内容紹介
小川未明の童話 全705話を朗読で収録しています。
小川未明と聞いてピントくる人は少ないのではないでしょうか?
小川未明は数多くの作品を残していることから、「日本のアンデルセン」、日本児童文学の父」と称されています。生まれは1882年(明治15年)、新潟県高田(現上越市)。坪内逍遙などから学び、後に逍遥から「未明」の号を授かります。1961年(昭和36年)、享79歳で没。没後は上越市により新人発掘のコンクール、小川未明文学賞が創設されています。
小川未明の作品は明治〜昭和にかけての当時の日本の生活、子ども達の暮らしなどが物語を通して感じることができ、日本の歩みを子どもたちに教えることができます。
そして、小川未明の作品の中には戦時中の背景が描かれているものあります。 今、語り継がれることの少ない戦時中の経験を物語でわかりやすく子どもたちに 伝えられます。物語の中には社会批判、人間の悪しき心が垣間見られ、善悪の判断がつかない子供たちへの正しい道筋となる作品もあります。美しい文章で語られる未明の世界をご堪能下さい。
「赤いろうそくと人魚」
冷たい暗い海に住んでいた人魚が、自分の子を産み落とす場所を人間の住む街に選びます。子供と別れるのは寂しいが、人魚と同じところで暮らして子供を悲しい思いにさせたくないと思ったからです。子供は蝋燭屋を営んでいる老夫婦に拾われ、やがて美しい娘に成長しました。娘が蝋燭に赤い絵の具で描いた絵は美しく、その蝋燭と共に漁に出ると転覆しないという評判が出て、蝋燭屋は繁盛します。その評判を聞いた香具師が娘を買いたいと申し出ます。お金に目をくらんだ老夫婦は娘を売ってしまいます。その晩、不気味な女が現れ真っ赤なろうそくを買っていきます。すると、突然海は荒れ、老夫婦は・・・・。
「月夜と眼鏡」
おだやかな、月のいい晩におばあさんは一人で、針仕事をしていました。すると、眼鏡売りがおばあさんの家に来て、眼鏡を売りに来ました。よく見える眼鏡でしたので、おばあさんは喜んで買いました。
その日の随分遅くなった頃に、また訪れる者がいました。なんと、美しい少女が訪ねてきたのです。その少女は指を怪我したので手当をして欲しいと・・・・。
「金の輪」
太郎は長い間、病気で寝ていましたがようやく床から出られるようになりました。しかし、三月末でまだ朝晩寒いために、日の当たる昼間は外へ出られましたが、晩になると家に入るようにと言われていました。 ある日、太郎は外に出ましたが誰も友達は遊んでいません。太郎はしょんぼりとして、家の目に立っていました。すると、金の輪が触れ合う音がし、一人の少年が二つの金の輪をまわしながら走ってきました。太郎にはまったく見覚えのな い少年でしたが、少年は太郎に微笑しました。それは知り合いの友達にするようであり懐かしげに見えました。 次の日の午後、また太郎は外へ出てみると、昨日と同じ時刻にあの少年が二つの金の輪をまわして走ってきました。そして、昨日よりもいっそう懐かしげに微笑み、なにかいいたげな様子でした。その晩、太郎は二日も同じ時刻に金の輪を まわした少年を見たことを母親に話しましたが信じてもらえませんでした。太郎は少年と友達になり、金の輪を一つ分けてもらい、どこまでも走って行く夢をみました。 明くる日から太郎は熱が出て、太郎の病気は・・・。
収録作品
赤いろうそくと人魚
子供はばかでなかった
宝石商
煙突と柳
いろいろな花
木と鳥になった姉妹
二人の少年
汽車の中のくまと鶏
春がくる前
本にない知識
おおかみと人
世界でなにを見てきたか
山の上の木と雲の話
小さな赤い花
金の魚
犬と犬と人の話
大きなかに
星の世界から
北の国のはなし
少年の日の悲哀
青いボタン
町のお姫さま
花と少女
河水の話
青い石とメダル
一本の釣りざお
春さきの古物店
犬と人と花
子供と馬の話
つばめと乞食の子
夏とおじいさん
かめの子と人形
金持ちと鶏
こまどりと酒
海へ
気まぐれの人形師
どちらが幸福か
ものぐさじじいの来世
翼の破れたからす
赤い姫と黒い皇子
赤い手袋
海からきた使い
古い桜の木
幽霊船
灰色の姉と桃色の妹
消えた美しい不思議なにじ
背の低いとがった男
海ほおずき
花と人間の話
月夜と眼鏡
楽器の生命
幸福に暮らした二人
銅像と老人
飴チョコの天使
お母さん
ある日の先生と子供
風船球の話
つばめの話
いいおじいさんの話
青い時計台
酔っぱらい星
黒い塔
こうしてお友だちとなりました
一本のかきの木
すももの花の国から
海のかなた
餌のない針
古い塔の上へ
空色の着物をきた子供
かまきりとジョン
野ばら
お姫さまと乞食の女
雪の国と太朗
空へのびるつる
年ちゃんとハーモニカ
温泉へ出かけたすずめ
だれにも話さなかったこと
港に着いた黒んぼ
僕のかきの木
教師と子供
おじいさんの家
石をのせた車
武ちゃんとめじろ
大きなかしの木
日の当たる門
お化けとまちがえた話
なくなった人形
北の春
からすの歌
雪だるま
さか立ち小僧さん
前のおばさん
日がさとちょう
つばきの下のすみれ
中学へ上がった日
千代紙の春
はちと子供
幸福の鳥
しいの実
二つの運命
海と少年
黒い旗物語
クラリネットを吹く男
寒い日のこと
町の真理
風だけが叫ぶ
遠くで鳴る雷
春風の吹く町
雪の上のおじいさん
せみと正ちゃん
ある冬の晩のこと
海へ帰るおじさん
酒倉
こうした事実があったら
南天の実
はてしなき世界
木に上った子供
こいのぼりと鶏
ごみだらけの豆
塩を載せた船
さまざまな生い立ち
おけらになった話
残された日
片田舎にあった話
雪の上の舞踏
鐘
金色のボタン
幾年もたった後
母の心
おおかみをだましたおじいさん
女の魚売り
小さな妹をつれて
夕焼け物語
小さな草と太陽
年とったかめの話
ある男と牛の話
労働祭の話
ろうそくと貝がら
兄弟のやまばと
花と人の話
太陽と星の下
北海の白鳥
釣り銭で人のわかった話
昼のお月さま
おじいさんとくわ
親木と若木
夜の進軍らっぱ
すずめの巣
あるまりの一生
薬売り
新しい町
チューリップの芽
頭をはなれた帽子
てかてか頭の話
森の中の犬ころ
その日から正直になった話
春はよみがえる
天下だこ
赤い船
学校へゆく勇ちゃん
煙と兄弟
神は弱いものを助けた
僕はこれからだ
古いてさげかご
砂漠の町とサフラン酒
どこで笛吹く
大きなおうと
おかまの唄
雪消え近く
雲と子守歌
おさくの話
けしの畑
ある夏の日のこと
お獅子
青い草
芽は伸びる
自分で困った百姓
殿さまの茶碗
死と話した人
葉と幹
羽衣物語
少年とお母さん
野菊の花
ひとをたのまず
強い大将の話
明るき世界へ
ふるさとの林の歌
新しい町
ぴかぴかする夜
時計とよっちゃん
びっこのお馬
台風の子
緑色の時計
高い木とからす
子供の時分の話
一本の銀の針
子供どうし
北の少女
川へふなをにがす
こま
考えこじき
風と木 からすときつね
天人とマッチ箱
うずめられた鏡
どこかに生きながら
ガラス窓の河骨
ちょうと怒涛
金の輪
武ちゃんと昔話
もののいえないもの
ある夜の星たちの話
しらかばの木
お姉ちゃんといわれて
大根とダイヤモンドの話
山へ帰りゆく父
青葉の下
赤い船のお客
五銭のあたま
汽船の中の父と子
高い木と子供の話
花と人間
春近き日
南島の女
負傷した線路と月
街の幸福
月の中へ消えたこい
新しい友だち
お母さんのかんざし
花とあかり
西洋だこと六角だこ
からすの唄うたい
町はずれの空き地
お母さまは太陽
汽車は走る
おかしいまちがい
どこかで呼ぶような
紅すずめ
おじいさんが捨てたら
春の日
汽車の中で見たお話
兄と魚
アパートで聞いた話
雪くる前の高原の話
ある男と無花果
僕が大きくなるまで
空にわく金色の雲
ひすいの玉
王さまの感心された話
とびよ鳴け
愛は花よりは香ばし
心は大空を泳ぐ
小さなねじ
太陽の下で
山へ帰ったやまがら
笑わない娘
ひばりのおじさん
小さな金色の翼
雪の降った日
公園の花と毒蛾
電信柱と妙な男
ちょうと三つの石
花かごとたいこ
つづれさせ
少年とねこの子
いんことしじゅうから
うさぎと二人のおじいさん
馬を殺したからす
金銀小判
青空の下の少女
酒屋のワン公
引かれていく牛
犬車がゆく
火を点ず
仲よしがけんかした話
天女とお化け
真心のとどいた話
海が呼んだ話
白壁のうち
草を分けて
子供が寝てから
島の暮れ方の話
託児所のある村
秋のお約束
赤い船とつばめ
石段に鉄管
たましいは生きている
珍しい酒もり
おかめどんぐり
もずとすぎの木
道の上で見た話
かざぐるま
小さい兄弟
遠方の母
おばあさんと黒ねこ
金魚売り
きつねをおがんだ人たち
僕の通るみち
寒くなる前の話
三つのお人形
歩いてゆけるぞ
笑わなかった少年
ねずみの冒険
少女がこなかったら
黒い人と赤いそり
からすとかがし
朝と町の少年
なまずとあざみの話
助け合った鳥たち
犬と古洋傘
だまされた娘とちょうの話
雪とみかん
お母さんの御乳
海のおばあさん
般若の面
船の破片に残る話
ペスときょうだい
宿題
春になる前夜
小さな年ちゃん
さかずきの輪廻
牛女
生きぬく力
二少年の話
つばめと魚
英ちゃんの話
古巣に帰るまで
笛と人の物語
くわの怒った話
窓の内と外
初夏の不思議
ペスをさがしに
町に憧れた山の娘
とんぼのおじいさん
あほう鳥の鳴く日
金歯
冬のちょう
左ぎっちょの正ちゃん
はまぐりとひきがえる
空の戦士
窓の下を通った男
武ちゃんの二日間
おばあさんとツェッペリン
風
人の身の上
青い玉と銀色のふえ
二番めの娘
赤いえり巻き
北の不思議な話
すいれんは咲いたが
いちじゅくの木
二つの琴と二人の娘
時計のない村
春の真昼
夕焼けがうすれて
青い花の香り
しいたげられた天才
さびしいおじいさんたち
泣きんぼうの話
僕がかわいがるから
はととりんご
笛吹きと女王
縛られたあひる
真吉とお母さん
奥さまと女乞食
谷間のしじゅうから
つじうら売りのおばあさん
赤土へくる子供たち
月と海豹
少女と老兵士
少年と秋の日
海ぼたる
海の少年
天下一品
水盤の王さま
万の死
世の中のために
小さい針の音
美しく生まれたばかりに
真に愛するなら
お母さんはえらいな
真坊と和尚さま
赤いガラスの宮殿
村へ帰った傷兵
春先の朝のこと
星と柱を数えたら
白いくま
死と自由
生きた人形
不幸な親と娘
古いはさみ
ものぐさなきつね
二百十日
娘と大きな鐘
薬売りの少年
銀のつえ
眼鏡
草原の夢
ボールの行方
丘の下
小ねこはなにを知ったか
すいせんと太陽
幸福のはさみ
幼き日
田舎のお母さん
時計と窓の話
お父さんの見た人形
世の中へ出る子供たち
気にいらない鉛筆
へびになった人の話
すずめとひわの話
ちいさな兄弟
太陽とかわず
写生に出かけた少年
雲のわくころ
老工夫と電燈
眠い町
糸のない胡弓
馬車と子供たち
くもと草
白すみれとしいの木
すずめを打つ
戦争はぼくをおとなにした
船でついた町
愛は不思議なもの
二人の少年
ねことおしるこ
めくら星
谷にうたう女
木の上と下の話
はたらく二少年
子供と虫
春
すずめ
夢のような昼と晩
花の咲く前
駄馬と百姓
風船虫
角笛吹く子
生きている看板
赤い魚と子供
はちの巣
空晴れて
二度と通らない旅人
ふるさと
岩と起重機の上で
ゆずの話
風はささやく
少年の日二景
しんぱくの話
金が出ずに、なしの産まれた話
やんま
つばめと紅すずめ
紅いチューリップ
ボートを造る日
ひすいを愛された妃
政ちゃんと赤いりんご
町のおうむ
幼友だち(一)
幼友だち(二)
お母さんのさいふ
小鳥と兄妹
竹馬の太郎
金のおのと人形
東京の羽根
僕は兄さんだ
花咲く島の話
お面とりんご
頸飾り
正ちゃんとおかいこ
風に吹かれる花
日月ボール
猟師と薬屋の話
からすとうさぎ
赤い実
夏の晩方あった話
負けじ魂の吉松
自然が人を恵む話
深山の秋
ねこ
べいごまと支那の子供
都会のからす
よいどれの時計
きれいなきれいな町
へちまの水
ある少年の正月の日記
おきくと弟
正二くんの時計
人間と湯沸かし
銀のペンセル
はちとばらの花
さびしいお母さん
海のまぼろし
おさらい帳
店ざらしのダンサー
子供の床屋
青いランプ
火事
北風にたこは上がる
百姓の夢
曠野
玉虫のおばさん
風七題
武ちゃんのかばん
僕たちは愛するけれど
真昼のお化け
二人の軽業師
かたい大きな手
波荒くとも
ふくろうのいる木
サーカスの少年
子ざると母ざる
戦友
風雨の晩の小僧さん
平原の木と鳥
学校の桜の木
茶屋の黒犬
のこぎりの目たて
がん
三つのかぎ
桃の花
北海の波にさらわれた蛾
熊さんの笛
母犬
青空の下の原っぱ
隣村の子
魚と白鳥
正雄さんの周囲
不死の薬
三月の空の下
心の芽
都会はぜいたくだ
南方物語
朝の公園
白い雲
びんの中の世界
いちょうの葉
千羽鶴
ねずみとバケツの話
風の寒い世の中へ
なつかしまれた人
頭を下げなかった少年
村のかじやさん
あらしの前の木と鳥の会話
トム吉と宝石
白い門のある家
春風と王様
長ぐつの話
カラカラ鳴る海
水車のした話
はまねこ
善いことをした喜び
鐘と旅僧
三匹のあり
自分の造った笛
銀河の下の町
父親と自転車
鳥鳴く朝のちい子ちゃん
一粒の真珠
どじょうと金魚
子供は悲しみを知らず
青い星の国へ
みつばちのきた日
目の開けるころ
Disc6
雪原の少年(一~十一)
雪原の少年(十二~二十二)
雪原の少年(二十三~三十三)
雪原の少年(三十四~四十五)
雪原の少年(四十六~五十)
村の兄弟
手風琴
からす
とうげの茶屋
夕雲
ヒョウ、ヒョウ、てりうそ
町の天使
らんの花
初夏の空で笑う女
雪でつくったお母さん
希望
世の中のこと
片目のごあいさつ
星の子
正ちゃんの鉄棒
子うぐいすと母うぐいす
お母さんのひきがえる
くもとかきの葉
すみれとうぐいすの話
兄の声
海の踊り
友だちどうし
一銭銅貨
水七景
小さな弟、良ちゃん
ちょうせんぶなと美しい小箱
汽車奇談
ある夜の姉と弟
山に雪光る
黒いちょうとお母さん
まほうのむち
小ぶたのたび
雪と二わのからす
くびわのないいぬ
秋がきました
おじさんのうち
なつめの木であったはなし
風の子とおひなさま
くらげのおばさん
白いくもとおにんぎょう
パンとははいぬ
うまれたばかりのちょうちょう
きつねのおばさん
つるぎさんのはなし
しらない町の子
たのしいちょうたち
ちがったおとうさん
小人のおんがえし
ふしぎなてじな
子うさぎとははうさぎ
はつゆめ
からすねことペルシャねこ
うみぼうずとおひめさま
五月の川の中
山のはなし
ハーモニカをふくと
なかないきりぎりす
きょうだいののねずみ
でんしゃのまどから
雪がふりました
かねも戦地へいきました
赤いちょうちんのはなし
もんをのりこえた武ちゃん
花火の音
いねむりとこや
しゃしんやさん
三匹のいぬ
ちんどんやのおばさん
こまったかおのむしゃにんぎょう
くろいめがねのおじさん
かにと子すずめ
お月さまと虫たち
おとうさんがかえったら
五つになった政ちゃん
ちんどんやのおじいさん
こがらしのふくばん
けんかをわすれたはなし
まあちゃんとちいこちゃん
武ちゃんとかに
たけうま
ながぐつのびんど
雪のふったばんのはなし
おうまのゆめ
まどのないビルデング
ふくろうをさがしに
ありと少年
勇ちゃんと正ちゃんのさんぽ
森のあちら
きんぎょとお月さま
子どもといぬとさかな
村のふみきり
マルはしあわせ
みかんきんかん
かくれんぼ
おやうしと子うし
まいばんいぬがなく
もうじき春がきます
小さなおかあさん
しろくまの子
原っぱの春
にいさんとあお
まあちゃんととんぼ
ふしぎなバイオリン
海のおひめさまのくびかざり
勇ちゃんはいい子です
どらねことからす
あや子さんのえ
ちょうちょうとばら
みい子ちゃん
三人と二つのりんご
こうちょう先生はやさしい
春はおかあさんです
森のかくれんぼう
夕ぐれ
なんでもはいります
どちらがきれいか
夏の日ざかり
ゆめのおしろ
年ちゃんとかぶとむし
四郎ちゃんとおまんじゅう
きなこのついたおかお
みけのごうがいやさん
なかのよいともだち
つめたいメロン
おとうさんのおまね
よそのおかあさん
いさましいかがし
おほしさま
ねずみのおんがえし
とおくからきたねえやさん
やねへあがったはね
すもう
虫と花
子ねこをもらったはなし
にらめっこしましょう
お月さまとぞう
とうといおかあさん
白いくも
ねずみとねことこおろぎ
おっぱい
夏やすみ
雪だるまとおほしさま
小川未明(おがわ・みめい)
1882年4月7日-1961年5月11日
小説家・児童文学作家。本名は小川 健作(おがわ けんさく)。
「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれる。
娘の岡上鈴江も児童文学者。
新潟県高田(現上越市)に生まれる。
東京専門学校(早稲田大学の前身)専門部哲学科を経て大学部英文科を卒業。
坪内逍遙に師事し、島村抱月やラフカディオ・ハーン(小泉八雲)らにも影響を受けた。
在学中に処女作「漂浪児」を発表し、逍遥から「未明」の号を与えられ、
卒業直前に発表した「霰に霙」で小説家としての地位を築く。
1925年に早大童話会を立ち上げ、1926年以降は童話作家に専念する。
1953年、童話会の会員だった鳥越信と古田足日の二人を中心をした「少年文学宣言」
が発表され、未明は、古い児童文学として否定されるという、苦渋の晩年も送った。
代表作は、「金の輪」(労働文学)、「赤い蝋燭と人魚」(朝日新聞)
「月夜と眼鏡」(赤い鳥)、「野薔薇」(小さな草と太陽)など。
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