お子様向け短めの講談を楽しんでください♪
近頃、注目を浴びているのが日本の伝統話芸「講談」。
子供にもわかりやすい講談の入門編。
クスッと笑えてカッコいい「海賊王に俺はなれるか!?」、ちょっと不思議な「幽霊に怪力をもらった話」 、講談の魅力たっぷり続き読み「秀吉の誕生〜子守奉公」、歴史が大好きになる「弁慶の伝説」、名作中の名作「赤垣源蔵 徳利の別れ」。
プロの講談師が必ず練習する“修羅場読み”も収録。
特典として、講談台本PDFがダウンロードできます。
講談を覚えて、声に出して読んでみよう。
これさえあれば、わたしも講談師になれる!!
それでは、はじまり〜、はじまり〜。(パンパンッ)
内容紹介
「海賊王に俺はなれるか!?」(14分)
風早丸という大きな船。大阪を出発して九州の小倉へ向かいます。船の中に侍が二人乗っています。一人は髭もじゃもじゃの見るからに強そうなお侍。日向延岡の出身で斉藤軍藤太源照景。名前からして強そうだ。武者修行をしている。好物は海賊の胡麻和え、海坊主の三杯酢、人喰いザメの天ぷら。そんな料理は聞いたこともありませんが。もう一人は男前、体の細い若い侍。あんまり強そうに見えないが、実は槍の名人。 笹野権三郎だ。そこへ海賊が現れて大騒動。
「幽霊に怪力をもらった話」(12分)
戦国時代、幽霊とあだ名がついた豪傑がいました。旗指物には、柳の木に女の幽霊が描いてある。この旗指物を携えて戦場に現れたのは、柴田勝家の家来で溝口半之丞と申します。人呼んで幽霊半之丞。ではなぜ幽霊と呼ばれるようになったかと申しますと、半之丞が十五歳の時、城下町のお寺に幽霊が現れるという噂があった。そこで本当に幽霊が出るのか溝口半之丞が確かめに行くことになりました。青い陰火と共にドロドロドロッと現れたのは……。
「秀吉の誕生」(9分)
豊臣秀吉の一生を描いた講談を「太閤記」と言います。講談の面白さの一つに、続き読みというものがあります。物語が盛り上がったところで「この続きは明日のお楽しみ」と切って、次回につなげるのです。太閤記は非常に長い話で一年間の続き読みができたそうです。太閤記の一番最初の部分が、この「秀吉の誕生」という場面です。秀吉が生まれましたのは正月の元日。誠にめでたい日に生まれました。ここから物語がスタートします。
「秀吉のこども時代」(18分)
太閤記の二席目です。秀吉は誠にめでたい人で、生まれましたのが正月の元日。父親の名前が木下弥右衛門、母親がお仲。つまり、お仲さんのお腹から生まれたわけで。正月に生まれた。誠に日が良い。そこで日吉丸と名付けました。日吉丸は八歳になりました。何が早いこれが早いというて、講談ほど早いものはございません。あっという間に八歳です。体は小さい、顔はお猿そっくりで。皆に「コザル、コザル」と言われていた。さて、どうなる。
「秀吉の子守奉公」(12分)
太閤記の三席目です。秀吉は幼名と日吉丸と言っていましたが、今は藤吉郎と名乗っています。遠江国(静岡県)浜名の住人松下嘉平治の所へ刀を届けまして、これが縁となり、この松下の屋敷で子守奉公、今で言いますとベビーシッターとして働くことになりました。お喋りで、大人をからかうのが大好きな藤吉郎です。さて、どうなる。
「弁慶の伝説」(7分)
武蔵坊弁慶は大変有名な人物でありまして、日本全国どこの地方へ参りましても、武蔵坊弁慶の名前を知らんという方はございません。弁慶にまつわるわざの紹介。「弁慶の立往生」、「弁慶の泣き所」、「内弁慶」など。 兵庫県姫路市の書写山には「弁慶のお手玉石」がある。滋賀県の三井寺には「弁慶の引きずり鐘」、香川県高松市には「弁慶の菜切地蔵」というものがございます。
「弁慶と牛若丸」(12分)
武蔵坊弁慶と牛若丸。牛若丸は後の源義経ですが。この二人が京都五条の橋で出会ったという有名なお話。ちなみに歴史学者の先生が言うには当時五条には橋がなかったそうです。それじゃあ二人は一体どこで出会ったのかわかりませんが、現在、五条の橋に行きますと、武蔵坊弁慶と牛若丸の銅像が建っております。丁度、八月十五日の夜、武蔵坊弁慶が五条の橋にかかると、風に乗って聞こえてきた横笛の音色。この笛を吹いていたのが牛若丸です。
「三方ヶ原の戦い パート3」(4分)
講談師になって、最初に練習するのが三方ヶ原の戦い。徳川家康と武田信玄の合戦です。いつ、どこで、誰が戦っているのか。どんな鎧を身に着けているか、どんな兜をかぶっているか、人数は何人か。これをリズムよく、読んでいきます。こういう合戦の様子を描いた講談を修羅場読みといいます。この三方ヶ原の戦いを何度も何度も繰り返し練習すると、大きな声が出せるようになります。今日からあなたも講談師になれますよ。2巻の続きです。
「赤垣源蔵 徳利の別れ」(21分)
元禄時代、播州の赤穂(兵庫県赤穂市)に浅野内匠頭というお殿様がおりました。元禄十四年三月十四日、江戸城松の廊下で、吉良上野介に切り掛かりました。吉良上野介は額に軽い傷で、命は助かりました。江戸城で刀を抜いた浅野内匠頭は切腹。一方、吉良上野介には何のお咎めもない。浅野内匠頭の家来、四十七人が苦労しながら見事に仇討したお話を忠臣蔵、赤穂義士伝と申しまして、日本では大変有名な物語です。その四十七士の一人で、赤垣源蔵のお話です。南湖が大好きな講談です。
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を印刷可能なPDFでプレゼント!
※商品版の音声と一緒にダウンロードいただけます。
旭堂 南湖(きょくどう なんこ) プロフィール
講談師。
1973年生まれ。
滋賀県出身。
大阪芸術大学大学院修士課程卒業。
1999年、三代目旭堂南陵(無形文化財保持者・2005年死去)に入門。
2003年、大阪舞台芸術新人賞受賞。
2010年、文化庁芸術祭新人賞受賞。
2015年、『映画 講談・難波戦記-真田幸村 紅蓮の猛将-』全国ロードショー。主演作品。
2019年、CD「上方講談シリーズ4 旭堂南湖」発売。「血染の太鼓 広島商業と作新学院」「太閤記より 明智光秀の奮戦」収録。
ZOOMを使った「オンライン講談教室」も好評。
講談や怪談の語り方をマン・ツー・マンで懇切丁寧に指導し、普及に努めている。
講談師・旭堂南湖公式サイト https://nanko.amebaownd.com/
Twitter http://twitter.com/nanko_kyokudou
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