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内容紹介
成長株投資の父が教える
バフェットを覚醒させた20世紀最高の書がオーディオブックで登場
バフェットが莫大な資産を築くのに大きな影響を与えたのが、成長株投資の祖を築いたフィリップ・フィッシャーの投資哲学だ。
10倍にも値上がりする株の発掘法、成長企業でみるべき15のポイントなど、1958年初版から半世紀を経ても、現代に受け継がれる英知がつまった投資バイブル。
フィリップ・フィッシャーは、投資業界で、だれよりも広く尊敬され、称賛されている史上最も影響力のある投資家である。約60年前に書かれた本書は、今日でも金融業界の最先端にいる最高峰のプロが学び、それらを応用しているだけでなく、多くの人が投資の福音書としてあがめたて続けている。彼の投資哲学を記した本書は、1958年に出版されて以来、一貫して非常に有益な書籍と評価されており、今日では、ベンジャミン・グレアムの著作とともに、投資業界の必読書との名をほしいままにしている!
本書の特徴は、平易な言葉で書かれ、内容も簡潔で分かりやすい。また、プロでしかできなような手法はほぼなく、プロでしか理解できないような数式や用語なども一切ない。フィッシャーは60年も昔に、投資で成功するためにはMBA(経営学修士)など必要ないことを証明していたのだ。
本書の内容は以下のとおりである。
- 会社訪問をしたときにする質問(「まだ同業他社がしていないことで、御社がしていることは何ですか」)
- 周辺情報利用法
- 株を買うときに調べるべき15のポイント
- 投資界の常識に挑戦(「安いときに買って、高いときに売れ」には同意できない)
- 成功の核
- 株の売り時(正しい魅力的な株を買っておけば、そんなときは来ないかもしれない)
- 投資家が避けるべき5つのポイント
- 大切なのは未来を見ること(最も重視すべきは、これからの数年間に起こることは何かということ)
原題:Common Stocks and Uncommon Profits by Philip A. Fisher
制作 The Grace & Mercy Foundation
(日本窓口:一般財団法人 日本G&M文化財団)
販売 パンローリング株式会社
著者紹介
フィリップ・A・フィッシャー(Philip A. Fisher)
1928年から証券分析の仕事を始め、1931年にコンサルティングを主としたフィッシャー・アンド・カンパニーを創業。現代投資理論を確立した1人として知られている。本書を執筆後、大学などでも教鞭を執った。著書に『投資哲学を作り上げる 保守的な投資家ほどよく眠る』(パンローリング)などがある。なお、息子であるケネス・L・フィッシャーは、運用総資産300億ドル以上の独立系資産運用会社フィッシャー・インベストメンツ社の創業者・会長兼CEO、フォーブス誌の名物コラム「ポートフォリオ・ストラテジー」執筆者、ベストセラー『ケン・フィッシャーのPSR株分析』『チャートで見る株式市場200年の歴史』『投資家が大切にしたいたった3つの疑問』(いずれもパンローリング)などの著者である。
目次
監修者まえがき
まえがき――父の本から学んだこと ケネス・L・フィッシャー
父について ケネス・L・フィッシャー
株式投資で普通でない利益を得る
まえがき
第1章 過去から学べること
第2章 「周辺情報利用法」から分かること
第3章 何を買うべきか――株について調べるべき一五のポイント
ポイント一 その会社の製品やサービスには十分な市場があり、売り上げの大きな伸びが数年以上にわたって期待できるか
ポイント二 その会社の経営陣は現在魅力のある製品ラインの成長性が衰えても、引き続き製品開発や製造過程改善を行って、可能なかぎり売り上げを増やしていく決意を持っているか
ポイント三 その会社は規模と比較して効率的な研究開発を行っているか
ポイント四 その会社には平均以上の販売体制があるか
ポイント五 その会社は高い利益率を得ているか
ポイント六 その会社は利益率を維持し、向上させるために何をしているか
ポイント七 その会社の労使関係は良好か
ポイント八 その会社は幹部との良い関係を築いているか
ポイント九 その会社は経営を担う人材を育てているか
ポイント一〇 その会社はコスト分析と会計管理をきちんと行っているか
ポイント一一 その会社には同業他社よりも優れている可能性を示唆する業界特有の要素があるか
ポイント一二 その会社は長期的な利益を見据えているか
ポイント一三 近い将来、その会社が成長するために株式発行による資金調達をした場合、株主の利益が希薄化されないか
ポイント一四 その会社の経営陣は好調なときは投資家に会社の状況を饒舌に語るのに、問題が起こったり期待が外れたりすると無口になっていないか
ポイント一五 その会社の経営陣は本当に誠実か
第4章 どんな銘柄を買うべきか――自分のニーズに合う株を買う
第5章 いつ買うべきか
第6章 いつ売るべきか――そして、いつ売ってはならないか
第7章 配当金をめぐるさまざまな言い分
第8章 投資家が避けるべき五つのポイント
一.創業間もない会社は買わない
二.「店頭株」だからという理由だけで良い株を無視しない
三.年次報告書の「雰囲気」が良いというだけで株を買わない
四.高PERは必ずしも今後、収益がさらに増えることを示しているわけではない
五.買値のわずかな差に固執しない
第9章 ほかにも避けるべき五つのポイント
一.分散しすぎない
二.戦争の時期には株を恐れずに買う
三.ギルバートとサリバンの歌詞を忘れずに
四.本物の成長株を買うときはタイミングと株価も必ず考慮する
五.みんなのまねをしない
第10章 成長株を探す方法
第11章 まとめと結論
監修者まえがき
本書はグロース投資のパイオニアであるフィリップ・フィッシャーによる“Common Stocks and Uncommon Profits”の邦訳である。これはフィッシャーにとって最初の著作で、多くの投資家に読み継がれてきた。また、熱心な読者のなかにウォーレン・バフェットがおり、彼の投資スタイルの変化に多大な影響を与えたことが知られている。バリュー投資とグロース投資は一般的には対極的なものとして位置づけられているが、ベンジャミン・グレアムの主張と本書を比較すると、前者が現在の事実を調べることに注力し、後者が将来の可能性を評価することに重点を置くという違いはあるが、考え方は驚くほど似通っている。バフェットにとってこれらを統合し、独自の投資スタイルの創造へと繋げることは自然な流れだったに違いない。(つづきを読む)
まえがき(1957年、フィリップ・A・フィッシャー)
1928年5月、私はスタンフォード大学に新設された経営大学院を一年で中退し、ビジネスの世界に飛び込んだ。就職したのはサンフランシスコにあった現在のクロッカー・アングロ・ナショナル・バンクで、20カ月後には主要部門のひとつだった統計部の責任者に任命された。今日で言えば、証券アナリストのような仕事だ。
ここで私は、1929年秋に大天井を迎えた金融界の驚くべき熱狂の時期と、そのあとの逆境の時期を目の当たりにした。そして、このときの観察から、一部の株式ブローカー――昔ながらの無礼な連中で、価格はすべて知っていても、価値については何も知らないタイプ――とは対極にある専門的な投資顧問会社を西海岸に作れば、大きなビジネスチャンスがあると考えるようになった。
1931年3月1日、私はフィッシャー&カンパニーを創業した。当時、この会社は一般投資家向けに少数の成長企業の株を中心とした助言を行っていた。この事業は非常にうまくいった。しかし、第二次世界大戦が勃発した。それから3年半、私は陸軍航空隊で軍役のかたわら、過去10年間の投資活動のなかでうまくいったことと、それ以上に自分やほかの人がうまくいかなかったことを見直していった。すると、それまで金融界で常識とされてきたいくつかのこととは違う投資原則が見えてきたのだ。(つづきを読む)
■本書への称賛
「私はフィリップ・フィッシャーの書くものならばぜひ読みたいし、あなたにも勧めたい」――ウォーレン・バフェット
「私は本書を読んでフィリップ・フィッシャーを探し、……実際に会って、彼の考えだけでなく、彼自身にも感銘を受けました。フィッシャーのテクニックを使って会社を徹底的に理解すれば、……賢い投資をすることができます」――ウォーレン・バフェット
「私が買ったこの本は下線と余白の書き込みでいっぱいになっている」――ジョン・トレイン(『ファンド・マネジャー』『新ファンド・マネジャー』『マネーマスターズ列伝』[日本経済新聞社]の著者)
「本書には、あなたにとって大事な教えがたくさん見つかると思うし、それが私を助けてくれたように、あなたを助けてくれるかもしれない」――ケネス・フィッシャー(フィッシャーの子息)
「著者はインタビューもめったに受けず、顧客数も絞っていたため、一般的にはあまり知られていなかったが、最も思慮深い多くの投資のプロが彼の本を読み、学んできた。……フィッシャーの投資原則を熟考することで――ウォーレン・バフェットもそうしてきた――すべての人がその恩恵を受けることができるだろう」――ジェームス・W・マイケルス(フォーブス誌編集者)
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