這いよる混沌…その先の空虚を語ろう…
クトゥルフ神話はラヴクラフトとその周囲の作家らによって創始され体系化された神話世界である。
かつて地球を支配していた恐るべき邪神たちが現代に蘇るというテーマを主体とする。
本オーディオブックでは、クトゥルフ神話の一部と見なされる短編・掌編の中から、
「クトゥルフの呼び声」「ナイアルラトホテップ」「ダゴン」「ユゴスより来るもの」の4作品を収録。
ラヴクラフトの死後も、確立された体系を基に多くの作家たちによって書かれ続けてきたクトゥルフ神話。
その源流となる恐怖を、貴方にお話しよう。
収録内容
クトゥルフの呼び声
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私は、大叔父の死に際して、遺品を整理することとなった。
そしてその中で見つけた不思議な資料に興味を持ち、引き継いで調べているうちに、
“クトゥルー教団”にまつわる恐ろしい真実を知ることに……。
ユゴスより来るもの
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男はある古書店で見つけた不思議な本を盗み、そこに書かれた儀式を
実行したがためにこの世ならぬ世界をさまようことにある。
そして出会う宇宙的恐怖の数々。
ナイアルラトホテップ
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あなたは彼方から声を聞く。ナイアルラトホテップを語る声を聞く。
だが、あなたの聞くその姿も、ナイアルラトホテップの多くある化身のひとつに過ぎない。
ダゴン
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第一次大戦のさなか、太平洋で捕虜になったわたしは、ボートで脱走する。
気づくと、一面泥の大陸にいた。そこでわたしは、想像を絶するものに出会う……。
戸口にいた何か
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私たちふたりのあいだには、様々のことが起こり、確かに私は親友の頭に六発の弾丸を撃ち込んだ。だが、それでも私はこの告白によって、彼を殺したのは私でないことを示したい。
闇にはびこるもの
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ロバート・ブレイクの死には諸説ある。死者の日記をひもとくと、その死と、その周辺にあるおぞましい出来事が浮かび上がってくる。廃墟の教会、闇のなかの光、輝くトラペゾヘドロン、闇にはびこるもの……。
宴
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僕は一族の偉い人に呼ばれ、古くから続く冬至の儀式に参加することになった。一度も行ったことのない一族の故郷の港町キングスポートを訪れると、町の中央に山があり、その頂には教会があった。僕は夜、大勢の人々に混じって、その教会へ向かう……。
ピックマンの絵のモデル
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人間の内に潜む恐怖という本能、受け継がれる恐怖という記憶…、ラヴクラフトが、眠っていた異形のものへの感覚を呼び覚ます。
遠吠え
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悪事の限りを尽くすふたりは、ある墓地の死体から、翡翠の魔よけ奪い取り持ち帰る。しかしそれ以降ふたりは得体の知れない恐怖におびやかされることになる。どこからともなく聞こえるようになったかすかな“遠吠え”。やがて一人が、見えない何者かによって食い殺されてしまう…。
名前のない都市
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アラビア砂漠の果てにとある都市がある。名前はない。廃墟だ。そうとしか言いようがない。ずっとこのままだったに違いない。メンフィスにはじめの石が積まれるよりも昔から。バビロンの煉瓦がまだ焼かれる以前から。
H・P・ラヴクラフト(ハワード・フィリップス・ラブクラフト)
アメリカ怪奇・幻想文学の巨匠の一人として数えられるハワード・フィリップス・ラヴクラフト。コズミック・ホラーとも呼ばれる恐怖小説を多く残し、エドガー・アラン・ポーと並び現在でも世界中の怪奇幻想小説界に影響を与え続ける。
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