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内容紹介

おやこで楽しむ、むかしばなし！

日本の昔話の中から、名作をセレクト。
内容を子どもに分りやすく再編集いたしました。

お子様とご一緒に、お楽しみ下さい。

あらすじ

むかしむかし、あるところに、大（おお）きないけがありました。

そのいけには、水草（みずくさ）がしげり、コイやフナがたくさんいるのに、どういうわけか、つりをする人（ひと）はだれもいません。

それというのも、あるときここで一日（いちにち）つりをして、
たくさんさかなをつったものがいたのですが、かえろうとすると、
きゅうに、いけにザザザザッとなみがたって、どこからか、

「おいてけ〜、おいてけ〜」

というおそろしいこえがしたのです。

そのつり人（びと）はおどろいて、つりざおもかごも ほうりなげてにげかえり、 ながいあいだ、ねこんでしまったそうです。

それからというもの、おそろしくて、その池にはだれもつりにはいかなくなりました。
ところが、そのうわさをきいた金太（きんた）というつりずきの男が、
「よし、わしがつってくる。『おいてけ〜』といわれても、かならず、さかなをもってかえるぞ」
と、いけにでかけていきました。

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