でじじ : 日本でいちばん心温まるホテルであった奇跡の物語

内容紹介

【フジテレビ系列「奇跡体験! アンビリバボー」で紹介され、大反響! 】
「本当に大事なことは人を信じること、優しくすること、そして正直でいることが大事なんだ。綺麗ごとなんかじゃない。僕は本気だよ」

4期連続赤字…倒産寸前のホテルを、7期連続黒字へと見事に回復させた裏には、様々な"非常識"なまでの「社員を幸せにする」経営方針と社員教育があった。

数え切れない、心温まる実際のエピソードの中から、すべての働く人が「仕事」と「人生」を豊かなものにし、「幸せになる」物語を、実話に基づいたドラマにして届ける一冊。

あなたの中にもきっとある。
「小さな心の傷や闇」が、温かな涙と一緒に雪解けていくはずです。

泣いて笑って元気になる。
明日、あなたもワクワクして仕事に行きたくなる4つの物語。

収録内容

【第1話】私に、ありがとう
「特別扱いされたくない」

ホテルラウンジ「カフェジャンシアーヌ」で働く従業員、朝美は、耳が不自由なため、子供の頃から「特別扱い」をされて育つ。
振り返ってみれば、いつも誰かの助けや「特別扱い」無くして過ごして来られなかった自分にコンプレックスを抱き、兼ねてからの夢だった「接客業」につけても、お客様や仲間に迷惑を掛けてしまう。しかし、とある出来事から、「特別扱い」することの本当の理由に気づくのだった。
「本当に大切なことは、聞こえるかどうかじゃない。心が通じるかどうかなんだ」

【第2話】涙味のスープ
「仕事なんて、そんなものだ」

小学2年生のある冬の雨の日。不慮の事故で父親を亡くした愛子は母娘二人で貧しい暮らしをしてきた。
貧しさから高校を中退して様々な職に就き、社会的な学歴の無さから、トラブルに見舞われ、日増しにそのコンプレックスは強くなってしまう。このホテルで働くのも、母親を支えるために安定した収入を得ることが目的であり、それ自体が仕事の目的になっていた。
そんな中、後に「東海豪雨」と呼ばれる大雨が、ここホテルアソシア名古屋ターミナルを襲う。
「バカ言ってんじゃないよ。もうとっくに家族だよ」

【第3話】夢のバトン
「そうだ、医学部なんて、目標が高すぎたんだ」

ホテルアソシア名古屋ターミナルが「日本一心温まるホテル」と呼ばれる10年前の話。

松原竜也は九州から医大受験のために当ホテルを訪れた青年だった。第二志望の受験票を自宅に忘れて来てしまったため、急遽両親がホテル宛てに郵送したのだったが、ホテル側の手違いによりその受験票も紛失してしまう。
そんな最中、経営難から大幅なリストラを託された篠田は悩んでいた。
竜也の将来を奪いかねない失態と、家族同然の社員削減という二つの問題を抱えこんでしまう。
「俺は信じる。あいつは日本一優しい医者になる」

【第4話】お客様からのおもてなし
「僕たちは、どうしたらいいのだろう」

ある夏の日。ホテルのレストランにて食中毒が出てしまう。ホテルの存亡を揺るがす事件に、従業員一同は戸惑う。不幸中の幸いだったのは、被害者のお客様が皆大事に至っておらず、快方に向かっていること。しかし、篠田の頭を悩ませたのは、マスコミ発表義務に満たない7人という人数だった。
発表することで積み上げてきたお客様からの信頼が崩れてしまうのではないかという恐れ。
そして、義務に満たないからと言って発表しないことがその信頼を裏切ってしまうのではないかという恐れ。
二つの恐れの狭間で、従業員を守るべきか、人としての誠意を貫くべきかで篠田は葛藤する。
そんな中、一人の従業員が手を挙げる。
「嘘をつくな。正直に生きろ」

ご購入特典

ご購入のお客様への特典として、著者、柴田秋雄氏による特典メッセージ映像をプレゼントいたします。

※商品版の音声と一緒にダウンロードいただけます。

柴田秋雄(しばた・あきお)

昭和17年岐阜県中津川市生まれ、岐阜県立岩村高校卒業後、
昭和36年4月国鉄に就職、31歳で当時の鉄道労働組合名古屋地方本部の専従役員となる。
平成4年からJR連合の事務局長。平成6年に名古屋ターミナルホテルの販売促進部次長に転身。
その後平成10年総務部担当部長、12年取締役総支配人、
15年常務取締役総支配人、17年代表取締役専務総支配人に就任する。
この間4期赤字のホテルを7期連続黒字のホテルに再生した。
現在は、一般社団法人アソシア志友館を設立。
理事長として、講演やイベント企画、執筆などを通して、
絆や優しさ、ぬくもり溢れる社会を目指して活動を展開中。
著書にベストセラー「日本でいちばん心温まるホテルであった奇跡の物語」がある」。

瀧森古都(たきもり・こと)

1974 年、千葉県市川市生まれ。2001 年、阿久悠を筆頭とする作家事務所オフィス・トゥー・ワンに所属。
放送作家として「奇跡体験! アンビリバボー」など様々な番組を手掛ける。
同時期、コピーライターとしても活動し、2006 年に独立。
累計85万部突破のベストセラーとなった「ディズニーの神様シリーズ」(『ディズニーそうじの神様が教えてくれたこと』『ディズニーサービスの神様が教えてくれたこと』『ディズニーありがとうの神様が教えてくれたこと』『ディズニーおもてなしの神様が教えてくれたこと』)の取材・企画・構成を手掛ける。現在は、主に「感動」をテーマとした小説や童話を執筆。著者に『悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと』(2015年4月刊)がある。