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内容紹介

おやこで楽しむ、むかしばなし！

日本の昔話の中から、名作をセレクト。
内容を子どもに分りやすく再編集いたしました。

お子様とご一緒に、お楽しみ下さい。

あらすじ

むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。

二人には子どもがいなかったので、おじいさんとおばあさんは、
毎日神さまにお願いしていました。

「神さま、どうぞ私たちに、子どもをさずけてくださいまし。
大事に大事に育てます。どうぞ、おねげえいたします」

するとある日の朝、どこからともなく赤ちゃんが泣いている声がします。
二人が不思議に思いながら外に出ますと、
なんと、家の前に、きれいな布にくるまれた小さな赤ちゃんが、
大きな声でおぎゃあおぎゃあと泣いていたのでした。

おばあさんが赤ちゃんを抱きかかえますと、
大人の手の親指よりも小さかったので、おじいさんは、
「これはこれは。 なんと小さな子どもなんじゃろう。
神様が、子どものいないわしらに授けてくださった、贈り物かのう。
よし、この子を一寸法師と名づけて育てよう。」

といいまして、さっそく赤ちゃんを家に連れて帰りました。

さて、この赤ちゃん。
すくすくと元気な男の子に育っていきましたが、
いつまでたっても背の大きさは、おじいさんの親指といっしょ、一寸のままでした。
そんな、ある日のこと。

「おじいさん、おばあさん。
私は京に行って、侍になりたいと思います。
旅の支度をしてくれませんか。」
と、一寸法師がいいました。

二人はこんな小さな体で立派な侍になれるのか心配ではありましたが、
一寸法師がこっそりと木の枝を刀代わりにして剣術の練習をしていたことを
知っていましたので、一寸法師を京に行かせることにしました。

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