ポジティブ心理学の父が教える楽観主義の身につけ方
仕事も、勉強も、スポーツも、選挙も、健康も!?
前向き(オプティミスト)=成功を科学的に証明した
ポジティブ心理学の原点
『フォーカル・ポイント』ブライアン・トレーシー絶賛
あなたはオプティミスト?ペシミスト?
例えば、大事な約束を忘れてしまったとき、あなたならどう思うだろうか。
A 私はときどき物忘れをする。
B 私はときどき予定帳をチェックするのを忘れる。
Aと答えたあなたは、もしかしたらペシミスト(悲観主義者)かもしれない。
ポジティブ心理学の生みの親マーティン・セリグマン博士。彼が数々の実験によって実証したのは、学校の成績でも、営業の数字でも、プロスポーツの戦績でも、選挙の得票率でも、健康面でも、寿命でも、ペシミストよりも、楽観主義者(オプティミスト)のほうがよい数字をとりやすいということだ。
ある大学の水泳選手たちを調べたところ、オプティミストと判断された選手たちのほうが、ペシミストと判断された選手たちよりも明らかに成績を伸ばした。妻を失ってから六カ月以内の男性の統計を見ると、ほかのどんなときよりも数倍死ぬ率が高い。大統領候補の発言を分析したら、悲観的な発言をする候補よりも、楽観的発言をする候補たちが当選していたなど、挙げればキリがない。
本書には、あなたがペシミストなのかオプティミストなのかを判断するテストがついている。自分がペシミストであることに気づいていない人もいるというから、ぜひやってみてほしい。
「そう言われたって、生まれつきだったり、育てられ方によって身についてきたものなので、いまさらどうしようもないじゃないか!」という方もいるだろう。
だが著者によれば、現在ペシミストであっても、後天的な学習でオプティミスト的な考え方を身につけることができるという。
さらに、いついかなるときでもオプティミストがいいとは限らない。ペシミストはオプティミストよりも現実を把握するのが得意で、安全管理や設計、契約交渉などにはペシミスト的な視点が役立つ。本書で「楽観主義」を身につければ、ペシミストならではの視点をもちながら、オプティミストにだってなれる。
※本書は一九九一年発行の『オプティミストはなぜ成功するか』(講談社)を新装改訂したものです。
目次
旧版のためのまえがき
第二版のための序論
第一部 オプティミズムとは何か
第1章 人生には二通りの見方がある
手のつけられていない領域
うつ病多発時代
成功と失敗を分けるものは何?
健康を決定づけるものは何?
第2章 なぜ無力状態になるのか
無力状態に陥りやすい者とそうでない者
第3章 不幸な出来事をどう自分に説明するか
自分の楽観度をテストする
説明スタイル
誰が決してあきらめないか?
希望は何でできているか
責任についての一言
もし自分がペシミストだったら
第4章 悲観主義の行きつくところ
自分のうつ病度をテストする
第5章 考え方、感じ方で人生が変わる
説明スタイルによって無力感が生まれる
悲観主義はうつ病を引き起こすか?
説明スタイルと認知療法
反芻とうつ病の関係
なぜ女性はうつ病にかかりやすいか
うつ病は治る
認知療法とうつ病
第二部 オプティミズムが持つ力
第6章 どんな人が仕事で成功するか
どんな説明スタイルの人が成功するか
才能をテストする
メトロ生命で説明スタイルを試みる
特別班の研究
特別班のスーパーセールスマン
メトロ生命の新たな雇用方針
ペシミストをオプティミストに変える
なぜ悲観主義は生き残ったのか
第7章 子どもと両親――楽観主義は遺伝するか
自分の子どもの楽観度を測定する
なぜ子どもは希望を失うことがないのか
第8章 学校で良い成績を上げるのはどんな子か
教室での子どもたち
子どものうつ病度を計る
プリンストン・ペンシルバニア大学合同長期研究
両親の離婚と不和
少年と少女
大学入試のいいかげんさ
兵舎
従来の成績優秀者
第9章 メッツとビオンディはなぜ勝てたか
ナショナルリーグ
一九八五年のメッツと一九八六年のカージナルス
NBA(全米バスケットボール協会)
ボストン・セルティックスとニュージャージー・ネッツ
バークレーの水泳選手たち
コーチへの提言
第10章 オプティミストは長生きする
楽観主義は健康にどう役立つか
悲観主義、不健康、ガンの関係
免疫機能
楽観主義と健康的な人生
ハーバード大卒業生五〇年後の人生
心理学的予防と治療法
第11章 選挙も楽観度で予測できる
アメリカ大統領選挙 一九四八年~一九八四年
一九〇〇年~一九四四年
一九八八年の選挙
一九八八年の大統領予備選挙 ドールとハートの脱落
一九八八年の大統領選挙 デュカキスはなぜ敗れたか
一九八八年の上院議員選挙 番狂わせ、接戦も的中
東西ベルリン市民の〝説明スタイル〟はどう違うか
ユダヤ教はロシア正教よりも楽観的?
第三部 変身――ペシミストからオプティミストへ
著者紹介
マーティン・セリグマン
米国ペンシルバニア大学教授。心理学界の第一人者として次々に新理論を発表、「フロイト以来の革命的理論家」と評される。研究論文、著書も数多い。
|