日本最大級のオーディオブック販売サイト でじじ

内容紹介

おやこで楽しむ、むかしばなし！

日本の昔話の中から、名作をセレクト。
内容を子どもに分りやすく再編集いたしました。

お子様とご一緒に、お楽しみ下さい。

あらすじ

むかしむかし、たびをしているおぼうさんが
ある村（むら）をおとずれました。


その村（むら）ではちょうど、
どのいえも もちつきをしていたのですが、
なぜか、一（いっ）けんだけ もちをつくこともなく、
しずまりかえっているいえがありました。

ふしぎにおもったおぼうさんは、
そのいえをのぞいてみました。
すると、いえの中（なか）では、
なにやらヒソヒソとはなしあっています。

おぼうさんが ちかくにいた おじいさんにきくと、
おじいさんが ぽつりぽつりとはなしはじめました。


「なんということか。
今年（ことし）はうちの子（こ）だなんて」

「それはいったい、どういうことですか？」

「いや、じつはのう、山（やま）の上（うえ）に ふるいじんじゃがあって、
まい年（とし）あきのみのりのころになると、
むすめを一人（ひとり）そなえることになっておるのじゃ。
むすめをださなければ、大（おお）あらしとなり、
村中（むらじゅう）のいねからこめがおちてしまい、
みなのたべるものがなくなってしまうんじゃよ。
ことしはうちのかわいいむすめが、そなえられてしまうのじゃ。」

「ふうむ。それはおかしいなあ。
かみさまが むすめをそなえさせるなんて、きいたことがない」

関連商品