マーケットの魔術師たちから愛読されつづける投資のバイブルがついに翻訳
勝敗の分け目は“自制心”にある!
リバモアの時代から40年以上もウォール街に君臨した成功者が書き記した「完全相場哲学」!!
ジェラルド・M・ローブは、1930年代から40年以上にもわたって自ら築き上げた規律と売買ルールをもとに株式市場多くの富を手に入れた大投機家である。E・Fハットン社で株式ブローカーから取締役副会長にまで上りつめる一方、マーケットへの研究・研鑽を続け、金融誌などに多くのコラムを寄せた。その集大成が1935年に出版し20万部以上の売上を上げた本書の初版である。
当時もいまも、努力なき者へ成功の扉は開かれない。しかも、本書が執筆された当時は、いかがわしい情報や悪徳業者が個人投資家を手玉に取る時代。そんななか、彼のコラムの正確さが評価されたのは当然の流れだろう。
本書は、ローブが株式投資に心血を注ぎ、完璧なまでに築き上げた規律と売買ルールの金言集である。彼自身が、戦場ととらえた株式相場の真髄が余すところなく記されている。それは多くの大トレーダーから、投機を始める前に読むべき本として推薦されている。CAN-SLIMで有名なウィリアム・オニールが自著『オニールの空売り練習帖』の巻頭で本書を掲げ、『スペランデオのトレード実践講座』の著者ビクター・スペランデオも本書に高い評価を与えている。
偉大なトレーダーたちから時代を超えてバイブルと称された名著が、「100年に一度の金融恐慌」が吹き荒れるいま翻訳刊行の日を迎えたのは、いま一度、株式市場の本質を見据えるための好機といえるだろう。
目次
監修者まえがき
序論
1 知識、経験、そして直観
2 投機的な心構えが不可欠
3 理想的な投資は存在するか?
4 未熟者が陥りやすい罠
5 投資で値上がり益を得るには
6 投機 VS 投資
7 投資家のための堅実会計
8 場当たり的な約定は禁物
9 証券プログラムの「してはならないこと」
10 企業報告書の着目点
11 金融に関する良い情報、悪い情報
12 何をいつ買うべきか
13 正確なタイミングの重要性
14 統計的分析、マーケットトレンド、そして大衆心理
15 株価変動、その他相場の動きの材料
16 その他のテクニカルな着眼点
17 さらにマーケットのテクニカル的状況について
――その相互関係と意義
18 株のスイッチングのメリット
19 「速い」銘柄か、「遅い」銘柄か?
20 「良い」買い、「良い」売りを見抜く
21 良い投資家、または投資アドバイザーの条件
22 損をして得をとる
23 予測はできなくとも、金は稼げる
24 儲けの戦略
25 常に流動性を保ったアカウント
26 債券の現実的な評価
27 鉱業株のメリット
28 分散投資
29 投資家は旅から学べ
30 投機を考える
31 投資と支出
32 投資と税対策
33 投資とインフレ
補遺
34 事例集
35 投資信託の投資は通常投資と変わらない
36 課税逃れの損失計上は節約になるか?
37 端株投資家がいつも間違っているとは限らない
38 株について女性が知っておくべきこと
39 投資家へのヒント――常に書き留めておくこと
40 どちらを選ぶ? 手中の金か、藪の中の金か
41 遺言書は慎重に書くべし
42 大切なのは株価
43 慎重な投資家は経営陣の質を見抜く
44 投資は年齢相応に行うこと
45 投資家は将来の景気変動に備えるべし
46 損失をどうするか
47 株式市場で耳にするいくつかの間違った常識
48 素早く資金を移動できるだろうか?
49 上げ相場はあなたの投資に対する考えにどう影響するか
50 税金に配慮して投資判断を曇らせてはいけない
51 ストップオーダーには慎重な評価が必要
52 現金配当は若い会社の成長力を削ぐかもしれない
53 中道を行けば相場にはびこる間違った常識に引っかからずに済む
54 ウォール街のことわざは往々にして間違っている
55 新商品に投資する
56 ニュースと市場
57 多少の投資知識は誰にとっても必要だ
58 「お買い得」な経営陣を求めてはいけない
59 奇跡の投資プラン
60 ステップシステム
61 二重配当
62 建築物に対する素人の意見
63 投資マネジャーのジレンマ
64 私はセールスしない――皆が私から買っていくのだ
65 市況リポート
66 理想的な顧客
67 果てしない利益
68 「良い」銘柄の条件は?
69 今日の一ドル
70 豹は決して斑点を変えない―性格や品性は直らない
71 初心者の投資家へ贈る言葉
72 ティッカーテープの読み方についての補遺
73 ティッカーテープを読むことの価値
74 株式投資の重要性
75 人気のない銘柄
76 さらなる二重配当を
77 けっして確認せずに鵜呑みにしてはいけない
78 あなたの投資から最大限の果実を得るために
(ウィザードブックシリーズ161)
著者紹介
ジェラルド・M・ローブ(Gelard M. Loeb)
1899年生まれ。のちに取締役副会長の座に就くE・Fハットンで株式ブローカーとして活躍するかたわら、新聞のコラムや経済記事を記し好評を得る。相場を戦場ととらえ、徹底した研究と研鑽で半世紀にわたりその戦場から多額の成功を勝ち得た。本書のほかに、『Your Battle for Stock Market Profits』がある。また、金融・経済分野での卓越したジャーナリズムを称えるジェラルド・ローブ賞を設立。同賞は、経済・金融ジャーナリズムにおける最高の栄誉と称されている。
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