お子様向け短めの講談を楽しんでください♪
近頃、注目を浴びているのが日本の伝統話芸「講談」。
子供にもわかりやすい講談の入門編。
「なんで勉強をしないといけないの?」という疑問を持ったことはありませんか?
「読み書きができない」を聞けば、納得できるかも!?
ちょっと怖くて不思議な話「ソロリ怪談話」やカッコいい武将の話「真田幸村の入城」、
日本一の槍といえば「日本号の槍」です。
特典として、講談台本PDFがダウンロードできます。
講談を覚えて、声に出して読んでみよう。
これさえあれば、わたしも講談師になれる!!
それでは、はじまり〜、はじまり〜。(パンパンッ)
内容紹介
「ソロリ怪談話より 一つ目女 」(9分)
豊臣秀吉の側に、いつもいたのが曽呂利新左衛門です。曽呂利新左衛門は大阪の堺市に住んでいまして、刀の鞘師(さやし)です。この人が作った鞘(さや)は刀がソロリと抜けて、ソロリと収まるから、曽呂利新左衛門(そろりしんざえもん)という名前が付いた。
季節は夏、雨がシトシト降る晩のことでございます。曽呂利新左衛門が、
「こういう暑い晩には、涼しくなるような怖い話はいかがでしょうか」
と語りだした。ちょっと怖い不思議なお話…。
「ソロリ怪談話より 頭の殴り比べ」(7分)
昔、奥州の野辺地に高隆寺という寺がありました。一人の琵琶法師がその寺へ出入りしておりましたが、いつの間にかその姿が見えなくなりました。その後、二、三人の琵琶法師が寺にやって参りましたが、いずれも四、五日経つと、どこへ行ったのか姿が見えなくなりました。
ある時、隆梅という琵琶法師がこの寺へやってくると、和尚が出てきて「頭の殴り比べをしよう」と変な提案をしました。
「ソロリ怪談話より 幽霊の手」(6分)
三河国に道心というお坊さんがいました。生まれてから一度も怖い、恐ろしいと思ったことがないお坊さんです。人里を遠く遠く離れた山の奥に神社があって、道心はそこに社僧として住んでいました。
ある日のこと、道心が夜遅くに山道をトボトボ帰ってくると、道の真ん中に人間がバッタリ倒れて死んでいました。道心は別段驚くこともなく平然と、その死骸の腹を踏んで通ろうとしました。すると、死骸はパッと口を開けました。この死骸は腹を踏んだり、腹を押すと口が開くのです。さあ、どうなる…。
。
「日本号の槍(上)」(12分)
九州の福岡では、昔は、酒を飲むと必ず黒田節を歌ったそうです。「酒は飲め飲め飲むならば、日の本一のこの槍を、飲み取るほどに飲むならば、これぞ真の黒田武士」。
どうして黒田節が生まれたのか、その由来のお話。黒田長政の家来で、母里太兵衛という人がある。母里太兵衛は勇士、豪傑です。そして、大酒飲みです。母里太兵衛が福島正則の屋敷で秘蔵の槍を飲み取る話。
「日本号の槍(下)」(5分)
文禄・慶長の役。黒田長政も出陣をした。戦いの合間には、しきりに虎が出ます。随分馬が喰われますから、虎狩りの触れが出まして、勇士、豪傑連中が競争で虎狩りをやりだした。ところが母里太兵衛。運が悪く一頭の虎にも出会わん。母里太兵衛は自慢の日本号の槍を持って、虎を探しに山へ入った。飲み取りの槍が、虎突きの槍に変わる話。
「真田幸村の入城(上)」(9分)
日本一の軍師と言えば、真田幸村。父親が信州上田の主、真田昌幸。で、その伜が幸村。この両名が慶長五年九月十五日、関ケ原の合戦の折に石田三成方、即ち西軍方に味方を致して、信州上田の城に立て籠りました。この時、後に徳川二代将軍となります秀忠が、三万からの人数を従えて、父、家康のいる関ケ原へと東山道を急ぎましたが、この上田の城で真田親子に引っ掛かりました。これを俗に上田の籠城と申します。三万の大軍が必死になって攻め掛かりましたが、落ちません。さあ、どうなる…。
「真田幸村の入城(中)」(18分)
真田幸村が大坂城へ軍師として入城することになった。その当日、幸村はいつもとちょっとも変わらん格好をしている。ねずみ色の衣類にまるぐけの帯。なんじゃ坊さんみたいな格好です。小牧の鹿毛と名付けたる名馬も手入れをしておりませんから、薄汚いまるで農耕馬同様になっておる。この馬に跨がると、ポシャクリポシャクリと関所へやって来る。紀州浅野の人数が九度山を取り囲んで、関所を作っている。さあ、どうなる…。
「真田幸村の入城(下)」(15分)
さて、大坂城では、これから入城する真田幸村を出迎えることになりました。この出迎えの役目が大野道犬斎と織田有楽斎に決まりました。ところが、この両名は幸村を内心馬鹿にしておりました。すると、ドンーー、ドンーー。遥に聞こえて参りました太鼓の音と人馬の響き。砂煙を混沌と巻き上げ、真っ先には六文銭の紋ついたる旗、おおよそ五つ流れ風に翻って見えた。 雁金三方面猩々緋の馬印を押し立て真っ先の人はと見てありければ、これぞ真田幸村に間違いない。
「読み書きができない(上)」(18分)
伊予国松山の利助。両親もなければ親類もない。独り者で金もない。読み書きもできません。こんな田舎で暮らすよりも江戸へ行って働こう。こう思い立ちました。
江戸へ参ります。土手二番町には旗本の屋敷が並んでおります。ここに自身番がございます。自身番のオヤジに世話してもらって、向井剛右衛門という五百石取りの旗本の屋敷で、中間奉公することになった利助。読み書きや勉強はできた方がいいよというお話。
「読み書きができない(下)」(15分)
向井の屋敷を飛び出した利助、これから、親類の松平新十郎の屋敷に手紙を届ける役目。松平新十郎の屋敷まで随分遠い。二百文の小遣いを貰っているから、渡し船に乗れば早かろうと、渡し場までやって参りますと、丁度、船が出ようとするところ。バタバタとかけだした利助。ピャーと船に飛び乗った。ところが、その拍子に懐に入れていた文箱がズルッと滑って、川の中にドブーン。大切な手紙が水に濡れてしまった。さあ、利助の運命はどうなる?
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を印刷可能なPDFでプレゼント!
※商品版の音声と一緒にダウンロードいただけます。
旭堂 南湖(きょくどう なんこ) プロフィール
講談師。
1973年生まれ。
滋賀県出身。
大阪芸術大学大学院修士課程卒業。
1999年、三代目旭堂南陵(無形文化財保持者・2005年死去)に入門。
2003年、大阪舞台芸術新人賞受賞。
2010年、文化庁芸術祭新人賞受賞。
2015年、『映画 講談・難波戦記-真田幸村 紅蓮の猛将-』全国ロードショー。主演作品。
2019年、CD「上方講談シリーズ4 旭堂南湖」発売。「血染の太鼓 広島商業と作新学院」「太閤記より 明智光秀の奮戦」収録。
ZOOMを使った「オンライン講談教室」も好評。
講談や怪談の語り方をマン・ツー・マンで懇切丁寧に指導し、普及に努めている。
講談師・旭堂南湖公式サイト https://nanko.amebaownd.com/
Twitter http://twitter.com/nanko_kyokudou
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