内容紹介
他人の期待に応えるには人生はあまりに短すぎる。 「ホンネで大切なこと」にだけ時間と労力を使おう。
「自分は絶対あきらめない! 」
「あきらめずに頑張れ! 」
そんな言葉が力になるときもありますが、頑張りすぎれば疲れて自分自身が壊れてしまうこともあります。
あきらめることは敗北でしょうか。
1つを選ぶということは、同時に何かをあきらめるということです。1つを手に入れることは、それ以外を全部捨てることだからです。
たとえば、結婚するということは、独身であること、そして他の誰かと結婚することをあきらめることです。
そして、独立してフリーランスになるということは、毎月の給料や肩書をあきらめるわけです。
人は人生で、必ず何かをあきらめなければいけません。
しかし、その選択をすることで、後悔するどころか、何かを手に入れ、そして力強く前に進むことができます。
では、「あきらめる」とはどういうことか、そして、生きていくうえで何がいちばん大切なのか。
その秘密は、他者の声を聴くように、思い込みを外して、注意深く自分の心の声を聴くことです。
この知恵を生かすことにより、「仕方なく何かをあきらめなければならない」と思っていた状態から、「自分はこれでいいんだ」と、希望をもてるようになるでしょう。
そして、「積極的に何かをあきらめる」ことで、自分にとって本当に大切なことにフォーカスし、時間と労力を使えるようになるはずです。
目次
はじめに 私も人生でたくさんのことをあきらめてきた
第1章 人は根源的孤独を生きている
自分の人生の責任は自分しかとれない
死ぬときはあっという間
誰もが死という未来へ向かっている
いつも時間に追われて焦るのはなぜか
人は死の恐怖から目を背けて生きている
死を否定する方法1 死後も自分の存在を残す
死を否定する方法2 いつまでも若く元気
死を否定する方法3 仕事中毒
死を否定する方法4 時間を忘れる
死の運命を生きる2つの生きかた
人生はプレゼント
もういちど人生を生きられたら
未来が短くなっていくことに不安を感じたときは
〔あなたがいなくなった世界を体験するワーク〕
〔死ぬまでにやりたいことリストのワーク〕
〔自分への弔事のワーク〕
第2章 感情を感じると「何が起こっているのか」があきらかになる
「あきらめる」という言葉の本来の意味
感情にフタをすると心の声が聴きづらくなる
仕事のセンスのある人は自分の感情に敏感
かすかな違和感は概ね正しい
心を開放させる「とりとめのない話」
「いい人」を装うからストレスにやられる
ストレス耐性を高めるには感情を表現すること
感情を解放するのは難しくない
〔棒人形法ワーク〕
自分の感情を感じるには
感情に触れる方法1 身体に注意を当てる
感情に触れる方法2 物を整える
感情に触れる方法3 瞑想する
感情に触れる方法4 場の雰囲気を感じる
感情に触れる方法5 小さなことから始める
感情に触れる方法6 人に相談する
なんでも話を聞いてもらえる存在がいれば心強くなる
第3章 その「ワクワク」の招待をあきらかにする
ワクワクするからOKというわけではない
間違った解釈でとらえられた「内なる声」
あなたが行き詰まっていると感じているなら
ケース1 「理想の自分」をあきらめる
ケース2 「ステレオタイプの幸せ」をあきらめる
ケース3 「他者からの評価」をあきらめる
第4章 自分の価値観をあきらかにする
自分にとって高い価値観のものは強い意志で行動できる
親から認められられることに縛られる人々
優先すべきは「ホンネで大切なこと」
自分の価値観をおろそかにすると生きる意味を見失う
まずは自分にとっての高い価値観を認める
あなたの「ホンネで大切なこと」を見つけよう
ディマティーニ・バリューファクター(R) を解説する
グループ分けするときのヒント
「ホンネで大切なこと」は変化していく
宝くじで大金を手にするよりも幸せなこと
第5章 豊かな人生のためにあきらめるものとは?
自分がしなくても済むことは大胆にやめてしまおう
「ホンネで大切ではないこと」に意味を見出す
〔仕事の価値を再発見するワーク〕
人は気持ちいいことしかしたがらない
過去の選択を後悔するときは
〔選択・未選択のプラス・マイナスを書き出すワーク〕
失ったものは美しく見える
〔幻想を溶かすワーク〕
大切なものをなくしても代わりはかならず与えられる
〔誰が与えてくれているかを発見するワーク〕
現状に不満を感じている人に足りないもの
〔恵みを見つけるワーク〕
今の状況に心から感謝できたとき「確信」が訪れる
おわりに
古宮昇(こみや・のぼる)
心理学博士
公認心理師・臨床心理士
「カウンセリング・ルーム輝(かがやき)」主宰
米国州立ミズーリ大学コロンビア校より心理学博士号(Ph.D.)を取得。
米国にて、州立児童相談所、精神科病棟などで心理カウンセラーとして勤務し、州立ミズーリ大学心理学部で教鞭を執る。
日本に帰国後は、心療内科医院および大学の学生カウンセリング・ルームのカウンセラー、大阪経済大学人間科学部教授を経て、現在は神戸にて「カウンセリング・ルーム輝」室長。また本格的な心理学とスピリチュアルな智慧を通して幸せで充実した人生に変える「スピリチュアル心理学オンライン・アカデミー」をおこなっている。
著書は、「自己肯定感がドーンと下がったとき読む本」(すばる舎)、「プロカウンセラーが教える初めての傾聴術」、「一緒にいてラクな人、疲れる人」など28冊。
さらに、心理学者として国際論文を含む専門論文を50本以上発表している。
※本商品は『あきらめる勇気』[フォレスト出版刊 古宮 昇 著 ISBN: 9784866801100 174頁 1,400円(税別)]をオーディオ化したものです。
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