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樋口一葉 樋口一葉日記〈その一〉

[オーディオブック] 樋口一葉日記〈その一〉

樋口一葉
パンローリング
マンスリープラン対象商品 ダウンロード販売 MP3 94分 5ファイル 2022年11月発売
本体 500円  税込 550円
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内容紹介

樋口一葉日記 その一〈明治20年1月〜明治24年8月〉

十五歳から死に到る二十四歳まで膨大な日記を書き残した樋口一葉――
一葉文学の本質が随所にみられるこの日記は、一葉作品における最高傑作ともいわれている


〈その一〉
一葉が数え16歳のときに書いたとされる貴重な最初の日記「身のふる衣 まきのいち」から当時の日常生活が書かれた「わか草」まで。貧しい出自ながらも歌会で最高得点を取ったこと、女性であることの生きづらさ、父の葬儀のときの様子、父や兄を早くに亡くしたことの回顧、筆一本で家計を支える決意をし、半井桃水に小説指導を頼み、深い思慕を寄せていくさま、歌塾・萩の舎(はぎのや)や図書館に通う日々など、一葉が小説を書いていくようになるまでの日常の暮らしぶりや内なる心情が綿密に記されている。

樋口一葉作品HP→https://ohimikazako.wix.com/kotonoha/blank-20

【収録内容】
※樋口一葉の日記は膨大なため、抜粋して収録しております。各日記の*収録箇所に、このオーディオブックに収録されている一葉日記の箇所(日付)を明記しています。なお、樋口一葉の年齢は数え年ではなく満年齢で記しています。

01身のふる衣 まきのいち〈明治20(1887)年1〜2月〉15歳
*収録箇所[1月15、22、29日、2月5、19、21日]
一葉が十五歳で書いた現存する最初の日記。良家の子女が通う歌塾「萩の舎(はぎのや)」に入った一葉の日常が綴られ、2月21日には初めて萩の舎の発会(ほっかい)にのぞみ、貧しい身なりでありながらもその歌会で最高点を取る。早くも一葉の矜持や高い志がうかがえる貴重な日記である。

02 無題〈明治22(1889)年7月、明治23(1890)年〉17〜18歳
*収録箇所[明治22年日付不明、7月12〜19日、明治23年日付不明]
女性として生きることの難しさを新聞記事などに触発されながら書いている。明治22年7月12日に父・樋口則義(のりよし)が亡くなり、その葬儀・通夜などの手配がつまびらかに記される。このあと、一葉に戸主としての責任が重くのしかかっていくことになる。明治23年には兄・泉太郎(せんたろう)が病死したときの回想や、ままならない世の中についての嘆きも綴られている。

03しのぶぐさ〈明治23(1890)年〉18歳
*収録箇所[はつ秋風・朝がほ いずれも明治23年日付不明]
具体的な日付は記されていない。メモ書きのような雑多な書きつけや和歌、随筆のような文章にタイトルが記されているものもある。その中から父や兄が生きていたころに思いを馳せている「はつ秋風」と「朝がほ」を収録。

04若葉かげ〈明治24(1891)年4〜6月〉19歳
*収録箇所[4月11、15、21、22、24〜26日、5月8、12、15、27、30日、6月2、3、15〜17、20〜24日]
4月11日、「萩の舎(はぎのや)」の面々と花見の宴を楽しんだ様子が記される。 小説で生計を立てる決意をした一葉は、4月15日に朝日新聞の小説記者・半井桃水(なからい・とうすい)を初めて訪ね、以来小説の指導を受けるようになる。こまやかに桃水とのやりとりが書かれ、交情が深まっていく様子がうかがえるが、一葉の心情は複雑で、6月に入ると思いつめた様子もみられる。その他、小説執筆や小石川(萩の舎)への稽古、手紙の投函や受取、図書館通い、当時の髪形の覚え書などが綴られている。

05わか草〈明治24(1891)年7〜8月〉19歳
*収録箇所[7月17、20〜25、30、31日、8月1〜8日]
「萩の舎」の友人たちとの歌会や稽古、親戚の来訪、浴衣の仕立ての請け負い、天候のことなど、日々の暮らしぶりが綴られている。8月8日、図書館で調べものなどをするも、館内は男性ばかりで女性はほとんどおらず、肩身のせまい思いをしていること、その帰路には男子学生にからかわれた様子などが記されている。図書館から帰った一葉を母と妹の邦子が優しく出迎え、洗濯や夕食のしたくをしてくれたとの記述がある。

作者:樋口一葉(ひぐち・いちよう

1872年(明治5年)〜1896年(明治29年)。小説家。東京生まれ。本名、樋口奈津。
父や兄を早くに亡くし、女戸主として生活に苦しみながらも筆一本で生計をたてようと志し、24年という短い生涯の中で、小説22作品と多大な日記、随筆などを書き残す。
歌塾「萩の舎(はぎのや)」で中島歌子に和歌や古典文学を学び、朝日新聞の小説記者である半井桃水(なからい・とうすい)に小説の指導を受ける。一時、生活苦のため小説をあきらめ雑貨店を営むが、のちにその経験を活かし「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」などの秀作を次々に発表し、文壇から絶賛される。しかし、その絶頂期に肺結核のため、24歳で夭逝する。一葉の死後、妹の邦子(くに・国子)が残された草稿や日記を保存・整理し、その出版に尽力した。

朗読:岡崎弥保(おかざき・みほ)

俳優・語り手。
東京女子大学卒業、同大学院修了(日本古典文学専攻)。言葉の力に魅せられ、編集者を経て、俳優・語り手に。演劇・語りの舞台に数多く出演。2010年朗読コンクール優勝(NPO日本朗読文化協会主催)。藍生俳句会・いぶき俳句会 会員。『源氏物語』全五十四帖(与謝野晶子訳)、「平家物語」全十三巻をはじめ、「おくのほそ道」「にほんむかしばなし」「小泉八雲怪談集」「ひろしまのピカ」「夏の花」等、朗読CD・オーディオブックの収録多数。
●公式サイト「言の葉」 http://ohimikazako.wix.com/kotonoha/
●ブログ「言の葉つむぎ」 https://ameblo.jp/ohimikazako
●声のブログ「耳で聞く俳句《一日一句》 https://ameblo.jp/kotonoha-haiku

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