永遠のスタンダード。オチがよく分かります
【あらすじ】
何としてもただ酒が飲みたい男。横丁のご隠居の家に「ただの酒」があると聞いて早速出かけますが、そこにあったのは「ただの酒」ではなく「灘の酒」でした。それでも何とかしてその酒をただで飲んでやろうとしている男に向かって、ご隠居はただ酒を御馳走になりたいのであれば、お世辞のひと言も言わなければいけないとさとします。そこで男は早速そのお世辞を試してみるのですが、四十年配の男を相手に試した時は全くの失敗。そこで今度はつい最近子供が生まれたという友だちの家に行き、ご隠居に教わった通りお世辞を言ってただ酒にありつこうとするのですが……。
【聴きどころ】
何百席とある落語の演目の中でも、『子褒め』は前座から大真打ちまで高座にかけるもっともスタンダードなネタです。若手落語家の中でも実力派として注目されている萬窓さんは、奇をてらうこともなく、がっぷり四つに組んでこの噺に取り組んでいます。まだ一度も落語を聞いたことのない人にはうってつけの音源ですし、落語を聞き慣れた人にも満足できる出来となっています。
【もうひと言】
『子褒め』は有名な落語ですが、現代の感覚では従来のオチは少しだけわかりにくいようです。ところが萬窓さんは枕の中でさりげなくオチが理解できるよう説明しています。
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