内容紹介
師となる漱石に絶賛された「鼻」から晩年の傑作「歯車」まで
芥川龍之介が誇る短編小説の集大成が、ここに
全97作品を収録
人間とはなにか、生の意味とはなんなのか――生涯に渡り命題と向き合い続けた芥川龍之介の作品は、現代でも色褪せることのない輝きに満ちています。エゴイズムを生々しく描き出した初期の名作から、なぜ生きるのかを深く考察した晩年の傑作まで網羅。今なお人々の心を強くとらえる珠玉の作品たちを、穏やかな朗読でお届けします。
収録内容
ひょっとこ
仙人
羅生門
鼻
孤独地獄
父
野呂松人形
芋粥
猿
手巾
煙管
煙草と悪魔
Mensura Zoili
運
貉
或日の大石内蔵助
片恋
女体
黄粱夢
英雄の器
戯作三昧
西郷隆盛
袈裟と盛遠
蜘蛛の糸
地獄変
開化の殺人
奉教人の死
枯野抄
邪宗門
悪魔
犬と笛
開化の良人
きりしとほろ上人伝
蜜柑
沼地
竜
じゅりあの・吉助
魔術
舞踏会
尾生の信
秋
黒衣聖母
女
南京の基督
杜子春
捨児
お律と子等と
山鴫
アグニの神
妙な話
往生絵巻
母
藪の中
俊寛
トロッコ
報恩記
庭
六の宮の姫君
魚河岸
百合
着物
三つの宝
仙人
雛
猿蟹合戦
おしの
保吉の手帳から
白
お時儀
あばばばば
一塊の土
糸女覚え書
三右衛門の罪
或恋愛小説
文章
少年
春
温泉だより
海のほとり
尼提
死後
湖南の扇
年末の一日
ピアノ
点鬼簿
玄鶴山房
蜃気楼
河童
たね子の憂鬱
誘惑
古千屋
歯車
或阿呆の一生
春の夜は
西方の人
しるこ
機関車を見ながら
芥川龍之介(あくたがわ・りゅうのすけ)
大正期の小説家。1892年東京都生まれ。東大卒。乳児期から母方の実家で育てられた。東京帝国大学在学中の1916年に第四次「新思潮」創刊号に発表した「鼻」が夏目漱石に絶賛され文壇にデビューする。初期の古典を材料にした「羅生門」「芋粥」「地獄変」などの名作を経て、「点鬼簿」「歯車」など自己の周辺にテーマを得た作品に移行。様々なトラブルで心身とも衰弱し、1927年に自殺して36歳の若さでこの世を去る。没後、親友である菊池寛によって、芥川賞が創設された。
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