[オーディオブック] 落語 千葉浜(ちばはま) 三遊亭白鳥
三遊亭白鳥
ラジオデイズ
ダウンロード販売
MP3
約16分 1ファイル 15.4MB 2009年4月発売
本体 477円 税込 524円
浦安の浜から始まる怒涛の人情ばなし?
【あらすじ】
噺家は寝ているところをいきなり妻に起こされます。鈴本の早朝寄席へ出くれというのです。噺家はヘンな新作ばかり演じて出入り禁止の身。しかも高座に上がろうにも着物も帯もすでにありません。そこで妻はなんとか早朝寄席だけは出られるように取り計らい、自分の服をすべて売り払って噺家の着物をあつらえていたのです。感激した噺家は有楽町線に乗って意気揚揚と出発します。ところが電車を乗り過ごし、気づいたところが終点の新木場。しかも時間はまだ寄席前日の夜でした。しかたなく浦安の浜で時間をつぶす噺家は、浜辺で財布ではなく海の向こうから飛んできた物騒な代物を発見します。噺家はそれを拾い、その威力でもってすべてを意のままにしたのでした……。というところで、またしても噺家は妻に起こされます。今までの出来事はすべて夢だったのです。噺家は一転、新作落語の道にはげむことを決意します。
【聴きどころ】
実験落語では前座だった白鳥師(当時は三遊亭にいがた)が、前座代わりをつとめた一席。タイトルからも、「芝浜」が本作の元ネタとなっていることは一目瞭然ですが、「芝浜」の財布に代わって海から拾い上げたのはただならぬもの! その逸脱ぶりはパロディーの域をはるかに超越。白鳥師は名作「芝浜」を換骨奪胎し、そのストーリーを借りながら実験落語当時の世相をみごとに活写しています。どこか自伝的な噺の根底に、ふつふつと流れる新作落語家としての白鳥師の“気概”をぜひとも感じていただきたい一席です。
【もうひと言】
「実験落語」当時の単なる再演にとどまらず、「あの頃はああだったんだよなあ」という現在の視点がたびたび挿入されているところがポイント。過去と現在が自在に入り交じり、なつかしくも新しいシュールな一席となっております。ちなみに元祖「芝浜」もラジオデイズでダウンロードできますので、興味のある方はそちらもぜひ。
★「実験落語」は1970年代後半に渋谷ジァンジァンなどを舞台に繰り広げられた新作落語の会で、三遊亭円丈を中心に、柳家小ゑん、夢月亭清麿、林家しん平など当時の血気盛んな若手噺家たちが結集し、熱いムーブメントをつくりだしました。本作品は2007年8月18日に開催された「甦った! 伝説の実験落語特集」(「無限落語」第10回、お江戸日本橋亭)で収録されたものです。
本オーディオブックを全部走りながらお聴きいただいたら、約
2 km、128 kcal 消費できます。
ランナー向け情報について
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