内容紹介
日本の児童文化運動の父・鈴木三重吉が雑誌「赤い鳥」において、世界の名作を取り入れて児童向けに発表した一つが、この「ピーター・パン」です。
大人になりたくない、永久の少年ピーター・パンの物語は、ご存知の方も多いでしょう。
夢や不思議でいっぱいのネバーランドでの冒険をプロとして活躍する朗読家や声優、ナレーター達が感情豊かに読み上げます。個性豊かなキャラクターたちが面白く演じられ、小さなお子様も楽しく聴ける内容となっております。オーディオブックならではの素敵な音楽や、物語をリアルにイメージさせる効果音と共に、音の世界を豊かに彩ってお子様にお届けします。
「大人になっていくことで手に入るものと失うもの」――普遍的なテーマを描いた物語は、お子様のみならず、大人の心も引き付けて離しません。
夢に満ち溢れた物語の世界を、是非お子様と一緒にお楽しみください。
あらすじ
ウェンディには二人の弟がいました。ウェンディを含め、もっぱら三人のお世話をしていたのはナナという老犬でした。そうしてお母さんの仕事をよく手伝っていたのです。
ある夜のこと。
お母さんは外から掛け金を外そうとする男の子の人影に気付きます。ですが、姿を見に行くと、人影は消えていました。
また別の夜には、その人影が家の中に入ってきました。お母さんが慌てて声を上げたところでナナがとびかかると、人影はそのまま逃げてしまったものの、そのかげぼうしだけは窓にはさまって切り取られました。
ですが、お父さんはいくら賢くても部屋に毛を散らすナナが嫌いでした。それである晩夜会に出かける際に、ナナを鎖で縛り付けておきました。
その晩、例の人影が自分のかげぼうしを取り戻しにやってき、とうとう洋服だんすの中にたたまれてしまいこんであるのを見つけました。
ですが、せっかく取り戻したかげぼうしが足にくっつかないので、その人影――一人の男の子はわんわん泣きだしました。その泣き声で目を覚ましたウェンディは、男の子に声を掛けました。これがウェンディと、不思議な少年ピーター・パンとの出会いだったのです。
ウェンディは泣いている男の子(ピーター)をなぐさめ、ピーターのかげぼうしを針と糸でかかとにくっつけてあげました。
ピーターは喜び、いつもウェンディのお母さんがする寝かしつけのお話を聞きに来ていたことをあかしました。
また、自分はネバーランドから来て、ネバーランドには海賊や狼、人魚がいて、面白い場所なんだと話しました。
ウェンディは自分もネバーランドに行きたい、弟のジョンとミケルも連れて行きたいといい、
ピーターとウェンディ、ジョン、ミケルでネバーランドに行くことにしました。
さあ、ネバーランドに向けて出発です!
ピータと一緒にいる妖精のティンカーベルの粉をかけて飛べるようし、みんなではばたいて星の多い空へ向かってかけあがりました。
果たしてネバーランドではピーターとウェンディの身に何が起こるのでしょうか・・・。
鈴木三重吉
小説家・童話作家。1882年、広島の生まれ。夏目漱石の門下。短編小説「千鳥」を「ホトトギス」に発表して認められ、作家としてデビューした。その後も浪漫的・抒情的な作品を書き注目を受けたが,しだいに童話への関心を深め1916年童話集「湖水の女」を出し、1918年、児童雑誌「赤い鳥」を創刊して、児童文学の発展に尽力。坪田譲治、新美南吉らの童話作家をそだてた。古事記を子供にもわかりやすいよう物語風に現代語化して「赤い鳥」に連載した「古事記物語」の作者としても知られる。代表作には小説「小鳥の巣」「桑の実」「世界童話集」など。
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