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小川未明 小川未明童話全集 10

[オーディオブック] 小川未明童話全集 10

小川未明
パンローリング
マンスリープラン対象商品 ダウンロード販売 MP3 673分 56ファイル 2017年3月発売
本体 2,000円  税込 2,200円

  

マンスリープラン対象商品

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内容紹介

児童文学の父であり、日本のアンデルセンと呼ばれる小川未明の童話「金のおのと人形」、「ねこ」など全56話を朗読で収録しています。

小川未明と聞いてピントくる人は少ないのではないでしょうか?
小川未明は数多くの作品を残していることから、「日本のアンデルセン」、日本児童文学の父」と称されています。生まれは1882年(明治15年)、新潟県高田(現上越市)。坪内逍遙などから学び、後に逍遥から「未明」の号を授かります。1961年(昭和36年)、享79歳で没。没後は上越市により新人発掘のコンクール、小川未明文学賞が創設されています。

小川未明の作品は明治~昭和にかけての当時の日本の生活、子ども達の暮らしなどが物語を通して感じることができ、日本の歩みを子どもたちに教えることができます。
そして、小川未明の作品の中には戦時中の背景が描かれているものあります。今、語り継がれることの少ない戦時中の経験を物語でわかりやすく子どもたちに 伝えられます。物語の中には社会批判、人間の悪しき心が垣間見られ、善悪の判断がつかない子供たちへの正しい道筋となる作品もあります。美しい文章で語られる未明の世界をご堪能下さい。

10巻に収録
「金のおのと人形」

西の国の人々は豊かな生活を送り、人々は争うことはありませんでしたが、世の中がどんなに美しくても、どうせ一度は死んでいかなければならないという悲しみがありました。 王様の持っている金のおのは、権威と力を示す尊い品でしたが、死の神を征服することはできなかったのでした。

王様には美しい姫がありました。聡明な姫は慈悲深いお父様が歳をとっていくのを悲しまずにはいられませんでした。
ある日、姫は学者を呼び、どうしたら老いもせず、死なずに暮らせることができるのかと聞きました。学者は数千里東方に向かって旅をすると、常夏の国がありそこの泉の水を飲んだものは200歳になっても子供のように老いることはないと申しました。 姫はお父様の身の上を思って、旅に出ることのお許しを得ようとしましたが、王様は逆に機嫌を損じてしまいました。

王様は町の中をを馬に姫を引かせて罰することにしました。馬は野原の真ん中の1本の大きな木のところまで姫を引きました。馬から下ろされた姫は銀のくさりでこの木の幹にしばられたのです。そして、木の幹には「このくさりをたち切るには金のおのしか切れない」と書かれた札が打ち付けられました。それを見た詩人は砂漠の中から掘り出された珍しい女の人形を王様に献じて金のおのを借り、くさりを切って姫を救いました。

姫は東方の国への旅をいよいよ決心し、王様も承諾しました。 詩人もいっしょにお供したいと願い出ましたが・・・・。

「ねこ」
飼い主が遠方に引越ししていくときに捨てられた黒ねこがいました。食べ物をもらうこともできなくなったので、ゴミ箱をあさり、夜になると知らぬ家のひさしの下などで眠りました。こうなると今までかわいがっていた人々たちが、水をかけたり、小石を投げつけたりしました。

この黒猫はお腹に子供があり、どこで産んだらよいかと迷っていました。とうとう人家からはなれた森の中によさそうなところを見つけ、三匹のかわいらしい黒と白のぶちねこを産みました。やがて子ねこたちはかえるなどを追いかけ、遊ぶようになりました。

ある日、母ねこが食べ物を探している間に二匹の子ねこの姿が見当たりませんでした。帰ってこない二匹を思って母ねこは泣き明かしました。せめて残った一匹の子ねこはしあわせにしたいと考え・・・。

収録作品

金のおのと人形
東京の羽根
僕は兄さんだ
花咲く島の話
お面とりんご
頸飾り

正ちゃんとおかいこ
風に吹かれる花
日月ボール
猟師と薬屋の話
からすとうさぎ

赤い実
夏の晩方あった話
負けじ魂の吉松
自然が人を恵む話
深山の秋

ねこ
べいごまと支那の子供
都会のからす
よいどれの時計
きれいなきれいな町
へちまの水
ある少年の正月の日記

おきくと弟
正二くんの時計
人間と湯沸かし
銀のペンセル
はちとばらの花
さびしいお母さん
海のまぼろし
おさらい帳

店ざらしのダンサー
子供の床屋
青いランプ
火事
北風にたこは上がる

百姓の夢
曠野
玉虫のおばさん
風七題
武ちゃんのかばん

僕たちは愛するけれど
真昼のお化け
二人の軽業師
かたい大きな手

波荒くとも
ふくろうのいる木
サーカスの少年
子ざると母ざる
戦友

風雨の晩の小僧さん
平原の木と鳥
学校の桜の木
茶屋の黒犬
のこぎりの目たて
がん

小川未明(おがわ・みめい)

1882年4月7日-1961年5月11日

小説家・児童文学作家。本名は小川 健作(おがわ けんさく)。
「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれる。
娘の岡上鈴江も児童文学者。

新潟県高田(現上越市)に生まれる。
東京専門学校(早稲田大学の前身)専門部哲学科を経て大学部英文科を卒業。
坪内逍遙に師事し、島村抱月やラフカディオ・ハーン(小泉八雲)らにも影響を受けた。

在学中に処女作「漂浪児」を発表し、逍遥から「未明」の号を与えられ、
卒業直前に発表した「霰に霙」で小説家としての地位を築く。
1925年に早大童話会を立ち上げ、1926年以降は童話作家に専念する。

1953年、童話会の会員だった鳥越信と古田足日の二人を中心をした「少年文学宣言」
が発表され、未明は、古い児童文学として否定されるという、苦渋の晩年も送った。

代表作は、「金の輪」(労働文学)、「赤い蝋燭と人魚」(朝日新聞)
「月夜と眼鏡」(赤い鳥)、「野薔薇」(小さな草と太陽)など。

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小川未明童話全集 1

「赤いろうそくと人魚」他 全49話収録
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小川未明童話全集 2

「月夜と眼鏡」他 全54話収録
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小川未明童話全集 3

「黒い旗物語」他 全57話収録
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小川未明童話全集 4

「赤い船」他 全49話収録
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小川未明童話全集 5

「金の輪」他 全52話収録
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小川未明童話全集 9

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