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オーディオブック(音声ブック)
を聴くには? | CD版
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あるところに、片方は無欲で、もう片方は欲張りな二人のおじいさんがいました。
二人とも頬に大きなこぶがあり、とても困っていました。
ある夜、無欲なおじいさんは鬼の宴会に出くわしてしまい、踊りを披露するはめになってしまいます。
すると鬼たちがその踊りをたいへん気に入り、明日も来るように命じます。そして鬼たちは約束を守らせるために、
大事なものに違いないと勘違いして、おじいさんのこぶを質がわりにすぽんっと取ってしまいます。
そして鬼たちは、明日ちゃんとまた来れば返してやる、というのです…。
それを聞いた隣の欲張りなおじいさんが、それなら自分の
こぶも取ってもらおうと夜更けにその場所に出かけますが………
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■楠山正雄(くすやま・まさお)
東京銀座生まれ(1884〜1950)。早稲田大学時代に坪内逍遙や島村抱月に師事。
大学卒業後の1907(明治40)年、早稲田文学社に入り編集者としてのキャリアを始める。
そして読売新聞社を経て、1910(明治43)年、冨山房に入社。そこで「新日本」の
編集主任として励むかたわら、一方で逍遙の「文芸協会」に参加し、評論あるいは
翻訳劇脚本家として活躍する。文芸協会解散後も抱月の芸術座に続いて参加し、
しばらく編集者と演劇人の二足のわらじを履いていたが、1915(大正4)年、
冨山房社長の命を受け、「模範家庭文庫」の担当となる。親交のあった岡本帰一に
ヴィジュアル面を託し、他人の原稿を編集するうち、児童文芸への意識が高まっていく。
やがて自らも文庫の執筆に手を出し、また児童向けの創作や翻訳も意欲的に行う。
1945(昭和20)年の終戦後は、様々な文化が復興の力に湧き、正雄も演劇界・
児童文芸界双方に尽力する。
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