UFO怪談とは
幽霊や妖怪を見た、異界の風景を見た、不思議なことが起こった。
これを語ることが怪談であるならば、UFOを見た、という一連の出来事も怪談になるはずです。
天狗、狐火、人魂として伝えられる古典怪談も、UFOという言葉が無かった頃の空中飛翔体だったのかも知れません。
ですから私は改めて、現代の不可思議であるUFOに関連した話を「UFO怪談」として発表していく所存です。
もちろんそこには、UFOに対する歴史や問題も提示しながら、時代によって変遷していくUFOも解説していきます。
第二弾は『メン・イン・ブラック出現』。
不可解な男たちとの遭遇秘話をたっぷりと。
内容紹介
01. メン・イン・ブラック 1人・2人目(9分)
02. メン・イン・ブラック 3人・4人目(14分)
『新耳袋第四夜』に掲載した身長2メートル近い黒づくめの二人組の男。どうやらUFOに関する写真を撮り証言しようとすると現れるらしい。
この話を体験談として聞いた1980年の頃の日本人はおそらくほとんどの人が知らなかったミステリアスな事件。これがメン・イン・ブラックとして恐れられていることは後に知ったのである。
まずは『新耳袋』に書いた2つの奇妙な話を紹介する。
03. ブラック・メン(7分)
私がこの体験談に出て来た黒ずくめの男たちをブラックメンと呼んでいたのが1980年の頃。しかしこれがメン・イン・ブラックと言ってへ米国や欧州ではUFO目撃者。証言者の前に現れて脅したり証言をさせなくする。場合によっては拉致され行方不明となる。
そう書いてあったのが『宇宙人・死体の謎」という矢追純一氏の著作。奥付は1983/1/31。日本ではあまり起こっていない、と書かれてあったが私の身近では2件もおきていたのだ。
04. メン・イン・ブラック 5人目?(7分)
1990年、大阪で「花の博覧会EXP90」が開催された。ところがこの現場に派遣されていたディレクターが突然会社を辞めて引きこもってしまったという。先輩の社員が実家をつきとめて彼に会うことができた。辞めた理由はと聞くと「黒い奴が現れたから」と。実は彼は写真を撮ったというのだ。花博の上空で。それは大型の…。
05. メン・イン・ブラック 6人・7人目(10分)
私の書斎にある夫婦が訪ねて来た。それまでは何とも思っていなかったことが、今は恐ろしいという。
それは阪神大震災の翌日、身長2メートルほど、二人組の黒づくめの男が訪ねてきたという。気象庁の職員の名をかたり、震災の前日に撮った動画を貸してほしいという。確かに家族である場所に遊びに行った。そしてそこであるモノが偶然に。
06. 消えた友人(6分)
そして私の話を聞いたミュージシャンのHさんも、思い出したことがあるという。突然一家ごと消息不明となった小学生の頃の友達。前日に巨大UFOを見たと言っていた。そして…。
07. メン・イン・ブラックの伝説(9分)
UFOという言葉は戦後、1947年に起こったケネス・アーノルド事件の後から使われた米軍の軍隊用語であったが、その数日前にモーリー島事件が起こっている。故障した円盤が鉄くずを落としながら湖上空を飛んでいて、これを見た男の前に、もうメン・イン・ブラックは現れていたのだ。ただしこの時は一人。だが後のメン・イン・ブラックのエピソードに発展していく要素は備わっていたのだ。
08. 恐怖のゲーム・プロジェクト(20分)
怪談作家の西浦和也さんから提供いただいた凄い話である。1990年代の頃、日本のゲーム会社であるUFOと宇宙人をテーマにしたゲーム企画が立ち上がった。しかしこのころからUFOに関する極秘文書が送られてきたり、チーフ担当が行方不明となる珍事が起こりだす。それでもゲーム制作は進行している。ある日、担当者が渡米し、エリア51に侵入しようとしたのだが…。
09. パニックの現場から(15分)
私の常連のお客さんから連絡があった。UFOに関する物凄い体験談を持った人がいる、と。話を聞くと俄かには信じられないものだっだが、事実だとしたら大変に恐ろしい話である。
興味を持ってこの話を取材しようとしたとき、あることが連続して起きた私は実感した。UFOに関して証言しようとする人には、何かが起きるのだと…。
中山 市朗(なかやま いちろう) プロフィール
作家、怪異収集家
1982年、大阪芸術大学映像計画学科卒業。映画の助監督や黒澤明監督の『乱』のメイキングの演出などに携わる。
1990年、扶桑社から木原浩勝との共著で『新耳袋〜あなたの隣の怖い話』で作家デビュー。『新耳袋』はそれまでただ怪談で括られていたものから、実話だけにこだわり百物語を一冊の著書で実現化させた。
『新耳袋』は後にメディアファクトリーより全十夜のシリーズとなり復刊。『怪談新耳袋』として映画やドラマ、コミックとして展開。
Jホラーブームを作った作家や映画監督に大きな影響を与え、ブームをけん引することになる。
著書に『怪異異聞録・なまなりさん』『怪談実話系』『怪談狩り』シリーズなどがある。
怪談は語ることが重要と、ライブや怪談会、放送などでも積極的に怪談語りを行っている。その他の著書に『捜聖記』『聖徳太子・四天王寺の暗号』『聖徳太子の「未来記」とイルミナティ」など多数。
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