などがある。
インタビュー当時は40代半ば、現役の大統領であった。
『目も見えず、耳も聞こえず、口もきけない少女から知性豊かな女性に』
13 ヘレン・ケラー Helen Keller
(1880年生まれ、1968年没)アメリカの女性教育家、社会福祉活動家。
幼い頃重病にかかって視力と聴力を失い、言葉も話せなくなる。その後、彼女の個人教師となったサリバン先生の優れた指導や、周囲の献身的な協力によって障害を克服し、大学を優秀な成績で卒業。
世界各地を歴訪しながら障害者の教育・福祉向上に尽くした。日本にも1937年に来訪している。
インタビュー当時はまだ19歳、サリバン先生とともに家を離れてボストンで暮らしながら、ラドクリフ・カレッジ入学に備えて受験勉強中であった。
なお、皇太子妃雅子さまやキャロライン・ケネディ元駐日大使もラドクリフ・カレッジの出身である。
IV.文学・芸術
『学校時代を無為に過ごしたことを後悔する『ベン・ハー』の作者』
14 ルイス・"ルー"・ウォーレス Lewis "Lew" Wallace
(1827年生〜1905年没)アメリカの軍人、政治家、作家。南北戦争に北軍の将軍として従軍し、戦後はニューメキシコ準州知事、駐オスマン帝国アメリカ大使を歴任した。
知事時代の1880年に書いた小説『ベン・ハー』が大ベストセラーとなり、一躍作家としても名を成した。
『ベン・ハー』は5度映画化されているが、1959年のウィリアム・ワイラー監督、チャールトン・ヘストン主演による3度目の映画化作品が最も有名である。
インタビュー当時ルー・ウォーレスは70代半ばで、すでに隠退生活を送っていたが、その頃『ベン・ハー』が『アンクル・トムの小屋』を抜いて19世紀最大のベストセラーとなっている。
『ひとりの父親の見識がアメリカに偉大なバンドマスターをもたらした』
15 ジョン・フィリップ・スーザ John Philip Sousa
(1854年生まれ、1932年没)アメリカの指揮者、作曲家。幼い頃から音楽の才能を見せ、12歳のときにトロンボーン奏者としてアメリカ海兵隊軍楽隊に入隊、5年間の在籍後、退団して各地のオーケストラやバンドを転々とする。
1880年に古巣のアメリカ海兵隊軍楽隊の指揮者に就任、1892年に軍楽隊を辞任すると、スーザ吹奏楽団を結成し、全米および世界各地を公演して回った。
その間《かん》に「ワシントン・ポスト」「星条旗よ永遠なれ」「自由の鐘」など100曲を超える行進曲を作曲し「マーチ王」と呼ばれた。行進曲のほかにオペレッタや組曲も手がけた。
インタビュー当時は50歳前後、まだ現役として活躍中であった。
『わずか数年で歌唱の世界の最高峰へと昇れることを示した偉大な歌手』
16 マダム・リリアン・ノルディカ Madame Lillian Nordica
(1857年生まれ、1914年没)アメリカのソプラノ歌手。本名はリリアン・ノートン。イタリアでオペラ歌手としてデビュー後ミラノやパリで活躍、当代最高のソプラノ歌手という名声を得る。
その後アメリカに戻り、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場でワーグナー歌手として活躍した。晩年はコンサート歌手として各地で公演した。
インタビュー当時は40代前半、メトロポリタン歌劇場の歌手として活躍中であった。
『エネルギーと熱意が名俳優を生んだ』
17 リチャード・マンスフィールド Richard Mansfield
(1857年生まれ、1907年没)アメリカの俳優。ベルリンに生まれ、イギリスに渡って俳優となったが、1882年にニューヨークのブロードウェイでデビューして、活躍の場をニューヨークに移し、シェイクスピア劇などで活躍した。
ロンドンで代表作の『ジキル博士とハイド』を上演中に切り裂きジャック事件が起き、マンスフィールド演ずるハイドがあまりに真に迫っていたため、事件の真犯人の疑いをかけられるというひと幕もあった。
インタビュー当時は40代半ば、役者として脂が乗っているときであったが、数年後に肝臓がんで50歳の若さでなくなっている。
『作家が語る作家として成功するための秘訣』
18 アンソニー・ホープ Anthony Hope
(1863年生まれ、1933年没)イギリスの小説家、劇作家。冒険小説の分野で数多くの作品を残した。
代表作は『ゼンダ城の虜《とりこ》』とその続編『ヘンツォ伯爵』。特に前者は冒険小説の古典として名高く、日本でもよく読まれている。
インタビュー当時は30代後半、『ヘンツォ伯爵』を発表して間もない頃であり、現役の作家として活躍中であった。
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