“不二家のペコちゃん”の運命やいかに? (解説付き)
【あらすじ】
東京は南千住駅前商店街の“不二家のペコちゃん”は、来る日も来る日も店頭に佇んで様々な出来事を見守ってきました。その日は、出勤してきた店長の様子がいつもと違います。どうやらアルバイトのゆかりちゃんに恋をして、今日は思い切って彼女に告白するつもりのようです。「店長、ガンバ!」ペコちゃんは心の中で応援してあげるのでした。こうしてまた新しい一日が始まり、ペコちゃんは小学生にスカートをまくられたり、過食症の女の子に話しかけられたり、勘違いしたおばあさんにお線香を供えられたり、酒を飲みすぎた会社員に小間物屋を広げられそうになったりしながら、夜の閉店時間を迎えます。店長がゆかりちゃんに告白する時がやってきました…。
【聴きどころ】
外には聴こえないペコちゃんの心の声と接触してくる人物たちとのかけあいに可笑し味があります。鯉朝師が演じるペコちゃんの乙女チックなモノローグには思わず笑ってしまいますが、終盤、店長とペコちゃんとのやりとりにはそれまでにないボケとツッコミのようなダイナミズムが生じて、迫力あるテンポのうちに一気にサゲます。
【ひと言】
明るく張りのある大きな声でぐいぐいと話を引っ張っていく鯉朝師の芸風はすがすがしく、ネガティヴなものをいっさい感じさせないたくましさがあります。
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