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本書では資金の準備から始まって、本格トレードに入る前の練習法、銘柄選び、仕掛け方、ストップ注文の出し方、相場展開の読み、利益確保の方法、手仕舞い方、心のコントロールに至るまで、株式トレードに必要な基礎を網羅する。
特に中心的なテーマは「テープリーディング」で、これは稀代の相場師ジェシー・リバモアも用いた投資手法として知られる。 ワイコフによると、テープリーディングとはテープに基づいて株価の当面のトレンドを確定する科学であり、現在のテープ情報から将来起こりそうな出来事を予測することである。
また、マーケットの魔術師リンダ・ブラッドフォード・ラシュキは「スイングを解釈するためには、より大きなトレンドのなかにある個々の値動きを研究し、分析することが重要」と述べる。それはまさに「リチャード・ワイコフ、ジェシー・リバモア、ジョージ・ダグラス・テイラーなどの初期のテープリーダーが活躍した、100年以上前の純粋な市場分析のルーツに戻ること」なのだ。
本書は100年以上前に書かれたものであるが、株式売買の仕組みは基本的に現在と変わりがない。今日の株式投資家にとっても計り知れない価値のある基本図書である。
※本書は『ワイコフの相場成功指南』(パンローリング刊)を文庫化したものです。
「テープリーディング」は、今で言う「板情報の解読」によってさまざまなニュースをいち早く察知し、株価の当面のトレンドを確定する科学である。稀代の相場師リバモアも用いた投資手法だ。著者のリチャード・ワイコフはテクニカル分析の先駆者としてテープ解読や価格変動の研究に多大な功績を残しており、本書は“魔術師”リンダ・ラシュキもたびたび読み返すという。あらゆる株式トレーダーが本書から大きなヒントを得ることができるだろう。
用語解説:テッカーテープとは? もともとは株価(売買価格)をリアルタイムに打ち込んだ紙テープのこと。 機械が打ち込む音から「ティッカー」と呼ばれたという。米株の銘柄記号である「ティッカーシンボル」は、これに由来する。時代とともに媒体は紙テープから電光掲示板へと姿を変え、出来高をともなった詳細な価格情報は「歩み値」として証券膾炙のオンライン画面などで見ることができる。 本書の著者であるワイコフや伝説のリバモアがトレードで成功した裏には、ティッカーテープの解読があった。 リバモアは、1920〜30年代のウォール街で「グレート・ベア」と呼ばれた大投機家である。リバモアは他人の情報は聞かず、市場の呼吸を読み、自分のルールに従って財を成していった「システムトレーダー」だった。その彼が唯一の情報源としたのが「ティッカー・テープ」なのである。 |
特にマガジン・オブ・ウォールストリート誌の創刊者・編集者として有名。 ダウ、リバモアなど当時の一流理論家、高名相場師の理論と実践にも通じており、独自の投資システムを確立した。 テクニカル分析の先駆者のひとりであり、その著書は株式トレーダーのバイブルとも評されている。 後代に影響を与えたトレーダーとして5本の指に入ると言われている。 本書は、ロロ・テープ(Rollo Tape)の著作として発表されたが、それはワイコフのペンネームである。
リチャード・D・ワイコフ/鈴木敏昭 パンローリング
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[オーディオブック] ワイコフの相場成功指南 勝つための板情報の読み方入門
リチャード・D・ワイコフ/鈴木敏昭 パンローリング
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