あらすじ
朗読 守屋政子/上恭ノ介
収録内容(CD3枚組)
CD1おさん おさん(一の一〜二の五)合計収録時間68分
CD2蕗問答 おさん(二の六〜二の九)蕗問答(全章)合計収録時間73分
CD3あすなろう あすなろう(全章)合計収録時間65分
【おさん】
腕のいい細工彫り職人の参太はふとしたことからおさんと知り合い、
そのからだの魅力に夢中になり世帯を持った。
参太を魅了したおさんのからだは、この世のものとも思えないほど深く
そして激しく彼を酔わせていった。そして…。
どうしようもない女の性(さが)とそれに押し流されていく
男たちの運命を描き切った周五郎文学の傑作を
守屋政子、上恭ノ介二人の朗読でお楽しみください。
他に『蕗問答』『あすなろう』を収録しています。
【蕗問答】
秋田藩士、寒森新九郎は『これは、殿をお諫めせねばならぬ』と、
とるものも取りあえず、江戸に行き殿に目通りした。
しかし、新九郎は『忘れ寒森』と呼ばれるほど、
藩では有名な健忘家であった。そしてやはり…。
【あすなろう】
居酒屋『灘久』で酒を酌み交わしながら、政は今までものにした女の事を、
自慢げに文次と名乗る男に話続けていた。
そこへ向こうで飲んでいた男が話しかけてきた。岡っ引きである…。
山本周五郎
1903年山梨県生まれ。本名は清水三十六(さとむ)。
山本周五郎質店を経て帝国興信所(現:帝国データバンク)に勤務。
1926年「須磨寺附近」が文藝春秋に掲載され名を知られることとなる。
1943年に「日本婦道記」が直木賞に選出されるが、
『読者から寄せられる好評以外に、いかなる文学賞もない』として辞退。
藤沢周平と並び、時代小説の中でも市井の人たちを描いた作品に定評がある。
1967年2月14日死去。享年63歳。
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