「恐怖は人類の最も古い感情である」―H・P・ラヴクラフト
本オーディオブックでは、数ある作品の中から、死体蘇生の実験に全てを懸けるマッドサイエンティストを描き、映画化もされた「ハーバート・ウェスト―再び命を与うる者」や、怪物の悲壮の裏にある絶望と孤独を描いた「アウトサイダー」など5作品を収録。
平和で平凡な日常。そのすぐそばには、狂気に満ち溢れ、言葉に出来ない恐怖というものが存在している。貴方も一歩踏み出してみるといい。そこには本物の恐怖が口を開けて待っているだろう――。
収録内容
ハーバート・ウェスト――再び命の与うる者
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ミスカトニック大学医学部の学生である「ぼく」は、同級生ハーバート・ウェストの行う
妖しい研究にすっかり心魅せられてしまい、その片棒を担ぐことになるのだが、その研究は
どんどんとおぞましい方向に傾いていき、血と死の匂いにまみれた果て、やがて途方のない
結末を迎えることに……。
ランドルフ・カーターの証言
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夢の旅人ランドルフ・カーターは、その人生において
幾度となく奇怪なもの、摩訶不思議な出来事に遭遇する。
この時もカーターは、友人ハーリィ・ウォーレンと出かけた先で、
とんでもない事態に陥り、そのため法廷で証言を強いられることとなる。
この家いちばんの絵
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ニューイングランドのミスカトニック渓谷で調査のため家々を回る主人公。
その最中、嵐に見舞われ、一軒のぼろ家で雨宿りすることに。
そこで見つけた一冊の本と、そこに見える一葉の挿絵。
恐れを抱く主人公と妖しく微笑むその家の老人……。
アウトサイダー
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「空を一目見てから死んだ方が、日を見ることなく生き延びるよりもずっといい」
そう考えた私は危険を顧みず、いまだ知らぬ外界の空へと続く壁に手を掛けた…
冷気
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ふと流れてくる「冷気」というものに必要以上の恐れを抱く男。
寒さに対して人以上に震え、そして軽い寒気を感じるだけで吐き気を覚える。
なぜこの男はこんな妙な癖を持ってしまったのか、これからその理由を、
彼の人生の中でもっとも恐ろしいというその場面を、お話しよう。
忌まわしの館
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呪われた家には、“何か”が棲んでいる!?そこに住んだ多くの人が次々と奇妙な死を遂げている忌まわしの館。現実と幻想が交錯するラヴクラフト独特の世界観から抜け出せなくなる恐怖と怪奇の傑作!
うちひそむ恐怖
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テンペスト山周辺の村落では、“うちひそむ恐怖”のことがまことしやかに噂されている。 恐怖の権化のごとき何かが、一帯にひそんでいるという。聴く者を不気味な暗黒の世界へと引きずりこむ、ラヴクラフトが放つ傑作・怪奇幻想物語!
レッド・フックの怪
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我々の周囲には、神聖なる誓いがあるのと同様、邪悪なる誓いというものも存在する。謎につぐ謎の果て、強制捜査に踏み込んだマロウンを待ち受けたものとは!?
エーリッヒ・ツァンの調べ
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下宿の天井の向こうから、エーリッヒ・ツァンの奏でる不思議な調べを聴いた。人間心理の奥深くに、何とも説明不可能な感覚を与えるラヴクラフトの狂騒の旋律。
言葉に出来ないもの
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無人の屋敷は不気味な感覚に満ちていて、古い墓地には長年、肉体を持たぬ恐ろしい知的存在があふれている。奇才ラヴクラフトが贈る悪夢と混沌に満ちた“言葉にできない”短編作品!
向こう側
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たった10週間という短い歳月が、彼を人間から醜い生物へと変えてしまった。悪意に満ちた「それ」は、そこら中に浮遊し、向こうからこちらへやって来た…
H・P・ラヴクラフト(ハワード・フィリップス・ラブクラフト)
アメリカ怪奇・幻想文学の巨匠の一人として数えられるハワード・フィリップス・ラヴクラフト。コズミック・ホラーとも呼ばれる恐怖小説を多く残し、エドガー・アラン・ポーと並び現在でも世界中の怪奇幻想小説界に影響を与え続ける。
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