市朗怪全集とは
実話系怪談のパイオニア、『新耳袋』シリーズの著者の一人が、語りで送る怪談全集!
1990年代に巻き起こったJホラー・ブームを牽引した実話怪談界の大御所が、満を持して登場する!!
全てが実話。この現代に現れた闇と異界の世界を聴け!!
内容紹介
雲一つない (16分)
3度目となる山の牧場へ。メンバーは数人の芸人たち。海水浴へ行く途中の真夜中の時刻。しかし宿舎には電気が灯っていた。経営していたのだ。
諦めて敷地へは入らず山を下るが、先ほどまで雲一つなく満天の星空が見晴らせたのに今は雲で星一つ見えない。そして信じられないことに…。
フジテレビからの電話 (12分)
1985年夏、私は黒澤明監督の『乱』のスタッフとして大分県飯田高原の宿に泊まっていた。そこにフジテレビから電話が鳴った。私が3年前に見た牧場を取材し番組にしたいというのだ。
だがこの申し出は少しおかしいところがあった。その奇妙な電話の内容について語る。
北野誠さんの話 (12分)
1980年代、牧場がまだ噂されていない頃、もう一人この牧場に潜入し巨石や大量のお札を見た人がいる。タレントの北野誠氏だ。
潜入の最初はプライベートで、2度目は『サイキックTV』というテレビ番組だった。番組上は普通の扱いだったのだが、この牧場の異様さを北野氏は察知していた。
不思議ナックルズ (11分)
1999年、ついに『新耳袋第四夜』に山の牧場を掲載。2000年頃からネットで騒がれるようになった。そして2008年8月『不思議ナックルズ』が山の牧場の取材記事を載せる。
記事は登記謄本を取り寄せ、ゼンリン地図を月日を遡って調査し、現場にも行き周辺住民に聞き取りをしていた。そして取材班はある結論を見出した。
11人の捜索隊 (37分)
2008年。私、北野誠さん、竹内義和さんら11人で山の牧場調査隊を結成。私は4度目の訪問となる。建築や法律、宇宙工学、裏社会の専門家も同行した。
この時は無人で、いろいろと謎となるものが浮かび上がる。専門家たちはこれら牧場の実態ををどう見たのか?
不思議ナックルズ・裏話 (14分)
2000年頃、牧場へ行って大量の写真を掲載したHPがあったという。Mさんと言う女性で彼女とコンタクトを取ったというマニアから寄せられた情報。
件のMさんのHPは何故か突如として消えてしまった。彼女が『不思議ナックルズ』の取材に協力した地元の人だということも判明したのだが、Mさんのその証言が興味をそそるものであったのだ。そして後味の悪い結末が…。
中山 市朗(なかやま いちろう) プロフィール
作家、怪異収集家
1982年、大阪芸術大学映像計画学科卒業。映画の助監督や黒澤明監督の『乱』のメイキングの演出などに携わる。
1990年、扶桑社から木原浩勝との共著で『新耳袋〜あなたの隣の怖い話』で作家デビュー。『新耳袋』はそれまでただ怪談で括られていたものから、実話だけにこだわり百物語を一冊の著書で実現化させた。
『新耳袋』は後にメディアファクトリーより全十夜のシリーズとなり復刊。『怪談新耳袋』として映画やドラマ、コミックとして展開。
Jホラーブームを作った作家や映画監督に大きな影響を与え、ブームをけん引することになる。
著書に『怪異異聞録・なまなりさん』『怪談実話系』『怪談狩り』シリーズなどがある。
怪談は語ることが重要と、ライブや怪談会、放送などでも積極的に怪談語りを行っている。その他の著書に『捜聖記』『聖徳太子・四天王寺の暗号』『聖徳太子の「未来記」とイルミナティ」など多数。
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