内容紹介
市場に勝つのはインデックスファンドだけ!
勝者への道はインデックスファンドを買い、永遠に持つこと!!
改訂された「投資のバイブル」に絶賛の嵐!
本書は、市場に関する知恵を伝える一級の手引書である。
もはや伝説となった投資信託のパイオニアであるジョン・C・ボーグルが、投資からより多くの果実を得る方法を明らかにしている。
つまり、コストの低いインデックスファンドだ。
ボーグルは、長期にわたって富を蓄積するため、もっとも簡単かつ効果的な投資戦略を教えてくれている。
その戦略とは、S&P500のような広範な株式市場のインデックスに連動する投資信託を、極めて低いコストで取得し、保有し続けるということである。
本書の第1版が出版された2007年4月以降、ひとたび下落した株式市場が、その後、上昇を続けるなか、ボーグルの運用方針は投資家に成果をもたらし続けている。
今回の記念すべき改訂版第10版では、データが更新され、新たな情報も盛り込まれた。
また、ボーグルはアセットアロケーションと退職後の投資に関する2章を新たに設けたが、初版からの一貫した長期的視点に変わりはない。
インデックスファンドに特化したポートフォリオこそが、株式市場のリターンから公平な分け前を効率的かつ確実に獲得する唯一の投資戦略である。
この戦略はウォーレン・バフェットも支持するもので、彼はボーグルについて次のように語っている。
「アメリカの投資家にもっとも貢献した人物を称えるための像を建てるとしたら、ジョン・ボーグルが選ばれることは疑いのないことだ。
ボーグルは数十年にわたり、コストの極めて安いインデックスファンドに投資するよう投資家たちに呼びかけてきた。
そして、今日、何百万もの投資家たちに貯金するよりもはるかに大きなリターンを獲得できることを知らしめたことを知れば、彼も満足するであろう。
ボーグルは彼らの英雄であり、そして私にとっても英雄なのだ」
この最新版でも、これまでの版と同様、将来の財政的基盤を構築するための堅実な戦略を提示している。
●個別株やファンドの選択、またはセクターローテーションに伴うリスクを避けながら、広く分散された低コストのポートフォリオを構築する
●流行や派手な売り込みに流されることなく、現実世界で有効なものに集中する
●向こう10年での株式のリターンに対する期待を合理的なものにするために、株式のリターンは3つの源泉(配当利回り、利益成長、市場によるバリュエーションの変化)からもたらされることを理解する
●長期的には事業の実態が市場の期待を凌駕することを認識する
●コストが積み上げるのを避けながら、複利というマジックを操る術を学ぶ
インデックス運用を行えば、居ながらにして市場が働いてくれるのであるが、夢中になって株式を売買することで、勝者のゲームを敗者のゲームとしてしまう投資家があまりに多い。
本書は、財政的な将来を築くための堅実な手引書である。
ジョン・C・ボーグル(John C. Bogle)
投資信託会社バンガード・グループの創業者兼元会長であり、現在ボーグル・ファイナンシャル・リサーチ・センターの会長を務めている。1974年にバンガードを設立後、1996年まで会長兼CEO(最高経営責任者)を、その後2000年まで名誉会長を務めた。ボーグルには10冊の著作があり、『インデックス・ファンドの時代』『米国はどこで道を誤ったか』(東洋経済新報社)、『波瀾の時代の幸福論』(武田ランダムハウスジャパン)、本書の旧版である『マネーと常識』(日経BP社)などがある。
目次
監修者まえがき
記念すべき第一〇版に向けての序文――勝者のゲームを敗者のゲームにしてはならない
第1章 寓話――ゴットロックス家の人々
第2章 根拠ある熱狂――株主の利益は企業の利益と一致しなければならない
第3章 企業に賭けろ――簡潔にして勝て、オッカムのカミソリを頼りにしろ
第4章 どうしてほとんどの投資家は勝者のゲームを敗者のゲームにしてしまうのか
――簡単な計算という冷徹なルール
第5章 もっともコストの低いファンドに集中せよ
――資産運用会社の取り分が増えれば、それだけ投資家が手にするものは減る
第6章 配当は投資家の最良の友なのか
――だが、投資信託はあまりに多くの配当をかすめ取っている
第7章 大いなる幻想
――うわぉー、投資信託が公表しているリターンを投資家が手にすることはめったにない
第8章 税金もコストである――必要以上に国に支払うことはない
第9章 良き時代はもはや続かない
――株式市場も債券市場もリターンが下がるという前提で計画を立てるのが賢明
第10章 長期的な勝者を選択する――針を探すな、枯れ草を買え
第11章 「平均回帰」――昨日の勝者は明日の敗者
第12章 ファンドを選ぶためにアドバイスを求めるのか――転ばぬ先の杖
第13章 簡潔さと倹約の王から利益を得る
――株式市場に連動するコストの安い伝統的なインデックスファンドを保有せよ
第14章 債券ファンド――ここでも簡単な計算という冷徹なルールが支配する
第15章 ETF――トレーダーのおもちゃ?
第16章 インデックスファンドが市場に勝つことを保証する――新しいパラダイム
第17章 ベンジャミン・グレアムならインデックス運用をどう考えただろうか
――バフェットはインデックスファンドを支持するグレアム氏を支持している
第18章 アセットアロケーション その一 株と債券
――投資を始めるとき、資産を積み上げるとき、そして引退するとき
第19章 アセットアロケーション その二
――引退後の投資とあらかじめアセットアロケーションされているファンド
第20章 時間という試練に耐え得る投資アドバイス
――ベンジャミン・フランクリンとのチャネリング
謝辞
オーディオ版特典 付
本オーディオブックには、書籍版で掲示されている図表・付録をまとめたPDFファイルが付いており、
より深く理解いただけるようになっております。
※CDパッケージに入っています「特典無料ダウンロードのご案内」をご覧ください。
音声(mp3)とPDFファイルがダウンロードできるようになっております。
|