ぐんぐん英語力がアップする音読パッケージトレーニング中級レベル（CD BOOK）

森沢洋介
ベレ出版（書籍）
四六判 232ページ CD付き 2011年3月発売
本体 1,800円税込 1,980円 国内送料無料です。
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[音読パッケージトレーニング]とは、1つのテキストで、音読、リスニング、リピーティング、シャドーイングを行うというものです。それぞれの訓練を別な素材で行うよりも、パッケージして行ったほうが効果も倍増され、着実に英語力をつけていけるのです。前著『みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング』は中学英語レベルでしたが、本書は、英検2級のリスニング英文を使用し高校初級レベルで構成されています。英文をトレーニングに合わせたパターンで収録したCD付きです。

著者コメント

（「はじめに」より）

英語を習得するために、文法と基礎語彙を学び文構造の分析力をつけるといった知識面の学習は重要ですが、言語として英語を使えるようにするためには、これだけでは十分ではありません。加えて知識の範囲内の英文を使って音声的トレーニングを行うことが必要です。古くからおこなわれている音読はこの音声トレーニングの代表格です。その他に、リスニング、リピーティング、シャドーイングといった効果的な方法があります。音読パッケージは、一つのテキストを用いて、音読を軸として、リスニング、リピーティング、シャドーイングをパッケージ化して行うトレーニングです。

文字媒体での学習中心だった方が、音声的トレーニングを始める際は、背伸びをせず、敢えて非常に基礎的なレベルの素材を用いることが、順調な力の向上のためには確実な方法です。少なからぬ指導者がそうするように、私も学習者を指導する際、音声トレーニングの端緒として、中学レベルの英文に取り組むことを勧めています。
前作の「みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング」は音読パッケージに初めて取り組む学習者用テキストして、ほぼ中学英語の範囲内の英文を用いました。

しかし、中学英語レベルを終えた後、学習者が次のトレーニング素材の選択に困ることが少なくありません。
中学英語の次は、当然、高校英語ということで、高校英語のテキスト、あるいは同レベルの素材を使用った場合、これを持て余してしまう方が多いのです。
実は中学英語テキストと高校英語テキストの間にはかなりの開きがあり、この距離をすんなりと乗り越えられるのは、どちらかというと少数派で、もともとある程度の力を備えている人たちです。

主宰する教室でこの問題に遭遇し、私が選択し、現在まで大きな効果を得て来たのは、英検2級のリスニング問題用の英文です。英検2級の読解問題では、高校の英語のすべてが網羅されたかなり高度な英文が使用されていますが、リスニング問題で用いられるのは非常に平易な英文です。そのレベルは、中学英語をいくらか越え、高校初級の文法・構文、及び語彙が使われているといったもので、中学英語と高校英語の間に横たわる距離に橋を架ける素材として理想的です。

もとより英検2級のリスニング問題は、英語学習教材として意図されたものではないし、独立した教材として、書店などで入手できるものではありません。しかし、多少の注意と想像力を使えば、本来テキストとして作られていないものの中に、学習のための好素材が潜んでいる好例です。

この度、日本英語検定協会様の了承を得て、本テキストでは実際の英検2級のリスニング問題用英文を使用しています。中学英語レベルの英文での音読パッケージを終えた学習者が、次に取り組むのに格好の素材であると共に、ある程度の力がある方が、はじめて音読パッケージを行うのにも適していると確信しています。

著者紹介

森沢洋介（もりさわようすけ）
1958年神戸生まれ。9歳から30歳まで横浜に暮らす。
青山学院大学フランス文学科中退。
大学入学後、独自のメソッドで、日本を出ることなく英語を覚える。
予備校講師などを経て、1989～1992年アイルランドのダブリンで旅行業に従事。
TOEICスコアは985点。
現在千葉房総の大網白里町で学習法指導を主眼とする、六ツ野英語教室
(TEL.0475-73-6568）を主宰。