仕事とは、人生とは。心揺さぶられる仕事と生き方の物語 第四巻 ついに完結
「隆、悩んでいるんだろう」
幼くして父を亡くした隆だが、母と妹の3人暮らしの中、貧しくとも真っ直ぐ凛とした少年へと育っていく。
高校生になった隆は卒業後の進路に迷っていた。
「君の悩みの解決になるかどうかは分からないが、昔話を君に聞かせてあげるよ。」
初老の紳士「篠山」との出会いを通じ、彼の半生を振り返る語りの中に、人生の様々な迷いの中、自らの手と足で生き抜く「営業」という道を選ぶのだった。
ロングセラーシリーズ「営業の魔法」・「仕事の魔法」・「営業の神さま」の続編、最終巻が 満を侍してオーディオブック化!
あらすじ
海へ面した丘の上に立つ一軒の店。
志と浪漫を胸に抱いた一人の青年大浦が開いた「海の花屋さん」。
そこはかつて、心に影を抱えた小学生の隆と大浦が偶然出逢った秘密の草原だった。
不慮の事故で父を亡くし、貧しくとも真っ直ぐ生きてきた隆も、いつしか高校生となっていた。
進学か就職か。自分はこれから何を成すべきなのか。
悩む隆に、声を掛けたのは海の花屋さんの顧客である初老の紳士、篠山だった。
そんなある日。篠山は健康診断の結果が芳しくなく、急遽入院することとなってしまう。
成長し海の花屋さんでアルバイトをしていた隆は、週に二度、その病室に飾る花を届けることになった。
自身もまた隆と同じような境遇で育ち、悩み、惑い、足を踏み出した経験から、篠山はとある昔話を隆に語り始めた。
「君が自分の足で人生を歩む時、きっと君の支えになるように。
時間の許す限り君に語ろう。ある営業人の物語をね。」
隆の視点で。
大浦の視点で。
隆の担任、浄徳の視点で。
篠山の視点で。
そして、かつて篠山が認め、その営業の心を継いだ男、紙谷の視点で。
物語は絡まりながらそれぞれの「浪漫」を巻き込み、大きなうねりとなって進む。
「人生にも渡らなければならない橋がある。簡単に渡れる橋もあれば、勇気を振り絞ってもなかなか渡れない橋もある」
「お客様ってね。お金を払ったものに不満がある時は声に出して文句も言って下さる。だけどね、無料とかサービスとかには不満を言ってくれないんだ。
でも、これがとても怖いもので、評判って、そういうところから生まれ、独り歩きを始めるんだよ。」
「出会いに偶然はない。すべては必然だ。誰かに何かを薦められたら、すぐに試してごらん。人には会ってみろ、メシは喰ってみろ、ってね」
「我慢するんだよ。我慢して、我慢して生きるしかないんだ。無人島で暮らさない限り、必ず人と関わっていく。いちいち腹を立てても仕方ない。心は丸く、気は長く、腹を立てずに、己小さく、人大きく。相手を立てていきりゃいいのさ。怒るとか、文句を言うってのは、わがままの始まりで、許すことの方がずっと勇気がいる。」
「そのまま働き続けて、その道のプロになるなら、今の仕事は人生のための仕事といえる。ただ、その気が無いなら、早くステージを替えなきゃいけない。どうだい、仕事、替えてみないか?」
「男ってもんは、過去や育ちなんかどうでもいいんだ。大切なことは、何をしてきたかじゃない、今、何に向かって歩いているかだよ」
「切ない人を見かけたら、躊躇わず声をかけるんだよ。切ない時っていうのは、周りの人がみんな敵に思えちゃう。でも、たった一人でいいから味方がいてくれると思えるだけで人は生きられる。だから、もし百人の中で九十九人が、そんな人に対して悪口を言っていても、自分だけはいつでも、ただ一人の味方でいてあげなさい」
「豊かさとはお金じゃない。友達の数だ」
「試練よ来い。心の中で叫んでいた。そして子供の頃にいじめられた経験から、人の心の弱さを知った。だから人には優しくしておきたいと思った。自分の無力さを知っているから、困っている人の役に立つように振舞おうとした。人生の儚さを親の背中を通して経験していたからこそ、人の苦労を助けたいと願った。誰よりも貧乏に対して臆病だからこそ、勇気を欲し、強さに憧れてもいた。貧しいからこそ、美しくあろうと思った。そして、強さに憧れるからこそ、謙虚に、正直に、人を尊敬できる素直な心を忘れまいとした」
「職業は変えられるが生き方は変えられない。お前は営業という仕事を選んだのか?それとも営業という生き方を選んだのか?生き方を選ぶなら覚悟がいるぞ。生き抜く覚悟が」
「笑顔を制する者が営業を制する。笑顔は自信なんだ。そしてコミュニケーションのマナーでもある。笑顔でいられる者、微笑むことのできる者、そういう人しかお客様は信用しない」
「営業の最大の敵は何だと思う?迷いと弱気さ」
「営業という生き方を貫くには、ひとつだけ必要なものがある。それは志だ。この生き方を通してどんな世を作るかという志がなければ、どの職に就いても時間の浪費に過ぎない。志があれば、どの職であっても、それは天職に変わる」
「人は褒められなければ燃えない。人は認められなければ燃えない。人は評価されなければ燃えない。人は羨望を受けなければ燃えない。人はライバルが居なければ燃えない。人は目標がないと燃えない。人は進むべき道がなければ燃えない。人は感謝されなければ燃えない。人は守るべきものがないと燃えない。そして、人は正しくなければ燃える心は続かないんだ」
「そうやって挑戦する前から、できない理由、やらない理屈を考えるのではなく、どうやったらできるのかだけを考えなさい。なんのために脳ミソがあるんだ。不可能な理由を並べたらキリがない。一生並べ続けられる。それよりも、不可能を如何に可能にするか、その方法を考えるために頭はついているんだ。できそうにないから初めからやらない道を歩くのか、できそうにないからこそ、挑戦してみる道を歩くのか。君はどっちの道に黄金の足跡が刻まれると思う?」
辛い今日でも、楽しい今日でも
出会いと別れを繰り返しながら人生は進む。
それぞれがそれぞれに背負った重荷を抱えながら。
それでもまた、必ず明日は来る。
なぜなら「朝の来ない夜はない」のだから。
そして、万感の想いを込め物語は紡がれ続いていく。
目次:収録内容
タイトル
イントロダクトリー
エピソード1 海の花屋さん1〜4
エピソード2 修学旅行1〜4
エピソード3 出会い1〜5
エピソード4 オムライス1〜6
エピソード5 ハワイの思い出1〜5
エピソード6 朝の来ない夜はない1〜7
エピローグ 星に願いを
警告
オーディオブックオリジナル購入者特典
【オーディオブック版オリジナル】 著者 中村信仁氏による執筆秘話音声メッセージ。作品に込められた想いと著者中村信仁氏による「勇気の言葉」の本当の意味が語られる。
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【著者】中村信仁(なかむら・しんじ)
1966年北海道生
株式会社アイスブレイク
(2010.10月設立 代表取締役就任)
株式会社エムアンドジー
(1988. 6月設立-2011.6月解散、代表取締役辞任)
高校卒業と同時に外資系フルコミッションの営業会社に入社し、初めて渡米。日本と海外を行ったり来たりする二重生活。
世界142ヶ国の支店と200年以上の歴史を持つ外資系営業会社で、幾度もの挫折を経験しながら、入社初年度から2年間連続世界
トップ・テンに名を連ねたプロセールスマン。
退職後、東京にて大手書店とのコラボレーションによる英会話学校の立ち上げを任され関東有数の有名スクールに育て上げる。
その後22才で起業。現在、各社の営業戦略顧問や人材教育、人材育成、人材採用プランナーとして活躍中。
次世代に「格好いい大人の背中」を伝え残すことをライフワークに、講演活動、営業早戦力セミナー、大学生たちの就活道場「笑顔塾」を展開している。
笑顔塾の門下生は既に一千人を超え、各企業、各業界で新人賞を獲得し大活躍している。
また、「中村式永業塾」を札幌、仙台、福島、東京、名古屋、大阪、福岡、熊本、宮崎にて開催。業種、業界を問わずすべての営業人を頂点へ導く夢のような勉強会と噂されている。口コミのみで拡がり、近々、宮崎、名古屋での定期開催の準備に入っている。
[著者ブログより]
http://ameblo.jp/mandg/
キャスト
中西 伶郎
弦徳
大島 昭彦
野口 晃
小墨 カフロ
伊智 生士冶
安田 愛実
白樹 枝里香
椎葉 マリエ
村上 めぐみ
佐藤 充
西村 健志
安井 崇人
豊岡 聡仁
小林 直人
鷹生 唯空
名倉 右喬
志葉 丈瑠
音楽作曲・監修・演奏
谷真人(たに・まさと)
東京外国語大卒。広告会社に長年勤務後独学でピアノを再開、将来の道を模索すべく退職するが、パリ国際アマチュア・ピアノ・コンクールに優勝、プロの道にスカウトされる。
現在はさまざまなジャンルに精通したピアニスト、作・編曲家として活躍中。TV番組やCMなどメディアにも出演多数。
最近ではCGデザインやイラストの分野でも活躍、マルチなクリエイターとしても活動の幅を広げている。
楽曲提供、音楽監修したオーディオブックに
「営業の神さま」、
「仕事の魔法」、
「ジュリアス・シーザー」、
「から騒ぎ」、
「ヴェローナの二紳士」、
「リア王」、
「テンペスト/あらし」、
「十二夜」などがある。
[オフィシャルサイト]
http://www.masatotani.jp/
暮部拓哉(くれべ・たくや)
YAMAHA TEEN'S MUSIC FESTIVAL’98にて全国大会グランプリを受賞。
2000年よりシンガーソングライターとして活動を開始。
インディーズより「夏のカケラ」「幸せになるために」ミニアルバムを2枚リリースし
2008年、NHKみんなのうた「HANA」(コロムビアエンタテインメント)でデビュー。
ここ数年はアコーステックギターでの弾き語りをメインに活動中。
2009年、新国立劇場で行われた音楽劇「DUST」の音楽監督を経験し、
芝居と音楽が交わる可能性に魅了され
2011年より音楽劇団「路地裏ナキムシ楽団」を立ち上げる。(楽曲・脚本を担当)
[オフィシャルサイト]
http://kurebetakuya.com/
※本商品は『営業の魔法 勇気の言葉』[角川フォレスタ【刊】 中村信仁【著】
ISBN:978-4-04-653792-8 315頁 1,500円(+税)]をオーディオ化したものです。
最終章「勇気の言葉」、あとがきは収録しておりません。
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