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で じ じ の 日 刊 オ ー デ ィ オ ブ ッ ク 通 信  【No.0106】

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オーディオブック出版のパンローリングが贈る、
日刊オーディオブックをお読みいただきまして、
誠にありがとうございます。

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「本日のお薦め」は、太宰治の短編小説『トカトントン』の
オーディオブックです。(山下)


何かしようとすると幻聴が聞こえてくるという話。
そしてその幻聴によって、すべてが馬鹿馬鹿しくなってしまう。

主人公の青年はその悩みを手紙にして某作家に打ち明ける。
この手紙の内容が、太宰らしさ発揮といったところで、
実に軽快なタッチでコミカルに書かれている。

そして、手紙を受け取った某作家の返答が、
これまた実にカッコよろし。


トカトントン、どんな音かオーディオブックでお確かめください!



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□ タイトル:『トカトントン』

※無料試聴サンプルはこちら↓
http://www.digigi.jp/bin/showprod?c=2048021100000


□ 内容
トカトントン、というのは金槌の音です。「何か物事に感激し、
奮い立とうとすると、どこからとも無く、幽かに、トカトントンと
あの金槌の音が聞えて来て、とたんに私はきょろりとなり、眼前の風景が
まるでもう一変してしまって、映写がふっと中絶してあとにはただ純白の
スクリンだけが残り、それをまじまじと眺めているような、何ともはかない、
ばからしい気持になるのです…」 主人公の青年はその悩みを書簡という形で
某作家に打ち明けます。そして最後にその作家は彼に返信をし助言を与えます。
幻聴に苦しむ主人公に救いのこたえは与えられるのか?
太宰治の短編小説であり、幻聴に悩まされる男の悲喜劇が描かれています。



□ 著者:
太宰治(だざい・おさむ)
津軽の大地主の六男として生まれる。共産主義運動から脱落して
遺書のつもりで書いた第一創作集のタイトルは「晩年」(昭和11年)という。
この時、太宰は27歳だった。その後太平洋戦争に向う時期から戦争末期までの
困難な間も妥協を許さない創作活動を続けた数少ない作家の一人である。
戦後「斜陽」(昭和22年)は大きな反響を呼び、若い読者をひきつけた。



□ 商品詳細
[ダウンロード版] MP3 約51分 1ファイル 500円 (税込)
http://www.digigi.jp/bin/showprod?c=2048021100000

[CD版] 1枚/約51分 840円 (税込)
http://www.digigi.jp/bin/showprod?c=9784775925942


□ 定本案内:
 「ヴィヨンの妻」新潮文庫、新潮社
  1950(昭和25)年12月20日発行
  1985(昭和60)年10月30日63刷改版
  1996(平成8)年6月20日88版
初出:「群像」
    1947(昭和22)年1月号


※ インターネットの図書館 青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)




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    【制作部雑記】    オノマトペ...。o○...。o○
                ...。o○...。o○
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虚無の情熱をさえ打ち倒してしまうという、トカトントンの音。

トカトントンが聞こえてくると、
何もかも一瞬のうちに馬鹿らしくなってしまうとか。


新聞をひろげて、新憲法を一条一条熟読しようとすると、トカトントン。
名案がふっと胸に浮んでも、トカトントン。
小説を読もうとしても、トカトントン。
火事場に駈けつけようとして、トカトントン。
伯父の相手で、晩ごはんの時お酒を飲んで、
も少し飲んでみようかと思って、トカトントン。
もう気が狂ってしまっているのではなかろうかと思って、
これもトカトントン。
自殺を考え、トカトントン。

てな具合です。
なんとも困った話であります。

しかしたとえ、幻聴に悩まされなくても、普段、我々も
様々なことに興味を持っては、冷め、また別のものにハマっては、飽き…、
ということが繰り返されている。モチベーションを維持するのも大変である。

そんなとき、主人公の青年が相談した某作家はなんと答えたのか…。

気取ってんじゃねえーよ。みたいなことを言っています。
叡智よりも勇気が必要だと。
すぐれた知恵や常識に縛られててもダメなんじゃないかと。
…たぶん。そんなことを言ってるんじゃないかという気がしました。



「トカトントン」は金槌の音であるが、
こんなので実際に釘を打ち込めるのだろうか…。

『トカトントン』は大きな声で言うか、
もっと早口で「トカトントンッ」と言ったほうがいいのかもしれない。



身の回りには多数のオノマトペが溢れているが、
釘を打つ音を「トカトントン」と表現する人は太宰先生の他に
どなたかいらっしゃいますか?






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