内容紹介
生きづらさから自らを解き放て
少しのことにも動揺してしまい、周囲から神経質、臆病、引っ込み思案と思われている。この本は、そんな敏感すぎるHSP(The Highly Sensitive Person=とても敏感な人)のために書かれています。
一見、不安や危険があふれ、強さや明確な自己主張、機転が必要とされる現代。そんな時代の中で、過敏で繊細な人びとは生きにくさを感じがちです。
しかし、実はそんなHSPの中に、天賦の才能に恵まれた特別な人が存在しています。あなたやその仲間である彼らが、「繊細すぎる自分」に自らが傷つくことなく、周囲の人たちから理解を得ながら、より良く生活していくためには、どのように考え行動するといいのでしょうか。
自身もまたHSPである著者が、幸せになるためのアプローチを、さまざまな研究や体験を元に紹介します。
まず「自己診断」で自分のHSP度をはかり、一緒に対策を考えましょう。
原題:The Highly Sensitive Person: How to Thrive When the World Overwhelms You
※本書は『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』(講談社、2000年)(SBクリエイティブ、2008年)の改訳版です
読者の声
「本書を読み終わったばかりですが、こんな素敵な本を書いてくれた著者には感謝の言葉もありません。彼女はこれまでずっと私が抱えてきた思いを明確な言葉にしてくれました。本書を読んで初めて、人一倍敏感であることがどういうものかを理解してくれている人がいるのだと思いました。敏感な気質を認めてくれただけでなく、この社会に必要なものとして私たちに居場所を与えてくれたのは、私の知るかぎりこの本が初めてです」―― M.C. ニュージャージー州ロッカウェイ
「まず、著者に深い感謝の意を捧げたい。本書は52歳の私に、新たな人生への希望を与えてくれた。この安心感と喜びをどう表現したらいいのかわからない。本当に、本当に、本当にありがとう!」―― J.M. ニューヨーク州ニューヨーク
「本書は敏感なのは私ひとりではないこと、そして敏感でもいいのだということを教えてくれた。いつも自分に対して違和感があったが、本書は途方もない見識を与えてくれた。著者の研究と励ましの言葉に感謝する。いずれも天の恵みである」―― M.G. オンタリオ州(カナダ)ベル・リバー
「私は著者のエレイン・アーロンに感謝を伝えたくてこれを書いています。本書を読んで笑ったり、泣いたりしながら、わかってもらえたと、肯定してもらえたと感じました。人一倍敏感であることは“大丈夫”なだけでなく、贈り物なのですね。ありがとう」―― I.H. オハイオ州フィンドレー
「久しぶりに一日で本を読み終わった。本書を読みながら、何やら大きな集団の一員になった気がして、しかもそう思うことにちっとも違和感がなかった。ぜひ、再読したいと思う」―― K.J. カリフォルニア州サンフランシスコ
「これまでずっと自分が何者で、自分に何ができるのか考えてきた。本書には自分の状況に当てはまることがたくさんあった。私の知り合い全員に本書を届けられたらいいのに」―― C.M. カリフォルニア州リバーサイド
「本書は私にとって、そして私が本書を勧めた人たちにとっても真の啓示である」――D.R. カリフォルニア州アーバイン
目次
まえがき 2020
序文
HSP 自己診断テスト
- とても敏感であるということ――欠陥であるという(間違った)感覚
- さらに先へ――あなたの性質を理解する
- HSPの健康状態とライフスタイル――幼児/身体から受け取る愛と学び
- 子供時代と思春期をリフレーミングする――自分を育てる方法を学ぶ
- 社会生活――「内気」になること
- 職場で輝く――歓びに従い、光り輝く
- 親密な人間関係――繊細な恋愛という挑戦
- 深い傷を癒す――それぞれのプロセス
- 医師と薬とHSP――医学における未知の領域を開拓する
- 魂とスピリット――真の宝がある場所
HSPと関わる医療従事者のためのヒント
HSPと関わる教育者のためのヒント
HSPと関わる職場仲間へのヒント
(フェニックスシリーズ112)
著者紹介
1992年から感覚処理感受性を研究。科学論文のほかに『ひといちばい敏感な子』(1万年堂出版)、『ひといちばい敏感なあなたが人を愛するとき――HSP気質と恋愛』(青春出版社)、『ひといちばい敏感な親たち――子育てとHSP気質』(パンローリング)、『The Highly Sensitive Person Workbook ザ・ハイリ―・セン シティブ・パーソン・ワークブック』などの著書がある。夫のアート・アーロンとともに、親密な関係性の研究家としても知られる。サンフランシスコのユング研究所で学び、ベイエリアで心理療法を行いながら、一般向け・専門家向けのワークショップで教えている。さらに詳しい情報や、年4回発行されるニュースレターについては、公式サイト「Comfort Zone(www.hsperson.com)」を参照。
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