[オーディオブックCD] 一寸法師
楠山正雄
パンローリング
CD
1枚 約22分 2008年1月発売
本体 1,500円 税込 1,650円
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オーディオブック(音声ブック)
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子供のない老夫婦が子供を恵んでくださるよう
住吉の神に祈ると、老婆に子供ができた。
しかし、産まれた子供は身長が一寸(現代のメートル法で3cm) しかなく、
何年たっても大きくなることはなかった。子供は一寸法師と名づけられた。
ある日、一寸法師は武士になるために京へ行きたいと言い、
御椀を船に、箸を櫂にし、針を刀の代わりに持って旅に出た。
京で大きな立派な家を見つけ、そこで働かせてもらうことにした。
その家の娘と宮参りの旅をしている時、鬼が娘をさらいに来た。
一寸法師が娘を守ろうとすると、鬼は一寸法師を飲み込んだ。
一寸法師が鬼の腹の中で針を刺すと、鬼は痛いから止めてくれと降参し、
一寸法師を吹き出し、持っていた“打出の小槌”を置いて山へ逃げてしまった。
一寸法師は 打出の小槌を振って自分の体を大きくし、娘と結婚した。
さらに 打出の小槌でご飯と、金銀財宝も打ち出し、そして末代まで栄えました、とさ。
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■楠山正雄(くすやま・まさお)
東京銀座生まれ(1884〜1950)。早稲田大学時代に坪内逍遙や島村抱月に師事。
大学卒業後の1907(明治40)年、早稲田文学社に入り編集者としてのキャリアを始める。
そして読売新聞社を経て、1910(明治43)年、冨山房に入社。そこで「新日本」の
編集主任として励むかたわら、一方で逍遙の「文芸協会」に参加し、評論あるいは
翻訳劇脚本家として活躍する。文芸協会解散後も抱月の芸術座に続いて参加し、
しばらく編集者と演劇人の二足のわらじを履いていたが、1915(大正4)年、
冨山房社長の命を受け、「模範家庭文庫」の担当となる。親交のあった岡本帰一に
ヴィジュアル面を託し、他人の原稿を編集するうち、児童文芸への意識が高まっていく。
やがて自らも文庫の執筆に手を出し、また児童向けの創作や翻訳も意欲的に行う。
1945(昭和20)年の終戦後は、様々な文化が復興の力に湧き、正雄も演劇界・
児童文芸界双方に尽力する。
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